複雑な交通事故案件を多く担当〜依頼者の利益のために力を注ぐ
人の役に立つような人生をおくりたくて
ーー弁護士を志したのはなぜでしょうか?
特に理由はありません(笑)。
いつの間にか弁護士になっていた、というのが正直な実感です。
ただ、漠然とした思いなのですが、学生時代から人の役に立つような人生を送りたいという気持ちがありました。
結果論ですが、弁護士になってよかったと思います。依頼者からの感謝の声をいただいたときは、本当にうれしいですね。すべての疲れが吹っ飛びます。
ーーどのような学生時代を過ごしたのでしょうか?
大学では、成績優秀者は学費が半額免除される制度があったので、真面目に講義を受けていました。
成績が良ければ大学内で後輩の授業サポートをするアルバイトもできますし、法律討論サークルにも入っていて、今振り返っても真面目な学生生活だったと思います。
社会活動としては、議員インターシップに参加し、大学が夏休みの間、府議会議員の先生にくっついて、色々と見学させてもらいました。地方議会の選挙の裏側なんかも見ることができ、なかなかできない経験ができたと思います。
依頼者の立場に立って、プランを考える
ーー依頼者と接するときに心掛けていることはありますか。
私が取り扱う案件は、既に紛争状態となっている「事件」です。
「事件」の解決は、最終的には裁判所が判断するものなので、はじめに「裁判官だったらどういう風に考えるか」を検討します。
依頼者の話を聞き、証拠となる資料がどの程度あるのかを確認し、依頼者の要望が実現可能なのか、一般論では片づけられない特別に考慮すべき事情があるのか、第三者目線で考えます。
この「見通し」をどのように伝えるかが難しいのですが、頭ごなしに「無理だ」と言ってしまうと、拒絶反応が出てお話ができなくなってしまいます。他方で、だらだらと結論に至る理由を話していても「結局何が言いたいんですか?」となってしまいます。
そのため、端的に結論をお伝えしつつも、私が依頼者の立場であったとして、「もし、自分だったら」どういう行動をとるか、「他人事」ではなく「自分事」として、お話をするように心がけています。
ーー現在注力されている分野をお聞かせください。
現在は損害保険案件を多く取り扱っています。
損害保険は、典型的には交通事故等、日常生活の中で起きる「事故」によって生じた損害を「賠償するための保険」ですので、加害者のための保険です。
ただし、近年では「弁護士費用特約」が相当普及しておりますので、被害者側の代理人となることも多いです。案件の割合的には加害者・被害者半々程度かと思います。
他にも保険金請求への対応事件や保険会社が支払った保険金の求償請求事件など、保険会社が当事者となる事案もあります。
さらに、交通事故で担当したことがきっかけで、運送会社等から通常業務に関するご相談を受けることもありますし、損保代理店の方からの紹介で、相続や離婚、不動産契約トラブル、労使紛争等の多くのご相談をいただいておりますから、そういう意味では幅広い分野を取り扱っています。
また、個人的には国際委員会に所属していますので、外国の裁判所や法律事務所を訪問することもあります。この活動も非常に有意義で、幅広い視野を持つことができます。
ーーこれまで取り組んだ案件のなかで、印象に残っているエピソードはありますか。
扱っている件数が多すぎて、これということをお話しすることは難しいです。
ただ、良い結果のものよりも悪い結果の方が強く記憶には残っていますね。やっぱり、とても悔しいですから。二度と同じような思いをしないように、精一杯やっています。
ちなみに、法律って、国が勝手に作って押し付けているようなイメージがあるかもしれませんが、本来は逆です。あるべき姿が先にあり、それを実現するのが法律なのです。
以前、小学生向けに行った授業で、具体的なトラブルの設例を前提に「この紛争を公平に解決するように」という課題を出したことがありました。すると、法律の知識なんて持っていない子供たちが、自分たちで話し合って、考えた結果、導き出した答えが法律と同じ、ということがあり、これには大変な感銘を受けました。
法律に振り回されるのではなく、目の前の事件がどういう解決がなされるべきなのか、そのためにはどのように法解釈をするべきなのかを考え、その法律が定められた趣旨・目的を実現することが法曹の役割なんだとあらためて感じました。
でも、依頼者を目の前にしたら、何とかこの人に有利な結論にしてあげたいと思ってしまうんです。これはもう代理人のサガですね。
休日はスポーツで汗を流す 城跡巡りも趣味
ーープライベートについても伺います。休日はどのように過ごしていますか。
フットサルかサッカーをしていることが多いです。中学高校でバリバリ部活をやっていた訳ではないので、技術も体力も全然足りていませんが、For the team の精神で、積極的に練習には参加し、自分にできることを精一杯やっています。
あとは料理が趣味なので、週末、食べたいものを作っています。基本的に肉料理ですね(笑)。
城跡巡りも趣味の一つです。もともと歴史好きでしたが、妻が日本100名城の本を買ってきて以来、ハマってしまいました。旅行に行くたびにご当地の城巡りをするのが楽しみです。
ーー今後の展望を教えてください。
大きな野望みたいなものはありません。ただ、目の前の依頼者のために全力を尽くすだけです。 また、事務所の支店長として、弁護士や事務員の皆が働きやすい環境を整えることで、質の高いリーガルサービスを提供できればと思います。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方に、メッセージをお願いします。
トラブルを抱えたら、一刻も早く弁護士に相談してください。病気になったとき、早めに医者に行って治療を受ければ短期間で治すことができるように、トラブルも早く弁護士に相談すれば早期解決を目指せます。相談して「大したことではないですよ」と言われれば、それだけで安心できますから。とにかく、早めに相談に来てほしいです。