弁護士は人生のターニングポイントに関われる仕事 事件を解決し、依頼者の本当の表情を知ることが喜び
幼少期の事故をきっかけに、弁護士の存在を知る
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
弁護士の存在を知ったのは、5歳のときです。父親が運転するバイクの後ろに乗っているときに、横から車にぶつけられ、裁判になって高裁まで争いました。その際に、弁護士という仕事があることを知りました。
ただ、子どもの頃は「部長刑事」というドラマの影響で、「刑事になりたいな」と思っていたんです。司法試験に挑戦しようと思ったのは中学生のとき。公民の授業で、先生が「試験の中で一番難しいのは司法試験だ」と話していて、自分も受けたいと思いました。
ーーどのような学生生活でしたか。
熊本の大学に通っていたのですが、当時から将来は法律関係の仕事に就きたいと思っていたので、大学2年生のときの大学祭では、模擬裁判に参加したこともありました。地元のテレビや新聞に取り上げてもらったことを覚えています。
大学卒業後は司法試験の受験勉強をしながら、塾講師や交通誘導警備員などのアルバイトしていました。私は旧司法試験の世代で合格率は数パーセントの時代。合格までにはそれなりに苦労しました。
当時の熊本には司法試験の予備校もなかったので、当初は独学で勉強を続けていました。しばらくしてようやく予備校ができて、勉強の仕方を教えてもらってから、少しずつ試験との向き合い方が変わっていきましたね。
交通事故と離婚に注力
ーー注力分野と、その分野に注力している理由を教えてください。
交通事故と離婚です。交通事故は幼い頃の経験からもともと興味があったことと、最初に入った事務所の所長が交通事故に詳しかったことが影響しています。
離婚は、うまく勝てた事件や、形にとらわれない解決をして依頼者に喜んでもらえた事件を何件か経験できたことで、注力するようになりました。
離婚では、勝つことが必ずしも依頼者のためにならないことがあります。過去に手がけた事件では、「勝てるな」と思いつつ、あえて「負けましょう」と提案しました。当初は依頼者も戸惑っていましたが、なぜ勝つとよくないかを説明したところ納得してくれて、いい形の解決につながりました。
ーー仕事をするときに心がけていることを教えてください。
依頼者が得られる利益を最大限にしつつ、損失を一番小さくすることです。
最初に相談に来たときはとても険しい表情の方も、事件が解決する頃には穏やかな表情になっています。そのときは「本来はこういう表情の方だったんだ」と思えて、嬉しくなります。
弁護士は、依頼者の人生に大きな影響を与えるかもしれない出来事に関われる仕事です。そのことはプレッシャーでありつつも、仕事をする上での大きなモチベーションにもなっています。
コラムで情報発信 愛犬家の一面も
ーー休日はどのようにお過ごしですか。
愛犬の世話をしています。チワワを10年ほど飼っていて、仕事で忙しい日々の癒やしになっています。
ーー事務所のホームページで、弁護士コラムも書かれています。
私自身が専門家を探したときの経験から考えて、事務所のホームページを見てくれる方は、「どれぐらい費用かかるんだろう」「どういう弁護士なんだろう」といったことを知りたいのだろうと思います。
コラムを書くことで、私に相談するかどうかを考える材料を提供できればと思っています。
ーー今後の目標を教えてください。
今手がけている交通事故や離婚を極めていきたいです。ただ、交通事故に関しては自動運転化が進むと減少していくと思うので、新たな分野を開拓する必要性も感じています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方に一言お願いします。
どのケースでも、できるだけ早い段階で弁護士に相談してほしいです。ご自分で対処すると、かえって問題をこじらせることもあります。
たとえば離婚では、配偶者の浮気を疑ったときに、疑いをそのまま相手にぶつける方がいます。そうすると配偶者が実際に浮気をしていた場合、警戒されて浮気の証拠を集めにくくなってしまいます。自分で動く前に弁護士に相談してもらえれば、「こういった動き方をしたほうが、有利な証拠を集めやすいですよ」とアドバイスできます。
交通事故も、示談が成立したり、判決が出たりするまではいつでも弁護士に依頼ができますので、どのタイミングでいらしていただいても結構です。ただ、早期に依頼してもらうほうが保険会社との交渉というストレスからも早く解放されますので、やはり早めの相談をお勧めします。