
密なコミュニケーションと信頼関係構築を強みに、依頼者に寄り添った解決を目指す
離婚・相続・不動産分野に注力
ーー弁護士を目指した理由やきっかけを教えてください。
大学では法律ではなく政治学や経済学を勉強していました。大学在学中にロースクール制度がスタートし、ロースクールを卒業すれば難関試験である司法試験に合格するチャンスがあると知ってチャンレンジしようと思ったんです。
勉強をはじめてみると、法律学は自分に合っているように感じました。法律が定めた要件を満たせば効力が生じるという法律の考え方が非常に理解しやすく、ロースクールの授業も楽しみながら受けることができ、司法試験に合格することができました。
ーー注力している分野を教えてください。
離婚・遺産相続・不動産の3分野に注力しています。
離婚は注力分野の中でも特に依頼の多い分野です。離婚の原因や家庭の事情は様々ですので、相談者の気持ちや要望を丁寧に汲み取ることが必要だと考えています。
相続は当事者の感情のもつれが問題を複雑化します。遺産分割トラブルなど、粘り強い交渉が肝心です。
不動産分野では不動産会社やオーナー側の依頼に注力し、賃貸物件の立ち退きや家賃の滞納問題などに取り組んでいます。
無理難題を拒まず、解決への努力を厭わない
ーー離婚問題での先生の強みを教えてください。
相談者の離婚したいという意思を最大限に尊重して、離婚を実現できることが強みだと思います。
DVや不倫など、法律が定めた離婚理由に該当する原因があれば離婚が成立しやすいのですが、明確な原因がない場合、裁判しても離婚が認められないことがあります。そのようなケースだと受任を躊躇する弁護士もいるかと思いますが、私はどんな理由であっても依頼を受けるよう心掛けるようにしています。
原因が明確でない離婚の場合、相手の同意を得ることが重要になります。そのためには根気強い交渉と的確な主張が必要です。これまで様々な離婚事案を扱ってきた経験からそうしたノウハウを持っていることが、強みに繋がっていると思います。
ーー仕事をする上で心がけていることはありますか?
依頼者との信頼関係を何よりも大事にしています。依頼者と話すときはじっくりと聞き、共感を示すようにしています。法律の話だけするのではなく、プライベートの話なども織り交ぜながら距離感を縮めるように心がけています。
ときには相手方とも積極的にコミュニケーションを図っています。例えば離婚問題などで相手方と話すときも敵対心を出すのではなく、信頼関係を築くことがスムーズな交渉に繋がると考えています。
ーー弁護士として活動してきた中で、印象的だったエピソードを教えてください。
1億円の債権回収をした事件が印象に残っています。
高齢の男性からの依頼で、知人に貸した1億円を回収したいという内容だったのですが、1億円を現金で手渡ししたというんです。金銭移動の証拠がない上に正式な借用書もなく、加えて依頼者の認知能力が低下しはじめていて、証言の信憑性も問われるという厳しい状況でした。
直接的な証拠がない中、間接的な証拠集めに奔走し、依頼者と相手の関係性やこれまでの貸借実績を主張することで最終的に勝訴的和解することができました。
証拠が少ないような厳しい状況でも、知恵と工夫で依頼者の利益を実現することができると実感できた事件でした。
困っている人が気軽にアクセスできる法律事務所
ーー休日の過ごし方を教えてください。
最近はサウナを趣味にしています。食事やお酒を飲んだ後にサウナに行って汗を流すと、体内の老廃物が一気に出ていくような気がして爽快感があります。これからいろいろなサウナを巡ってみたいと思っています。
ーー今後の展望について教えてください。
事務所の支店を出したいです。具体的な場所は決めていないのですが、弁護士が少なく司法サービスが十分に行き届いていない地域に支店を置き、困っている方が気軽にアクセスできるような事務所を目指していきます。
ーー法律トラブルを抱えて、悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
私はとにかく依頼者との密なコミュニケーションと信頼関係構築を大事にしております。気軽に相談できるよう敷居を低くしておりますので、悩みがありましたらどうぞ気軽にご相談ください。