依頼者の思いを最大限に尊重しつつ、最適な解決に導く〜一般民事事件に注力しつつ、外国人問題にも取り組む
外国人をサポートしたい
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
外国人と結婚した親戚が国際離婚でトラブルに巻き込まれたことがあったんです。その頃はまだ小学生でしたので、大人たちが大変そうにしている理由がわかりませんでした。大学で法律を学ぶことになったときにそのトラブルを思い出し、英米法など外国の法律を学んでみようと思いました。
外国の法律を学んでみると、日本との違いなどから、法律にはいろいろな考え方があって面白いと感じました。もっと法律を勉強して、仕事に活かしたいと考えるようになったのが、弁護士を目指したきっかけです。
ーーどんな学生生活でしたか?
スキューバダイビングのサークルで、伊豆や沖縄の海に潜っていました。ダイビングは子どもの頃に父に誘われて始めたのですが、海がない栃木県で育ったので、大学生になって海へ行く機会が増えたのがうれしかったです。
大学生時代は司法試験にかかわらず広い分野の講義を受けており、司法試験を意識した勉強はロースクールに入ってから本格的に始めました。肩こりと頭痛で起きられないという経験をしたのは、この時くらいです。それくらい長い時間勉強していましたね。
ーー注力している分野と、注力している理由についてお聞かせください。
依頼の件数は一般民事、家事事件が多いのですが、一昨年あたりから外国人問題にも力を入れています。外国人問題は弁護士を目指すきっかけでしたし、大学やロースクールで外国法を学んだ経験を活かしたいという思いがありました。
相談内容としては、離婚や交通事故、労働問題など、日本人の相談と大きく変わらないです。外国人特有の問題としては、在留資格や難民申請の手続きなどがあります。
栃木県は外国人住民が増加傾向にあり、コロナによる入国制限があった令和2年も7人の減少に留まっています。これまで栃木県内の外国人は中国人や、南米出身の方が多かったのですが、現在はベトナム人がもっとも多くなっています。理由としては技能実習や特定技能制度による外国人受け入れがあると考えられます。今後、外国人住民はますます増えるのではないかと思います。
そうした中で外国人のサポートをすることは意義あることだと思いますし、依頼者の人生を左右する事案に関わることは、やりがいのある仕事だと感じています。
「一番いいと思う解決策が、依頼者の望む解決とは限らない」
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
依頼者に解決策を提案するときは、できる限り第二案、第三案を出すように心がけています。私の中では一番いい解決策だと思っても、依頼者の望む解決と必ず合致するわけではありません。依頼者の思いを尊重するために、複数の解決策を提示することが大切だと考えています。
法律に詳しくない人であっても、複数の解決策を比較すればどちらがいいのか判断しやすいですし、場合によっては依頼者から他の案が出てくるかもしれません。一方的に解決策を示すのではなく、依頼者の要望を確かめながら進めるようにしています。
ーー弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
ある男性の離婚事件が印象に残っています。
当初依頼者は、調停や裁判での解決を望んでいました。しかし、依頼者の憔悴した様子をみて、「調停や裁判は依頼者の精神的な負担が大きい。交渉で早期に解決を目指すべきだ」と考えました。
妻と話をするときに心がけたのは、離婚の条件や離婚後の生活について一から丁寧に説明することで、離婚を現実的に考えてもらうということでした。離婚を促すというよりも、離婚の判断材料を少しでも多く提供することに努めたのです。
相手方は離婚を嫌がっていたわけではなく、不安が大きかったのだと思います。私が具体的な話をしたことで、離婚をイメージすることができたのでしょう。最終的に離婚を受け入れてくれることになりました。
調停をすることなく協議離婚で無事終えることができたときは、自分の判断や行動に間違いがなかったことを実感できて、とてもうれしかったです。
ーー趣味や休日の過ごし方について教えてください。
どちらかというとインドア派で、休日にはオンラインゲームをしたり、ボードゲームカフェに行ったりしています。あとは、月に1回くらいのペースでゴルフをしています。
スキューバダイビングはなかなか機会がないのですが、学生時代に行ったモルディブの海で、ヒメイトマキエイが目の前を横切った光景が今でも忘れられなくて、ゆっくり休みが取れたらまた海外の海に行きたいと思っています。パラオの海に潜ることが今の夢です。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
外国人問題は離婚や相続など、日本人の相談と変わらない分野を中心に扱ってきましたが、入国管理のような外国人専門の分野をこれまで以上に取り組みたいです。
外国人労働者が増えれば、雇用側である企業からの相談も増えると思います。そうした企業に対して、外国人問題の知識や経験を活用していきたいと考えています。
ーー最後に法律トラブルで悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
法律相談したからといって、必ずその弁護士に依頼しなければならないわけではありません。弁護士に相談して法的にどうなるのか聞くだけで解決できることもあります。早期に相談すれば早期に解決できる可能性も高まります。一人で悩まず、気軽に相談してもらえればと思います。