冤罪の可能性がある事件を担当する弁護人に対して、著名な刑事弁護人による後方支援などをおこなう「先端的弁護による冤罪防止プロジェクト」が9月1日からスタートした。
「弁護士法人 プロフェクト法律事務所」などが出資する「一般財団法人プロフェクト大谷司法支援基金 」(京都市/理事長・白浜徹朗弁護士)による取り組み。
●アドバイザー弁護士にはレジェンドがずらり
後方支援をおこなうのは、「三大刑事弁護人」として知られる後藤貞人弁護士、高野隆弁護士、神山啓史弁護士ら12人のアドバイザー弁護士。技術指導や情報提供、専門家の紹介などを無料でおこなう。場合によっては弁護人に就任することもありえるという。
また、鑑定、実験、通訳などについても資金支援する。
対象になるのは、(1)冤罪の可能性のある事件で、弁護人が構成要件該当性のないこと、または違法性阻却事由のあることを理由として、全部または一部の無罪を主張する事件。あるいは(2)死刑判決が言い渡される可能性のある事件。
被告人のために徹底した弁護活動をするためのノウハウや資金を提供することにより、刑事弁護人の技術の底上げと、刑事司法の課題解決を目指す。
アドバイザー弁護士12人は以下の通り(敬称略)。
・後藤貞人(大阪弁護士会) ・高野隆(第二東京弁護士会) ・神山啓史(第二東京弁護士会) ・秋田真志(大阪弁護士会) ・河津博史(第二東京弁護士会) ・菅野亮(千葉県弁護士会) ・宮村啓太(第二東京弁護士会) ・田岡直博(香川県弁護士会) ・遠山大輔(京都弁護士会) ・金杉美和(京都弁護士会) ・坂根真也(東京弁護士会) ・高山巌(大阪弁護士会)
プロジェクトのウェブサイトは「https://sentan-bengo.jp/」。