相続人同士の感情的な紛争を解決〜過去へのとらわれを手放し、未来に目を向けられるようサポート
家族の相続トラブルをきっかけに弁護士を志す
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
相続トラブルを経験したことがきっかけです。私が中学生のときに祖父が亡くなり、祖父の遺産の分け方をめぐって相続人同士で揉めごとが起きました。相続トラブルによってそれまで仲がよかった親族関係に亀裂が入り、話合いがまとまらず、親や親戚が苦労する姿を目の当たりにしました。この出来事をきっかけに「我が家と同じように相続で悩んでいる人の間に入って、問題を解決したい」と思い、そのような仕事ができる職業として弁護士になりたいと考えるようになりました。
中学時代に初めて弁護士という仕事を意識し、高校に入ってからも弁護士への憧れを抱き続けていました。大学進学後は勉強一本の生活でしたね。司法試験と並行して大学3年前期で卒業に必要な単位をほぼ取り終え、3年生夏頃から本格的に司法試験に絞った勉強を始めました。
依頼者の心情に寄り添う、細やかなコミュニケーション
ーー現在注力されている分野を教えてください。
相続です。弁護士を目指すきっかけになった出来事が相続トラブルなので、悩んでいる方の役に立ちたいと思い、力を入れて取り組んでいます。相続以外では交通事故や債務整理の案件を多く手がけています。
ーー仕事をする上で心がけていることは何でしょうか。
何よりも大切にしているのは、依頼者の希望を叶えられるように対応することです。金銭を請求する事件であれば、1円でも多くのお金を受け取っていただけるよう粘り強く取り組みます。依頼者にとって最大限利益がある結果を出すことを第一に考えて、全ての案件と向き合っています。
依頼者とは書面やメールだけでやりとりするのではなく、なるべく電話などで直接話すようにしています。文章だけのやりとりでは、依頼者の心情までつかむことは難しいです。直接話をすることで、声のトーンや私からの質問に対する答え方などから、今どのような気持ちでいるのか汲み取れます。依頼者と信頼関係を築く上では、心情に寄り添う細やかなコミュニケーションが必要だと考えているため、できるだけ直接連絡を取ることを大切にしています。
また、案件解決に向けた対応を進める中で、状況の変化に伴い、依頼者の希望が変わる場合があります。依頼者の希望と私の対応との間にズレが生じないよう、こまめに連絡を取って意向を確認しています。
ーー相続の案件を手がける上で、特に心がけていることはありますか。
相続はきょうだい間でトラブルになる場合が多いです。相続をきっかけに積年の思いが噴出し、感情的な争いになるケースがよく見られます。
依頼者の気持ちに配慮しつつ、相続トラブルは感情だけで解決できる問題ではないことを時間をかけて説明し、法律に則った解決につなげられるように対応を進めていきます。
「昔、兄からこんなことをされた」「妹ばかりが親に可愛がられていた」など、過去の出来事にとらわれてきょうだいに不満や恨みを持っている方もいます。ですが、過去に起きたことは変えられません。今後の人生をよりよいものにするためには、未来に目を向けることが大切です。依頼者が前を向いて進めるよう、それまでとは違った視点に立てるアドバイスを提供することを心がけています。
中小企業診断士として経営者のサポートにも取り組みたい
ーー今後の展望をお聞かせください。
相続の案件に引き続き力を入れるとともに、今後は企業法務にも積極的に取り組みたいと考えています。
2022年3月に中小企業診断士の登録をし、法律だけではなく経営についてのアドバイスも提供できるようになりました。事務所がある地域には中小企業が多いため、法律と経営の両面から経営者をサポートしていきたいです。
企業から破産事件を依頼されることも多いのですが、手続きを進める中で、「破産せざるをえない状況になる手前で何らかの措置を取っていれば、回避できたかもしれない」と思うこともあります。経営を立て直すための方法を経営者と一緒に考えていくなど、破産に至る手前の段階からサポートしたいと考えています。
ーー最後に、トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いいたします。
経験上、「もう少し早く相談してもらえたら、よりよい解決ができたのに」と思うケースは少なくありません。すでにトラブルが発生している場合はもちろん、今後トラブルに発展しそうなことがある場合も、早めにご相談ください。悩みを解決し、平穏な日常を取り戻すための力になれればと思っています。