今年3月末にリニューアルされたばかりの国税庁ホームページで、必要な情報にたどり着けない「不具合」が生じていると話題になっている。国税庁は弁護士ドットコムニュースの取材に対して「あらためて改修をおこなう」とコメントした。
国税庁によると、ホームページは「利便性向上を図る」ため、3月31日にリニューアルされた。トップページのURL(https://www.nta.go.jp/)は変わっていないが、「情報分類の整理」をおこなったことから、ページ掲載場所やほぼすべてのページのURLが変更となった。ブックマークも無効となっている。
グーグル検索やサイト内検索でキーワードを入力して、上位表示された国税庁ホームページのリンクをクリックすると、10秒後にトップページへ自動的に移動するようになっている(4月2日11時30分現在)。
インターネット上では「ほんとにクソみたいなことになってる」「調べたいページがどこにあるのかすら分からない」「この決算期になにやってくれてますか」「リンクがほぼすべて書き換えだそうです… エイプリルフールかと思ったけど、せめてリダイレクトしてほしかった」といった怒りの声があがっている。
●国税庁「あらためて改修をおこなう」
一般的なURL変更の場合、古いURLと新しいURLを結びつける対応をとるが、国税庁によると、サーバへの影響などを考慮して、今回はそのようにしなかったという。ある程度時間が経てば、新しいURLが上位表示されるようになるが、しばらくはユーザーが知りたい情報にたどり着けない状況がつづく。
国税庁の広報担当者は、ネット上で批判が高まっていることについて、「不便をおかけしていることは間違いない。早急な対応につとめてまいりたい」とコメントした。グーグルにリクエストするほか、「検索機能の利便性が良くないため、あらためて改修をおこなう」とした。