依頼者の人生に寄り添う「街のかかりつけ弁護士」として、一人ひとりの悩みに真摯に向き合う
自衛隊員から弁護士への転身
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
高校生の頃は、医療分野に興味を持っていました。ある日、自衛隊看護学校の説明会に参加する機会があり、そこで災害現場で救護活動する看護師の存在を知りました。もともと体を動かすことが好きだったこともあり、自衛隊看護師は自分に向いていると感じました。
自衛隊では、仲間との絆の素晴らしさ、辛い状況を乗り越え成長していく実感など、得難い経験をたくさんさせてもらい、その後の人生の大きな糧になっています。
ただ、その反面、時には理不尽と感じる指導も多く、心身ともに限界を感じながら毎日を過ごすようになりました。
自衛隊を辞めなければならなくなった際、「もし自分が法律を知っていれば、適切に対応できたのではないか」という思いが残りました。理不尽な状況に対して何もできなかった自分が悔しく、同じ境遇で辛い思いをする仲間に手を差し伸べられない悔しさも感じました。
この経験もあり、法律の知識を身につけ、辛い状況にいる人たちを助けられる存在になりたいと思うようになり、弁護士を志すことにしたのです。
また、これはおまけではありますが、自衛隊の学校を卒業できなかった強いコンプレックスを、日本で最も難しいといわれる司法試験に合格することで越えられるのではないかという期待がありました。
ーー自衛隊を辞めてからどのようにして弁護士になったのですか。
自衛隊を除隊した後、大学の法学部に入学して法律を学びました。それまで医療分野を学んでいた私にとって、法律はまったく新しい分野でしたが、社会で役に立つ知識が次々と身につく感覚があり、その奥深さと面白さに引き込まれました。
大学を卒業してロースクールに進学してからも、法律に対する苦手意識はなく、むしろ毎日が新たな発見の連続でした。大学とロースクールでの学びを通じて法律の魅力に触れたことで、弁護士になりたいという気持ちがさらに強まりました。
ーー現在注力している分野を教えてください。
「街のかかりつけ医」のような存在でありたいと考えているため、あえて注力分野を決めることはしていません。オールマイティに対応できる弁護士を目指しており、事務所に依頼が来た案件はすべて引き受けるつもりで、幅広い分野に積極的に取り組んでいます。
依頼者の気持ちを細部まで想像する
ーー先生ご自身が関心をもっている分野はありますか。
幅引く関心を持っていますが、強いていうと、刑事事件と離婚・男女問題です。これらの分野は相談件数も多く、身近な問題と感じています。
刑事事件の中でも、特に青少年が関わる事件に関心があります。青少年が犯罪の加害者にも被害者にもならないための活動をしていきたいという思いがあります。
青少年の事件は、学童保育でのアルバイトがきっかけで関心を持つようになりました。そこで出会った子どもたちの中には、家庭に事情を抱えている子や、コミュニケーションに工夫のいる子もいました。けれど、全ての子どもたちが例外なく、純粋で、人想いで、素晴らしい心を持っていたのです。
そのような子どもたちの純粋さに触れ、一緒に過ごす中で、「この子たちが誰一人として犯罪に巻き込まれることなく、健やかに成長してほしい」という思いが芽生えたのです 。
弁護士として、青少年の健全な成長を法的な面からサポートすることは、社会全体にとっても大きな意義があると考えています。犯罪予防の啓発活動、トラブルに巻き込まれた際の適切な法的支援や犯罪に走ってしまった彼らの更生のサポートなど、様々な形で貢献していきたいと思っています。
ーー離婚・男女問題に関心を持っているのはなぜですか。
私自身、様々なトラブルに遭った経験があります。そのため、被害に遭った女性の恐怖心や不安な心情が詳細まで想像しやすく、自分の経験を踏まえたサポートができるのではないかと思いました 。
また、離婚問題は相続と同様に、弁護士として必ず対応できなければならない分野だと考えています。ただ、離婚問題は特に、マニュアル通りに進まない分野だと感じています。
依頼者一人ひとりの感情や状況が全く異なり、それぞれがつらい状況に置かれています。そのため、機械的な対応ではなく、依頼者の話を聞き、気持ちに寄り添いながら解決策を探っていかなければならないと思っています。
混沌とした感情の中にいる依頼者の気持ちを整理し、法的な観点から問題解決の道筋を示していく。その過程で、依頼者が心の整理をして、前を向いて歩き出すことができる、そのようなサポートをしたいと思っています。
