日用品大手「花王」が製造販売する入浴剤「バブ」のパッケージで使用されたイラストについて、一部インターネット上で「生成AIの無断使用では?」などと疑問の声が上がっている。
弁護士ドットコムニュースが10月18日、花王に対して経緯を問い合わせたところ、同社は20日にホームページでお知らせを更新。画像生成AIの活用や無断使用を否定した。
担当者は「なお本件につきましては、制作会社を通じて、著作権上、問題がないことを確認しております」ともコメントした。
SNS上などで「元イラストの作成者に無断で使用しているのでは」「イラストレーターがAIを使っているのでは」と指摘されたのは、「バブ」のシリーズ「あふれるのはきっと、お湯だけじゃない」。9月30日に2種類が新発売され、ピンクの『たくらみ』には「人の顔」、ブルーの『出会い』には「瞳」のイラスト2種類を採用している。
2年前に投稿されたDiyokamaさんによるとみられる作品(2023年10月20日、HPより)
特に『たくらみ』のイラストは、2年前にイラストレーターDiyokamaさんのアカウント(@diyokama)によるとみられる類似した作品がアップされていたのを見つけた人が疑惑について投稿し、話題となっていた。
以下、お知らせ全文。
イラストは、イラストレーターDiyokama氏に、アイディアがあふれる瞬間の喜びをテーマに描き起こしていただいたものです。 一部の方にご心配をおかけしておりますが、 画像生成AIを活用したイラストではございません。また他のアーティストの作品を模したものではなく、当社が依頼して描き起こしていただいたイラストとなります。