
優しさと包容力ある対応が強み 時間をかけて依頼者の本心を汲み、真に納得できる解決へ
ドラマで見た弁護士に憧れて
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
単純な理由ですが、「最後の弁護人」というドラマを見たことがきっかけです。弁護士がとてもかっこよく、ヒーローのように描かれていて、「自分もこんな仕事がしたい」と憧れました。中学生か高校生の頃だったと思います。
弁護士になることを目指して法学部に進学し、当時の制度に基づいて卒業後は法科大学院へ。マイペースに勉強に取り組みながら、司法試験に挑みました。
優しさと話しやすさを大切に
ーー注力分野を教えてください。
相続や離婚といった家事事件に注力しています。私は「優しい」「包容力がある」と言われることが多く、親身な対応が必要な家事事件は、自分のキャラクターにフィットすると感じています。
ただ、事件の内容によっては、優しさだけではいい解決につながらないこともあります。優しさ・相談しやすさを大事にしつつ、時には頼りがいや強さを前面に出すなど、事件に合わせて対応しています。
ーー依頼者のために心がけていることを教えてください。
話をしっかり聞き、本心から望んでいることが何かを探ることです。当初、依頼者様が「こうしたい」と希望を口にしていたとしても、よくよく話を聞いてみると、言い出せなかった希望があったり、依頼者様自身も気づいていなかった本心が浮き彫りになったりすることもあります。
じっくりとコミュニケーションを取りながら、依頼者様が心から望んでいることを探り、真に満足できる結果に着地することを目指しています。
ーー印象に残っている事件やエピソードを教えてください。
弁護士になって間もない頃に担当し、今でも忘れられない事件があります。
この事件ではご家族で暮らす家が火事になり、お子さんが亡くなりました。ある電化製品が燃えて火事になったとして、製造した会社を相手に損害賠償を求めました。
最高裁まで全力を尽くしましたが、請求は認められませんでした。依頼者からは「最後までありがとうございました。先生に頼んでよかったです。」と言ってもらえましたが、結果で応えられなかったことはいまだに心残りです。
ご依頼いただいた事件はすべて依頼者様にとっていい結果で終わりたいとは考えており、この事件でも私もやりきったとは感じていますが、特に勝ちたかったけれど勝てなかった事件として、今もときどき思い出します。
ーー先生ご自身が思う強みは何でしょうか。
訴状や準備書面といった書面の作成が得意なことです。他の弁護士からも強みだと言われます。
弁護士にとって、書くことはとても重要な仕事です。特に、裁判で争う場合は書面をもとに主張するため、弁護士の仕事の大半は書面作成ともいえます。書面を的確に効率よく作成できると、時間に余裕ができて書面作成以外の業務にじっくり取り組めます。
また、優しさや相談しやすさも強みです。ご相談者のなかには弁護士に対して「怖い」というイメージがあり、緊張して事務所に来る方も多いです。ですが、そういう方でも、相談後に「思っていた弁護士のイメージと違った」「話しやすかった」と嬉しい言葉をかけてくれます。
早期解決のため、早めに気軽に相談を
ーー趣味を教えてください。
ライブに行くことと、野球観戦です。今はコロナの影響で行きにくくなっていますが、長年楽しんでいる趣味ですね。特に野球は、子どもの頃から生粋の阪神ファンで、テレビや球場で試合を見て育ちました。
ーー休日はどのように過ごしていますか?
今まではライブや野球観戦を楽しんでいましたが、去年子どもが産まれてからは子育てがメインです。平日は妻が子どもの面倒を見てくれているので、土日は私がお世話をしようと頑張っています。
子どもの成長とともに、休日に家族みんなで出かけることも増えていくと思います。今から楽しみですね。
ーー今後の展望を教えてください。
現在注力している家事事件のほかに、法人関係の案件も増やしていきたいです。また、今後は法改正によって相続登記が義務化されたり、コロナ関連の支援金が返済の時期を迎えたりと、世の中の変化に合わせて新しい依頼が増えると思います。
様々な依頼に迅速に対応できるように引き続き研鑽を積み、依頼者様のお力になるべく精進していきたいです。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
とにかく、「早く相談に来てください」とお伝えしたいです。
もう少し早く相談に来てくれていたら解決策がいくつもあったのに、いらっしゃった段階では解決策が限られてしまっていた、取り返しのつかない状況となっていたということも多々あります。自分の判断で行動して、事態を悪化させてしまう方も少なくありません。
悩みを抱えて辛いときや、「どうしたらいいんだろう」と迷ったときは、1人で思い詰めずに弁護士にご相談ください。相談したからといって、それだけで何十万円も請求されるわけではありません。どの事務所も相談料を明記していますし、無料相談をおこなっているところも多いです。
弁護士と直接話してみることで、「意外と相談しやすいな」とイメージが変わるかもしれません。早期解決や有利な解決のために、早めに、お気軽にご相談ください。