川上 麻里江 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
幼い頃私はたくさんのコンプレックスを持っていました。子供なりに様々なことを考え、努力しているつもりでいましたが、周りの人には思うように伝わらず大変悔しい思いをしていました。
そういう幼少時代を過ごし、高校生になった頃にふと世の中には「気持ちをわかってもらえない人」がたくさんいるのではないのかと思うようになりました。そして多くの人に気持ちが理解されないマイノリティや社会的弱者を助けるようなお仕事がしたいと考えるようになりました。
一方からだけ光を当てて評価をするのではなく、彼らと向き合い、彼らの言葉に耳を傾け、今まで誰にも理解してもらえなかった、しかし彼ら当人達にとっては譲れない気持ちや切実な訴えを少しでも受け止め、力になることができるお仕事とは何であろうかと考えた時、弁護士こそ最もそういったことに貢献できるお仕事だ、という結論がでました。
これまでの経験を通じて
今のところ刑事、家事事件の件数が多いです。例えば離婚事件を扱ってみて思ったことは、女性弁護士ですと、どうしても「妻側の離婚事件」を多く扱うイメージがあるかも知れませんが、私は夫や父親といった男性側の守るべき利益を、男性である本人とは異なる角度から見、本人とは異なる言葉で紡ぎ直し代弁することも、女性弁護士の領分であると思いました。
例えばDVは一般的に男性から女性に対してふるわれるものであると思われがちで、男性の方が妻からDVを受けていると相談にきても丁寧に調査されないこと等があるのですが、私はそういったバイアスを外してきちんと相談に乗り、丁寧な調査をして解決のお手伝いをしていきたいと思いました。
仕事をする上で意識していること
私はよく「弁護士に見えない」と言われるので、それをいい方向に生かしたいと考えています。弁護士に初めて相談するという方の中には、いきなり真っ黒スーツの眼光鋭い女性に出迎えられたら緊張してしまうという方もいらっしゃると思います。弁護士と依頼者の間の関係はとても大切であり、やはり依頼者が相談しやすい雰囲気作りというのが大事です。
私のところに相談に来られる方は、ビジネスで来られる方はめったにおらず、初めて弁護士と関わるような方がほとんどですので、何となく固くなっておられるのかな、と感じることがあります。そんなときは、依頼者がリラックスすることができるように、相談や打合せの途中ふと雑談になった際などに、私の学生時代の失敗談や最近やってしまったおっちょこちょいな出来事等を話したりすることで弁護士の固いイメージや敷居の高さを崩そうと努めています。
他の弁護士先生に相談をしたものの上手くいかず、弁護士を「怖い」と思ってしまった方は私に相談しに来てください。イメージを変えてみせます。
関心のある分野と弁護士の魅力
これからは事務所や裁判所を飛び出して、いろいろな活動に挑戦してみたいと思っています。今は司法修習生の給費制維持活動に少し関わらせて頂いているのですが、世の中には法律家の助けを必要としている、声なき声がまだたくさんあることでしょう。
事務所の先輩弁護士は、様々な集団訴訟や、制度の創設・改善に向けた活動に取り組んでいます。そのような先輩弁護士の姿に魅力を感じて今の事務所に入所したので、私も将来はそういった活動をしていきたいと思っています。
弁護士の魅力は、全てのことが仕事に結びつくということです。例えばニュースや新聞をみたり読んだりしても、ちょっとしたことでも知っておけば引き出しが増える、と前向きに考えられるので何にでも好奇心を持てるようになりました。
また「なんのためにこの仕事をしているのだろう」と疑問に思うことがありません。目の前にいる依頼者のために何から何まで自分で責任を持って取り組めるお仕事ですので、非常にやりがいがあります。