刑事事件に注力。無罪判決獲得の実績も〜依頼者への寄り添いとスピードを大切に事件解決に取り組む
「一番難しい目標に挑戦したい」と思い、弁護士を志す
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
大学卒業後は生命保険会社に就職して3年ほど働いていました。ただ、あまり会社員生活に馴染めなかったんです。何をするにも上司の判断を仰がなければならず、なかなか自分の裁量で仕事ができないことにジレンマを感じていました。一旦別の道に進もうと思い、会社を辞めて、1年ほどゆっくりしながら自分が進むべき方向を考えました。
自分の中で考えを巡らせたり、周りの人にも意見を聞いたりする中で、大きな目標に挑戦したいという気持ちが芽生えました。手に職をつけたかったことと、大学時代は法学部に在籍していて多少法律に馴染みがあったこと、そして、どうせやるなら一番難しい目標に挑もうと考え、司法試験を受けて弁護士を目指そうと決意しました。
家族や友人に「弁護士に向いてるんじゃない」と言われたことにも背中を押されました。確かに、自分が話すよりも人の話を聞くことの方が好きで、相談されることも多かったので、周りも勧めてくれたのかもしれません。
ーー司法試験の勉強は大変でしたか。
今振り返ると、毎日コツコツ勉強を続けるモチベーションを維持することが一番大変だったように思います。自分が決めたことなのだから絶対に達成するぞ、という気持ちで頑張っていましたが、2回不合格になり、3回目の試験のときは「これで受からなかったらもう辞めよう。弁護士の道は諦めよう」と思うくらい追い詰められていました。
ただ、最後の1年はやり切ろうと腹をくくり、とことん勉強に集中したのがよかったのかもしれません。3回目の挑戦で合格し、弁護士の道に進むことができました。
優しさをもって依頼者に寄り添い、一番幸せになれる道を目指して伴走
ーー現在注力している分野と、その分野に注力している理由を教えてください。
刑事事件に注力しています。理由としては、個人的に一番好きな分野であること。そして、様々な士業の中でも、刑事事件を取り扱えるのは弁護士だけで、被疑者・被告人の権利を守り、適正な刑事手続が行われるように弁護活動をすることにやりがいを感じるからです。
不当な身体拘束を受けている方の身柄を解放できたり、無罪を獲得したりといった、結果が出たときの喜びが非常に大きいことも、刑事事件に注力する理由の1つです。事件が終結し、依頼者からありがとうと言ってもらえたときの喜びは何ものにも代え難いですね。
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
依頼者の話をよく聞いて、その方の特性に合った対応をすることです。刑事事件に限らず、どのような分野の事件を手がける際にも大切にしています。聞き役に徹するべきか、それともこちらから適宜質問しながら話をする方がいいのか。連絡の頻度や手段は何が最適かーー。依頼者の性格や意向に応じ、適切なやり方を見極めて対応するようにしています。
心理カウンセラーの資格も取得しています。カウンセリングの技術を学んだことで、依頼者の話を引き出しやすくなったと感じます。表情や仕草の変化にも敏感になり、その時々の依頼者の状況に応じて声のトーンや話すスピードを変えるなど、より細やかなコミュニケーションができるようになりました。「心理カウンセラーの資格をお持ちなので、きちんと話を聞いてくれそうだと思った」ということで相談に来てくださる方も多いです。
刑事事件において特に心がけているのはスピードです。たとえば、身柄拘束の事件であれば、逮捕後は迅速に接見に行って本人と話し、詳しい状況を把握します。その上で、証拠隠滅や逃亡の恐れがないこと、勾留の必要性がないことなどを記した意見書を検察官に提出し、1日も早く苦しい状況から解放されるよう対応を進めます。
ーー弁護士ドットコムのプロフィールページに、「心」と「法」を大切に「とにかく優しい弁護士」をモットーにしていると書かれていました。野口先生が考える「優しさ」とは何でしょうか。
依頼者に寄り添い、その方が一番幸せになれる方向性をともに考えて進んでいくことが、私の中での優しさです。
ときには、依頼者に対して厳しいアドバイスをすることもあります。明らかに筋が通らない主張をしている場合や、法律上実現できないことを希望しているような場合は、きちんと指摘して正しい方向に導くことも、1つの優しさだと考えています。
ーー弁護士として活動してきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
無罪判決を獲得した事件が印象に残っています。職場内での窃盗を疑われて逮捕された男性の事件でした。依頼者は当初より一貫して、「自分はやっていない」と主張していました。9か月にもわたる身体拘束の間、何度も接見に行って依頼者と話し、信頼関係の構築に努めました。事件当日の行動や普段の職場での振る舞いなども細かく聞き取りました。
起訴後は検察から開示を受けた証拠を依頼者と一緒に確認し、特に、争点となっていた防犯カメラの映像は何度も見返しました。その結果、捜査機関の穴を見つけ、依頼者が犯人であることには合理的な疑いが残るとして無罪を獲得できました。
依頼者と対話を重ねながら丁寧に事実関係を調査し、証拠を1つひとつ検討した結果としてこのような判決を得ることができました。私も依頼者も大きな安堵と喜びに包まれた事件として、今も忘れられません。
全ての事件にコツコツ丁寧に取り組み、ベストな結果を出す
ーープライベートについても伺います。休日の過ごし方や趣味を教えてください。
学生時代に野球をやっていて、今も弁護士会の野球部に所属しています。週末は練習や試合で汗を流しています。最近、ゴルフも始めました。あとは美味しいものを食べたりお酒を飲んだりして、リフレッシュしています。
ーー今後の展望を教えてください。
引き続き刑事事件に注力することと、目の前の事件を丁寧に解決していくことです。依頼者1人ひとりに寄り添い、どんな事件にも決して妥協せず取り組み、ベストな結果を出す。それをコツコツと続けていくことが全てだと思っています。私のモットーとして、これからもずっと貫いていきたいです。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。
弁護士に相談することは、多くの方にとってハードルが高いことだと思います。相談するには勇気が必要かもしれませんが、ぜひ一歩踏み出して、弁護士にアクセスしてみてください。どんなお悩みでもかまいません。話をするだけでも心がフッと楽になるので、あまり緊張せず、気軽にご連絡いただければと思います。