ーー仕事をする上でどのようなことを心がけていますか。
依頼者の気持ちや状況を細部まで想像することを常に心がけています。抱えている案件数が多いと、つい効率を優先して機械的に処理してしまいがちですが、それでは依頼者の気持ちに寄り添うことはできません。
依頼者にとって弁護士に頼ることは一大事で、人生に一度あるかないかの経験です。そのため、一人ひとりの気持ちをしっかりと想像し、全力で向き合うことが重要だと考えています。
具体的には、進展がないときでも「最近どんな感じですか」といった連絡をするなど、密にコミュニケーションを取るように心がけています。これにより、依頼者の現在の心境や生活の変化なども把握でき、より適切なサポートができると考えています。
ーーこれまでの活動で印象に残っている案件を教えてください。
初めて担当した国選事件が印象に残っています。依頼者は20代青年で、無銭飲食で逮捕されました。仕事を辞めて、親からも見放されて自暴自棄になっていたところで事件を起こしてしまったのです。
依頼者と話を深めていく中で、お父さんとの関係性が、自暴自棄になってしまった要因の一つなのだとわかりました。
私は、弁護活動の一環として、何度もお父さんに連絡を取り、手紙や電話で依頼者の状況を伝え続けました。時には、依頼者からの手紙をお父さんに届けることもありました。
そうしたところ、お父さんは、依頼者のことを受け入れ励ましてくれるメッセージを伝えてくれるようになったのです。
この変化は、依頼者にとって大きな希望となりました。お父さんからの言葉が励みとなった依頼者は、裁判の日には涙ながらに「もう二度と犯罪に関わらない」と誓ってくれました。依頼者の真の想いに、胸が熱くなりました。
事件後、依頼者から、丁寧に綺麗な文字で綴られた感謝の手紙をもらいました。せっかく彼とご縁をいただいたのだから、彼にとって私との出会いを絶対に更生のきっかけにさせるんだという私の気持ちが伝わった気がして、弁護士としてこの上ない喜びでした。
「街のかかりつけ医」のような弁護士を目指す
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
趣味はギターを弾くことと歌うことです。学生時代にバンドを組んでいた経験があり、司法試験に合格したらもう一度始めようと考えていました。事務所の中でバンドを組めたら楽しいだろうなと思っています。
また、体を動かすことが好きで、社会人のランニングサークルに所属しています。サークルの中には本格的にマラソン大会に出場する人もいます。私はそこまで本格的ではないですが、10キロくらいの距離を走ったりしています。疲れているときでも走ったり筋トレをしたりすると逆に疲れが取れる感覚があり、体を動かすことがリフレッシュになっています。
休日は出かけることが多く、大阪だけでなく、京都や和歌山など関西のいろいろな場所に出かけています。生まれが千葉で、これまで関西には縁がなかったので、新しい土地での発見を楽しんでいます。きれいな風景を写真に収めることも好きで、週末ごとに新しい場所を巡っては、余暇を満喫しています。
ーー今後の展望を教えてください。
私が目指しているのは「街のかかりつけ医」のような弁護士です。どんな案件にも対応できるオールラウンドプレーヤーになりたいと考えています。そのために必要なのは技量と経験だと思っています。
これからも特定の分野に絞ることなく、幅広い案件に積極的に携わっていきたいです。いろいろな事案に対応することで、自分の知識とスキルをさらに磨き、多様なニーズに応えられる弁護士になりたいと思っています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えている方へメッセージをお願いします。
弁護士を探すという経験は、人生でそう何度もあることではありません。弁護士に相談すること自体、敷居が高くてハードルがあると感じる方も多いかと思います。
そんな中で、私のページにたどり着き、相談しようと考えてくださった皆さんの気持ちを、私は決して裏切りたくないと思っています。どんな話でも、安心してお話しいただけたら嬉しいです。
たとえそれが、現時点では弁護士が関与するような案件ではないと判断される場合でも、その旨を丁寧に説明し、今後のアドバイスもさせていただきます。
ですから、どうか恐れずに、まずは相談してみてください。些細なことでも構いません。皆さんが抱えている不安や悩み、どんなことでも聞かせてください。
皆さんが私のページにたどり着いたこの縁を、私も大切にしたいと思っています。法律の専門家として、そして1人の人間として、皆さんの問題解決のために全力を尽くします。