離婚分野に注力。依頼者の辛い心情に寄り添い、期待を超える結果を導くために力を尽くす
ボランティアをきっかけに弁護士を志す
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
一番大きな理由は、大学時代に起きた東日本大震災です。地元が東北地方のため、被災地の方々の支援をしようと思い、ボランティアに参加するとともに、現地の人々の話を実際に聞きに行きました。その際、現地では、原発の損害賠償問題、風評被害などの法律問題を抱えている方々と出会いました。法学部生だったとはいえ、当時はまだ法律の知識が乏しく、相談を受けても適切なアドバイスができず、自分の力不足の現実を突きつけられました。この出来事をきっかけに、もっと専門的に法律を勉強し、困っている方の力になりたいと思うようになりました。
ボランティアでは文化人類学者の猪瀬康平先生と出会い、非常に影響を受けました。猪瀬先生とは、大学3年次に、先生の背中を追いかけて、行動を共にし、障がい者の方と一緒に暮らしていく社会を考えたり(埼玉県の見沼田んぼ福祉農園)、地域の伝統を紡いで新しい風を起こしていく町の人々の中で踊ったり(岐阜県郡上市八幡町)、大阪の日雇い労働者の街で1週間過ごしたり(大阪府釜ヶ崎)と、様々な経験をしました。
猪瀬先生は、学生に次のメッセージを送っています。「“know how”よりも“know who”。大学時代に、あなたの人生を揺るがすような、そんな「他者」に出会ってください。考えながら実践する、共感しながら理論化する、「現場」にいながら探求する、そんな“教養人”になってください。」。私は、弁護士になった今も猪瀬先生のメッセージを大切にしています。本から得る知識や情報も大事ですが、何よりも現場、つまり依頼者自身が語ることや、事件が起きたその場所に赴くことで得られる情報をもとに、依頼者の感情に共感しながら、法の解釈を通じて依頼者の真の利益を実現していく姿勢を重視しています。
ーーどのような学生でしたか。
小学生の頃は、自然が好きで田んぼでイナゴを捕まえ(私の地方ではイナゴを佃煮にして食べるんですよ!)、トンボを虫編みで採り、川に飛び込んだりしていました。また、母親がそろばん塾の先生なので、そろばんを習っていました。中学、高校とサッカー部に入り、腰や膝が壊れるまで練習した結果、スポーツの世界での才能は無いと諦めました。努力は、必ずしも結果に反映されるとは限らないことを学びましたね。大学に入ってからは、法律系のサークルに入り学問に集中しました。他にも、星が好きなので、天体観測サークルを立ち上げて、天体望遠鏡がある施設で合宿をしました。今でも山梨県の清里で観測した天体は忘れられない思い出です。
モットーは依頼者の期待を超える結果を導くこと
ーー現在、注力している分野を教えてください。
離婚分野です。もともとは企業法務に力を入れていたのですが、顧問先の経営者からたびたび離婚の相談を受けるようになり、あるとき「トップの家庭がうまくいっていないと、会社経営にも影響が出るのではないか」と思い至ったんです。
一つ屋根の下で暮らす相手との関係が険悪であれば、ストレスが溜まり、仕事にも少なからず影響が出ます。企業を元気にするためには、経営者の家庭における問題を解決することが不可欠だと考えて、離婚事件に注力するようになりました。当然、経営者だけではありません。現場で働いている従業員一人ひとりの仕事の原動力は、家庭に根ざしていると考えています。家庭でトラブルがあれば、当然、仕事にも影響がでます。
夫婦関係が悪化する原因は、本当に些細なことの積み重ねです。洗濯物の畳み方が気に入らない、食器の洗い方が違う、子どもの教育方針が異なる、携帯ばかりいじっているなど、ちょっとしたことからギクシャクするようになり、不満が積もり積もって別居や離婚に至る…というケースが多いです。もちろん、浮気、不倫をして離婚に至る典型的なケースもあります。
離婚に向けて動くのか、関係修復を試みるのか、一番いい解決方法は夫婦の事情によって異なります。平穏な生活を取り戻せるよう、弁護士として法律的なサポートをすることはもちろん、依頼者の心情に寄り添い、精神的な支えにもなれたらと思っています。
ーー離婚案件を手がける上で心がけていることを教えてください。
依頼者の期待を超える仕事をすることです。
離婚に至る理由として最も多いのは性格や価値観の不一致ですが、話し合っても折り合いがつかず、最終的には裁判で離婚を争うことも少なくありません。裁判に発展した場合、単に性格が合わないというだけでは離婚は認められません。別居期間が長ければ、夫婦関係が破綻しているとして裁判でも離婚が認められる可能性がありますが、最低でも3年程度は別居する必要があります。
しかし、私が手がけた案件では、調停の段階で話をつけて、1年以内に離婚が成立したケースがいくつもあります。性格の不一致を理由とする離婚は、夫婦のどちらか一方だけに非があることは少ないです。こちらの要求だけを通そうとするのではなく、相手の意向もできる限り聞き入れて、依頼者・相手方の双方が納得する落とし所を提案したことで、早期かつ円満に離婚が成立したケースが多いです。依頼者から「こんなにすぐ離婚できると思わなかった」「ストレスから早く解放されて嬉しい」と喜んでもらえて、非常に嬉しかったですね。
様々な案件を手がける中で、時には困難な状況に直面することもあります。しかし、決して、諦めたり妥協したりすることはありません。私を信頼して案件を任せてくださった方の思いに応えたい、依頼者の想定よりもいい結果を出したい、という思いを常に抱き、1つひとつの案件に全力で取り組んでいます。
さらに研鑽を積み、離婚分野のトッププレイヤーに
ーー今後の展望を教えてください。
今後も多くの離婚案件を手がけて知識と経験を蓄積し、依頼者の期待を超える解決を導くために力を尽くします。相手方を説得する交渉力や、辛い気持ちに寄り添うコミュニケーション力にもさらに磨きをかけ、依頼者の幸せな未来を実現するための力になります。そしていずれは、日本における離婚分野のトッププレイヤーになることを目指しています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方にメッセージをお願いします。
1人で抱え込まず、あなたの秘密を絶対に外に漏らさない友人に話をするような感覚で、相談してほしいです。「弁護士に相談することかな?」と思うような悩みでも構いません。どのようなことでも、自分1人で抱え込まず、ぜひ話を聞かせてください。
インターネットで対処法を調べて、ご自身で解決を試みる方もいるかもしれません。ただ、ネット上で見つけた情報があなたのケースに当てはまるとは限りません。ご自身の判断で動くことで、かえって問題がこじれることもあるため、注意が必要です。
弁護士に相談していただければ、あなたの事情を丁寧にヒアリングした上で、解決に向けた最適な対応についてアドバイスします。弁護士だからといって身構える必要は全くありません。あなたのタイミングで、一度お声がけいただければと思います。