
「弱い立場にいる人を助けたい」その思いから離婚問題や子どもの支援に注力
ボランティア活動を通して「弱い立場にいる人の力になりたい」
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
専門的な知識や経験を活かして,人の役に立つ仕事がしたいと思っていました。その中で弁護士を目指したきっかけは大きく2つあります。
1つ目は大学時代のボランティアサークルでの活動です。障がいを持つ人の介助などを通して,社会的に弱い立場に置かれている人の力になりたいという思いを持つようになりました。
もう1つは,大学で,「法と社会と人権のゼミ」に所属していたことです。社会的な問題に焦点を当て,人の権利を守ることについて様々なテーマで議論するうちに,私自身も弁護士として仕事がしたいと思うようになりました。
子どもの権利委員会を通して行き場のない子どもを支援
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
離婚分野に注力しています。
これまで東京,三重,奈良で弁護士の仕事をしてきましたが,離婚に限らず,相続や債務整理,不動産賃貸借の関係など様々な案件を担当してきました。その中でも,離婚案件が増えたのは,離婚事件では一方が弱い立場に置かれることが少なくなく,そのような方と一緒に解決方法を探り,新しい生活に向けたお手伝いができることに私自身がやりがいを感じているからではないかと思います。
ーー仕事をする上で心がけていることは何でしょうか。
相談者の立場に立って丁寧に話を聴いた上で,法的な観点からアドバイスをすることを心掛けています。
話を聴くことで相談者が何を大切にしているかがわかります。離婚といっても中身は千差万別で,親権,養育費,財産分与等,重要視する部分は人それぞれです。人によって最善の解決方法は異なりますので,話を聴くことをとても大切にしています。
ーー子どもの権利委員会とジェンダー平等委員会に所属されているそうですね。どのような活動をしているのでしょうか。
子どもの権利委員会では,虐待やいじめの問題に対応したり,行き場のない子どもたちに安全な生活の場を提供する自立援助ホームの活動をボランティアで行ったりもしています。子ども関連の活動は楽しくやりがいも感じていて,弁護士になった当初よりずっと続けています。
ジェンダー平等委員会は,もともとは「両性の平等委員会」という名称でした。令和4年4月より委員長を務めています。性差別のない社会を目指すという理念のもと,自治体のDV支援担当者に向けた研修や,被害者支援に対応できる弁護士の名簿を作成するといった活動をしています。
一人で悩むより,迷わず相談を
ーープライベートについても伺います。休日はどのようにお過ごしですか。
子どもが4人いるので,自分が休む時間はほとんどないですね。子どもが習い事をするときに私も一緒に習うことがあります。今は子どもが公文で「硬筆」を習っていて,待っている時間がもったいないので,私も同じ公文の教室で「ペン習字」を習っています。
また,子どもがピアノを習っている姿をみて,私も子どものころに習っていたピアノをもう一度習ってみたいと思っています。今は時間を割くことが難しくできていないのですが,いつかチャレンジしてみたいですね。
ーー法律事務所の代表としての目標はありますか?
相談者,依頼者の方に,良質の法的サービスを提供すると共に,相談者,依頼者の方の新たな未来に向けて共に取り組んでいける法律事務所でありたいと考えています。 また,そのためには,所属弁護士が活き活きと仕事のできる環境を作ることが大切だと感じています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
少しでも悩むことがあれば,迷わずご相談に来ていただけると嬉しいです。もう少し早く相談してくださっていればスムーズに解決できたのにと感じることも少なくありません。相談したからといって依頼しないといけないということはありませんので,まずは,ご相談ください。