一つ一つの事件と丁寧に向き合い、依頼者が心の平穏を取り戻す力に〜弁護士として母として日々奮闘
離婚・男女問題に注力「家庭という安心・安全な場所が崩れるのは辛いこと」
ーー注力分野と、その分野に注力されている理由を教えてください。
幅広い分野の案件を手がけていますが、特に力を入れているのは離婚・男女問題です。
家庭は、どこよりも安全で安心できる場所であるべきだと思います。配偶者とのトラブルを抱えて、身も心も委ねられるはずの場所が崩れてしまうことは本当にしんどいですよね。依頼者の辛さがわかるので、気持ちが入りやすく、問題解決のために頑張ろうと思える分野です。
ーー依頼者とのコミュニケーションで意識していることは何でしょうか。
話をよく聞くことです。途中で口を挟んだりせず、まずは思いのたけを話してもらいます。依頼者の希望やこだわっていること、疑問や不満を感じている部分などを私の中で整理しながら聞いていきます。
ひととおり話を聞いたら、法的に対処できる事柄を抽出し、今後の見通しや解決のための選択肢を提示します。対処が難しい事柄については、依頼者の気持ちに共感しつつ、なぜ法的に対処できないかを丁寧に説明します。
「先生と会えなくなるのは寂しい」
ーー弁護士として活動してきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
事件が終われば、当然、依頼者との関係も終わります。
これまでに何度か、事件が終わるタイミングで、依頼者に「もう先生に会えないと思うと寂しいです」と言われたことがあります。
弁護士という立場上、私から積極的に「寂しい」「また会いたいです」とは言いにくいです。弁護士と依頼者が再会するのは、新たなトラブルが起きてしまったときなので。
でも、依頼者から「寂しいです」と言ってもらえたときは、「私も同じ気持ちです。本当はもう会わないのが一番なんですけど、寂しいですね」と話して、お別れします。年賀状や手紙で「元気にしています」と近況報告してもらえると、「幸せに生活できているんだな」と思えて嬉しいですね。
ーー休日はどのようにお過ごしですか。
休日は地獄のサッカー(笑)。小学生の子どもが入っているチームの練習に付き添っています。夫は他のパパと一緒に子どもたちを指導して、私たちママは熱中症予防で子どもに水をかけたり、ケガの手当をしたりしています。試合があるときは子どもたちを車に乗せて会場まで連れて行ったりして、土日は本当に目が回るくらい忙しいです。
ずっと屋外に立っているので夏は暑いし冬は寒い。雨の日はベチャベチャになります。正直、平日より土日の方がしんどいと思うこともありますが、子どものためと思って頑張っています。
昔は旅行が好きで海外もよく行きましたが、子どもが産まれてからはなかなか。自分の時間ができたら、ひたすらのんびりしたいです。静かな空間で穏やかに過ごせるだけで満足です。
正解がわからず不安なときは、専門家の意見を聞きに来てほしい
ーー今後の展望をお聞かせください。
子どもが成長してあまり手がかからなくなってきたら、もう少し仕事量を増やしたいと思っています。
今は、基本的に育児3割、家事3割、仕事3割で生きることにしています。どこかの割合を上げたらどこかを下げます。子どもが病気になって、ほとんど寝ずに看病する日が続いたら、「もう家のことはしない」と割り切り、家事の3割を0にして育児を6割にします。
そういう調整をせずに「今日だけは130%で頑張ろう」と無理をすると後々響くので、基本的に3割・3割・3割のベースに収めるようにしています。
いずれ育児が落ち着いたら、仕事の割合を上げたいです。やはり、3割しか仕事に充てられないと、経験や知識をアップデートできないまま自分だけが置いていかれるような気がしますし、思いっきり仕事に打ち込む充実感を取り戻したいという思いもあります。
ーー育児や家事をしながら弁護士業もこなしていくことは大変ですよね。
そうですね。でも、働きながら育児をしている方はみんな大変で、弁護士だけが特別しんどいわけではないと思います。私は個人事業主なので時間の調整がしやすい側面もあり、何とか切り抜けている状態です。「毎朝この時間の電車に乗って出社して、定時まで帰れない」と時間の制約がある中で働いている方もいるので、私は恵まれているほうかもしれません。
早朝から夜遅くまで働いて、土日も事務所で仕事をしている弁護士もいますが、今の私にはそういう働き方は難しいです。相談に来た方にも、私ができる範囲のことは一生懸命対応するけれど、それ以上のこと、例えば土日や夜遅い時間に「緊急で対応してほしい」と言われてもなかなか難しいということは説明します。
「それでも先生にお願いしたい」と、事件を任せてくれた方に対しては、最後まで責任をもって、丁寧に対応を進めていきます。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
悩みを抱えたら、まずは相談に来ていただきたいです。とりあえず話してみないと、弁護士に依頼すべきかどうかもわからないと思います。依頼せず相談だけで解決するかもしれないし、逆に、早く対処しないと大事になってしまうかもしれません。自分で判断せずに、一度、専門家の意見を聞きに来てください。
今はインターネットで情報を調べてから相談に来る方も多いです。ただ、色々知識を得ることで、かえって不安が増してしまうこともあると思います。
例えば、胃が痛いときに「胃が痛い 病気」というようなキーワードで検索すると、胃炎とか胃潰瘍とか胃がんとか、色々な病気の情報が出てきます。
不安なときほど、どの病気の症状も自分に当てはまるような気がするものです。「ただの胃もたれだと思っていたけど、これって病気なのかな…。症状的には胃炎っぽいけど、このサイトに書いてある胃がんの症状にも当てはまるような…」と、調べれば調べるほど不安になり、怖くて眠れなくなることもあると思います。
実は私も、最近似たようなことがありました。ちょっと痛むところがあり、「何だろう、病気かな?」と思って症状を検索してみたら色んな病名が出てきて。「私、この病気かも。いや、症状はこっちの病気に近いかも」と、どの病気も当てはまる気がしてすごく不安になりました。見かねた夫から「一度病院に行ってきたら?」と言われて診察を受けたら、特に異常はなく、心底ホッとしました。
法律トラブルも、1人で悩んでいるだけでは何が正解なのかわからず、どんどん不安が増していくばかりです。専門家に「大丈夫ですよ」「こういう方法で解決できますよ」と言ってもらえれば、かなり心が軽くなると思います。まずは弁護士と話してみて、それから今後の方向性を決めていけばいいのではないでしょうか。気軽に連絡してもらえればと思います。