新型コロナ感染拡大を受け、夫婦で過ごす時間が増えたという人も少なくない。そのような中、夫あるいは妻との離婚を考えている人たちもいる。
ネット上には「コロナ離婚したい」「もう限界。早く離婚したいからコロナ終わって」などの声が上がっている。コロナが落ち着き次第、離婚に向けて本格的に動き出すことを検討している人たちもいる。
離婚したい理由はさまざまだが、夫あるいは妻の不倫が原因のケースもある。中には、自粛せずに不倫相手と「濃厚接触」を続けている人もいるという。相手の不倫が原因で離婚を考えている場合、慰謝料はいくらもらえるのだろうか。
●不倫相手にいくら請求できる?
子育て情報サイト「ママスタ」の掲示板にも「不倫の慰謝料っていくらくらい?」(http://mamastar.jp/bbs/comment.do?topicId=3572053)という投稿があった。
投稿者は夫とはすぐに離婚せず、まずは不倫相手に慰謝料を請求したいと考えている。慰謝料請求後は夫と1年ほど一緒に暮らし、金銭面などの準備をした後に離婚することを検討しているという。
コメント欄には「昔同僚だった女性が不倫の慰謝料払ってたけど300万って言ってた」「期間4カ月離婚なしで135万貰った」「友達は200万貰ったって言ってた」などの書き込みが寄せられている。
慰謝料の金額は明確に決まっているわけではないため、ケースによってさまざまだ。双方が合意すれば、慰謝料額が高額になることもある。一般的には、離婚に至った場合の慰謝料よりも相場は低くなるという。
●離婚した場合の慰謝料は?高額にしても支払ってもらえる?
では、離婚した場合の慰謝料はどうだろうか。投稿には「義兄の元嫁は義兄から400万。義兄の浮気相手から200万貰って即離婚したよ」というコメントも寄せられている。
コメントの投稿者によると、元嫁は義兄に「離婚するならば400万円を払って」と要求したという。義兄が払えない金額を提示すれば、離婚せずに済むと考えたようだ。ところが、義兄は会社に借金し、400万円を用意した。
不倫の慰謝料について、大和幸四郎弁護士は「相場的には、婚姻期間や離婚に至る結果があったとしても、100万円〜300万円程度です」と説明する。
そうなると、慰謝料400万円は相場よりも高額だ。相場よりも高額な慰謝料であっても、全額を約束の期日までに支払うという念書があれば、その念書は有効となるのだろうか。
「まずは、内容証明郵便で請求することになると思います。それでも、支払ってもらえないときは、調停や訴訟などを申し立てることになるでしょう。
配偶者に無理やり書かせたものでないかぎり、訴訟でもおそらく念書は有効と認定されるでしょう。逆に、念書なく訴えたら、相場程度の金額しか慰謝料は認められないと思います」