弁護士はなぜ文章に「、」ではなく「,」を使いたがる? 弁護士39人の見解割れる
「、」と「,」

弁護士はなぜ文章に「、」ではなく「,」を使いたがる? 弁護士39人の見解割れる

弁護士の書く文章の読点は,なぜ「、」でなく「,」なのかーー。ある弁護士が書いた、そんなタイトルのブログ記事が話題となった。

ブログによると、一般の人からそうした質問を受けたことがきっかけだったそうだ。記事では、行政文書のガイドラインや日弁連のガイドライン、裁判所の判決文が「,」を使用していることなどをあげながら、文章において「、」ではなく「,」を使用する理由をわかりやすく解説している。

このブログは「はてなブックマーク」などで話題となり、「実は気になっていた」「わかりやすかった」など多くの反響が寄せられた。弁護士たちは「、」と「,」どう使い分けているのか。弁護士ドットコムに登録する弁護士たちに意見を聞いた。

アンケート詳細

訴状など法律文書に限らず、作成する文章は全て「,」を使用する
14
法律文書に限り「,」を使用し、その他については「、」を使用する
6
法律文書も含め、作成する文章は全て「、」を使用する
17
その他
2
投票数合計:39
コメント数:25

コメント一覧

8
秋山 直人 弁護士

2016年10月03日 17時07分

元々は裁判所の判決などの表記にあわせて「,」を使用していましたが,そのうちに,「,」でないと落ち着かなくなって,裁判所用文書以外でも「,」を使っています。 日本語としては「、」「。」の組み合わせの方が自然な気はしますが,すっかり「,」「。」の組み合わせに慣れてしまっているので,いまでは,他の人が書いた準備書面等で「、」が使われていると,ちょっとイラっとします。

石井 康晶 弁護士

2016年10月03日 17時46分

裁判所に提出する文書で「,」を使うことから、普段から「,」に統一することで癖を体に染み込ませています。なぜ日本語の文書で「,」を使うのかは正直良くわかりませんが、「形式とはそういうもので理由などないのだ」と受け止めて深く考えておりません。どちらでも良いとは思いますが。 なお、このコメントでは「、」を使っていますが、句読点は「、」にせよとの注意書きがあったためです。

中村 伸子 弁護士

2016年10月03日 17時49分

以前は,あまり意識しておりませんでした。 子どもが小学生の頃,国語の教科書に,横書きでは「,」を使用しましょうと指導されていること,また,裁判所作成の横書きの文書が,すべて「,」とされていることに気づいてからは,意識的に,全ての文章で「,」を使用するようになりました。 もちろん,弁護団などで共同して書面を作成する場合などでは,弁護団の方針に従います。

山元 浩 弁護士

2016年10月03日 18時25分

裁判文書等公文書の作成方法として公表されているものが「,」ですから、公表されてからは私は横書きはそれに従っています。  「、」は縦書きには用いていますが、慣れると横書き文書に「、」は形が悪いと感じて気になるようになりました。形式的なことなので、公表された形式があればそれに従っていく方が良いと思い、私は複数の弁護士と文書を作成する際は,置き換え機能で全部「,」に統一しています。

浅野 正久 弁護士

2016年10月03日 18時50分

裁判所提出文書についてはA4横書き変更に際し最高裁から「,」使用との規準が示された。官公庁提出文書は文部省や事務次官会同の示した公用文書き表し方の規準が「,」としていた。ワープロソフトでは「,」に設定すると「、」を打つのが面倒になる。縦書き時代「、」に慣れているが,元々日本語の句読点の決まり自体がそれほど明確なものでもないので,「,」に統一している。

徳永 賢太郎 弁護士

2016年10月05日 10時20分

習慣です。どちらでも良いとは思いますが、「、」と「,」が混在する文書になってしまうと体裁が悪いかなと感じますので、そのようなことがないようにいずれかに統一した結果、私は「,」を常用しています。使用する書式如何によっては「、」が使用されているものもありますから、そういった場合には置換機能を利用して統一しています。

夏目 邦彦 弁護士

2016年10月06日 11時03分

 個人的にはどちらでもいいのではと思います。  どちらでも特に違和感は感じませんし。  しかし、うろ覚えなのですが、たしか、公的な文章作成には,句読点の使用法として、コンマと丸を使用した方がいいというようなそのような指針が作成させており、そのやり方にしたがっても特に負担ではないので、コンマを使用しております。

川面 武 弁護士

2016年10月06日 23時40分

左横書き公文書(戦前は右横書きが多用されていたようです。)において「,」を使うことは,昭和27年の内閣官房長官依命通知で示されたルールです。一部で勘違いされているような,公文書が縦書きから横書きに変更された際に,急遽決められたものではありません。なぜ60年以上前から決められているルールにあえて従わないのか全く理解できません。パソコンの設定も「,」にしているので,本サイトが定めているおかしな注意書きにも従っていません。日本語として「、」が自然との意見は,縦書き文書においてのみ妥当する話です。

ニュース編集部後記

回答は、<法律文書も含め、作成する文章は全て「、」を使用する>が17票で最も多く、ついで、<訴状など法律文書に限らず、作成する文章は全て「,」を使用する>が14票、<法律文書に限り「,」を使用し、その他については「、」を使用する>が6票、<その他>が2票と続いた。

「,」に統一しているという弁護士には、「裁判所の判決の表記に合わせている」という理由が目立った。「、」で統一している理由としては、「日本語として自然」という理由が目立った。「、」を使用していたが、「修習の時、指導にあたった裁判官に徹底的に(『,』に)直された」と振り返る弁護士もいた。

一般人から見ると、少し不思議に感じる弁護士の読点へのこだわり。みなが「,」を使っているのかと思いきや、弁護士それぞれのこだわりが垣間見えたことが興味深かった。

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