スピード感ある対応を大切に、一刻も早い依頼者の解放を目指す
「困っている人を助けたい」
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
大学での法律相談部の活動を通じて、次第に弁護士になって困っている人を助けたいと思うようになりました。
週1回の法律相談日には、学生の法律相談にもかかわらず毎回多くの相談者が訪ねてきました。「世の中にはこんなにも困っている人がいるんだ」と実感するとともに、「法律について無知なために、不利益を受けている人を助けたい」と思うようになったんです。
ーー現在注力されている分野と、その理由について教えてください。
刑事事件に力を入れています。
司法試験に合格した後、司法修習中に傍聴した刑事裁判で、被告人の無罪を勝ち取った弁護人の姿に心を打たれたことがきっかけです。その弁護士の姿が忘れられなくて、「自分も刑事弁護をやろう」と思い立ちました。
ーー刑事事件で大変なこと、やりがいを感じることはありますか。
依頼者が逮捕勾留されている場合、弁護人は一刻も早く依頼者を解放するために動きます。「早く出してほしい」という依頼者の切羽詰まった気持ちを肌で感じるので、プレッシャーはあります。
実際のところ、依頼者を身体拘束から解放することは容易ではありません。いったん逮捕勾留されると、不服申し立てをしても、裁判所は簡単には認めてくれません。
その分、こちらの主張が認められて依頼者を解放できたときは本当にうれしいです。依頼者に小さな子どもがいたり、すぐにでも仕事に行かなければならないといった事情がある場合、「諦めずに主張してよかった」と心から思います。
「早く相談すれば、それだけ解決の選択肢も増える」
ーー仕事をするうえで心がけていることは何でしょうか。
刑事事件はスピード勝負です。仕事の速さ、フットワークの軽さについては常に意識して動いています。どんなにすばらしい申立書を書いたとしても、提出が遅かったら意味がなくなってしまうこともあります。要点をしっかり抑えて、スピーディーに提出することを心がけています。
また、依頼者に対しては、方針についてしっかり理解してもらえるよう、丁寧に説明することを常に心がけています。複数の方法がある場合、それぞれのメリット、デメリットについて説明し、依頼者が理解したか確認のうえ選んでもらうようにしています。もちろん、弁護士としてどれがベターと考えているのかというアドバイスは前提です。
ーー弁護士として活動してきたなかで、印象的だったエピソードを教えてください。
依頼者の身体拘束に対して不服申し立てをして、初めて認められた時のことは印象に残っています。夫婦間の傷害事件で、私は被疑者である妻の代理人でした。
依頼者にはまだ小さい子どもがいて、「事実関係については争わない。子どもが心配だから、とにかく早く解放してほしい」と望んでいました。
私は、子どもの事情や、逃亡や証拠隠滅の恐れがないことなどを理由に、依頼者を勾留から解放するよう必死に主張しました。最終的には、比較的早く解放が認められて、依頼者からも喜んでもらえました。
ーー休日の過ごし方を教えてください。
昔から戦国時代が好きで、休日は城跡めぐりをよくします。
今まで行った城のなかでは、奈良県にある信貴山城跡がお気に入りです。次は、小田原城など関東方面の城にも行ってみたいですね。
また、土日はたいていどこかの警察署へ依頼者に接見しに行きます。刑事事件はスピード勝負なので、休みの日が潰れることもよくあります。
ーー今後の展望について、お聞かせください。
今後も刑事事件にいっそう注力していきたいです。とはいえ、刑事事件だけではなく、他の分野についても専門性を高めていきたいと考えています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる人に、先生からメッセージをお願いします。
トラブルや心配事がある時は、早めに弁護士に相談してほしいと思います。相談するタイミングが遅かったために、解決に向けた選択肢が減ってしまうこともあります。早く相談すれば、それだけ解決に向かう方法の選択肢も増えます。ぜひ、気軽に相談に来てください。