JASRAC(日本音楽著作権協会)は5月22日、2023年度の音楽使用料の徴収額と分配額がいずれも過去最高になったと発表した。徴収額は約1371億6729万円(前年度比106.3%)、分配額は約1351億2644万円(前年度比107.5%)だった。
JASRACによると、徴収額は2022年度から約81億4000万円増加した。インタラクティブ配信(音楽のサブスクリプションなど)が約487億円(前年度比+9.1%)、演奏等(ライブ・コンサートなど)が約237億円(前年度比+13.8%)と好調だった。
分配額も2022年度から約94億7000万円増加した。分配対象の楽曲は312万1804曲で、こちらも過去最高となったという。
音楽の違法利用に対する法的措置は、刑事1件(告訴1件)、民事1310件(本案訴訟0件、仮処分3件、民事調停1282件、支払督促13件、その他12件)で、2022年度よりも計58件増えている。
JASRACは「今後もクリエイター・権利者への対価還元を通じて、音楽産業および音楽文化の発展に努めてまいります」としている。