
裁判官としての豊富な実務経験を武器に依頼者にとってベストな解決へ導く
誠実に、フットワークは軽く、依頼者に寄り添う
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
もともとは39年間裁判官をしていて、その経験を活かして社会貢献したいと思い弁護士に転身することをを決めました。大学生のころ、日本の司法をより良いものにしたいと思い裁判官を志しましたが、今は弁護士として社会貢献できるよう日々励んでいます。
ーーどんな時に裁判官としての経験が活かされていますか?
裁判官として民事・刑事問わず多くの事件を扱ってきたので、さまざまな分野の裁判実務を経験しています。その経験は弁護士としての実務にも大いに役立っています。
ーーどんなときにやりがいを感じますか?
難しい事件に取り組んで依頼者の望む解決ができたときです。依頼者から感謝の言葉をかけられると、がんばってよかったと思いますね。
裁判官は公平に判断する立場ですが、弁護士は依頼者側に立って、依頼者の利益のために行動します。直接的に誰かの役に立って感謝されることは、裁判官をしていたころは感じることができなかったやりがいだと思います。
ーー仕事をするうえで心がけていることは何ですか?
ひとつは誠実であることです。依頼者に対して、事件の見通しなどを嘘偽りなく正確に説明し、依頼者にとって一番良い結果を目指すことを心がけています。
もうひとつはフットワーク軽く行動することです。どんなときでもすぐに案件に取り掛かることができるように準備しています。
最後に、依頼者に寄り添うことです。依頼者の話に真摯に耳を傾け、依頼者の気持ちに立って対応することを心がけています。
ーーこれまで弁護士として活動してきた中で印象に残っているエピソードはありますか?
弁護団の一員として、他のさまざまな弁護士たちと共に取り組んで、勝訴に近い形で決着できた裁判が印象に残っています。
他の先生方と一緒に活動することで、色々な学びを得ることができましたし、一人一人の能力を活かして、個々の力だけでは難しいことを成し遂げられた経験は、裁判官時代には得られなかった充実感でした。
これからも一つ一つの事件を丁寧に、後進の育成も
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
録画しておいた番組を観たり、読みかけの本を読んだり、オカリナの練習をしたり、家族と交流したりして、のんびり過ごしています。
また、体を動かすことが好きなので、休日に限らず、テニスや水泳などほぼ毎日何かしら運動しています。以前は社交ダンスもしていたのですが、今はコロナ禍でできていないので、収束したらまた再開したいですね。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
頼まれると断れない性格なのでいつも忙しく働いているのですが、もう少しゆとりを持って、一つ一つの事件により深く丁寧に関わっていけたらと思っています。
また、事務所に若い人を入れて育てていきたいなと思っています。依頼者の気持ちを受けとめ、温かい気持ちで接することができる人間に育てたいと思います。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
ご自身の悩みが法律トラブルなのかどうか判断するのはなかなか難しいと思います。「弁護士に相談することなのか」「ただの人生相談になってしまうんじゃないか」と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、実は法律トラブルというのは一般的な人生相談の中にも意外と含まれていて、法律で解決できるものも多いんです。
法律で解決できる問題かどうかは、相談してみなければ分かりません。気軽に弁護士のところに行って相談してみることで、人生におけるトラブルを無くしていくことができると思います。