ガッキー、嘘って言ってくれ…。
女優の新垣結衣さんと歌手で俳優の星野源さんが5月19日、結婚することを発表し、日本中が驚きと祝福の声にあふれた。
婚姻届はまだ提出していないが、時期をみて提出するという。人気者の新垣さんの結婚を受け入れられず、「ガッキー嘘だと言って」「ガッキーが結婚したので明日職場に退職届け出そうか悩んでる」など、ツイッターが阿鼻叫喚の声であふれかえる事態となった。
「ガッキーって独占禁止法なかったっけ?」との投稿には、「たしか有りました!」「ある」などの応答が相次いでいる。
ガッキーって独占禁止法なかったっけ?
— ぺちゃ〓 (@pecha85) May 19, 2021
多くの人々に愛される新垣さんの結婚を、独占禁止法で阻止することは可能なのだろうか。同じく失意に打ちひしがれる西口竜司弁護士に聞いてみた。
●阻止する方法を調べたが・・・
ーー新垣さんの結婚を、独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)で規制することはできるのでしょうか
全国のガッキーファンの落胆する姿が目に浮かびます。私もニュースに触れた衝撃が昨日から忘れられません。
さて、日本の宝である新垣さんの結婚を心から祝福しながらも、色々な思いを抱えるファン諸君の期待に沿うためにも、逃げ恥婚を阻止できないかを真剣に検討してみました。
朝から本気で独占禁止法の条文を隅から隅まで熟読してみましたが、弁護士としては「阻止はできない」との結論に到達してしまい、非常に残念です。
弊所所属の若手男性弁護士も、隙間時間を見つけては他の法律などで阻止できないか今も必死に調べています。普段からあの強烈な熱意で仕事に取り組んでくれたら…(以下自粛)。
星野源さんは「公正且つ自由な競争」(独占禁止法1条)に勝ち抜いたエリートなのでしょう。私達は、民主的で自由な競争の下で見事に敗れたのですから、清々しくお二人の結婚を祝福しようではありませんか。さて、私も切り替えて仕事に取り組みます。