東京都千代田区の帝国ホテル東京内にある「MEDEL GALLERY SHU」は10月15日、同ギャラリーで開催された展覧会「お籠もり会」の展示内容に批判が寄せられたことを受け、公式サイトで謝罪した。
この展覧会をめぐっては、女児の裸体を描いた作品や、女児への性暴力を連想させると指摘された作品の写真がSNSに投稿され、批判が広がっていた。
ギャラリー側は会期中に一部の作品を撤去したと説明。展示前の確認が不十分だったことを認め、「幼児・未成年者に対する性暴力、およびそれらを助長する行為を決して容認いたしません」とする声明を発表した。
●キュレーター「寧ろよく3日も保ちました」
問題となった「お籠もり会」は、10月3日から13日まで開催されたグループ展で、キャラクター絵画を手がける多数の作家が参加していた。
しかし、展示作品の写真がSNSに投稿されると、「子どもに対する犯罪ではないか」「商業施設内の展示空間は不特定多数の人が出入りする。卑猥に受け手が感じる余地がある作品の展示は厳しい」といった批判の声が上がった。
ギャラリーの公式サイトによると、会期中に展示内容について意見が寄せられたため、改めて作品を確認し、「弊廊自身の判断のもと、一部作品を展示から撤去」したという。
一方、展覧会を手がけたキュレーターは10月9日、自身のXで、作品の撤去について次のように投稿。この発言にも批判が寄せられた。
「ホテル側からの説明としてはお客様のご要望という事です」「もしかしたら誰かの陰謀かもしれません」「ですが、言うて帝国ホテルですし……何も不自然ではない結果なのも事実です(寧ろよく3日も保ちました)」(編集部注:絵文字は削除しています)
●ギャラリー「性暴力を助長する行為は容認しない」
ギャラリーは10月15日に公表した声明で「幼児・未成年者に対する性暴力、およびそれらを助長する行為を決して容認いたしません」と表明した。
そのうえで、「そのような問題を想起させ得る内容を展示する際には、展示する側に慎重な確認と判断が求められる」と説明した。
また、「本来であれば、こうした確認と判断は公開前に行うべきものでした」として、主催キュレーターとの事前協議や展示作品の確認、会場環境を踏まえた検討が不十分だったことを認め、謝罪した。
今回の展覧会については、帝国ホテルが企画・主催したものではなく、同ギャラリーが展示会場の運営を請け負い、主催キュレーターとの協力のもと開催したと説明している。
ギャラリーは「帝国ホテルという場所において、その環境やホテルをご利用になるお客様への配慮を十分に尽くせなかった」と反省を示し、今後は展示場所の特性や来場者への配慮、事前の作品確認などを徹底するとしている。