「彼から『連帯保証人になってほしい』と頼まれたんです」。交際2カ月ほどの彼から突然こんなお願いをされたという麻里奈さん(31)の体験を元に、連帯保証人のリスクについて解説します。
(この漫画は弁護士ドットコムに寄せられた相談を元にしています)
そろそろ恋人でも作るかと始めたマッチングアプリ。数カ月ほど色んな人とメッセージを交わしデートをする中で、翔平(36)と出会いました。翔平は数年前まで銀行に勤めていましたが、今は退職して飲食店のコンサルタント業をしているそうです。
「ようやく仕事が軌道に乗ってきた」と話す翔平。お金にも余裕があるようで、自宅は都心の1LDK。デートはいつも都心の素敵なレストランで、お会計も毎回支払ってくれました。
「俺たちさ、付き合ってみない?」
4回目のデートで、翔平から告白されました。これまでアプリで会ってきた中で一番話が弾んだし、翔平はお金の面でも将来困ることはなさそう。もちろん「よろしくお願いします」と返事しました。
仕事で全国を飛び回る翔平。忙しい中でもこまめにLINEをくれて、「思っていたよりもしっかりした人だな」と信頼も高まっていた時のことです。
「なぜ翔平が連帯保証人にならないのか」と尋ねると、どうやら翔平は住民票を以前住んでいた大阪においたままで、物件を貸す側の大家から難色を示されたというのです。
翔平の突然のお願いに困惑が止まりませんでした。週末のデートで詳しく話を聞くことになりました。
翔平は結婚を考えられる相手ではあるけれど、また夫婦でもないし、そりゃ不安にもなります。
正直、大事な知り合いの連帯保証人を自分の彼女に頼むというのも、よくわかりません。知り合いと私は一切面識もないのに…。私と翔平の価値観の違いなのでしょうか。
でも、翔平に「自分は信頼されていない」と思われるのも嫌で、この日も明確には返事をしませんでした。
私が連帯保証人になっても大丈夫なのか、弁護士に相談してみることにしました。