「弁護士への連絡に勇気はいらない。気軽に相談を」借金問題を中心に、悩みからの解放をサポート
金融機関での勤務時代、借金問題の深刻さを目の当たりにする
ーー弁護士になるまでの経緯を教えてください。
大学時代は法学部ではなく、法律の道に進むことは考えていませんでした。卒業後は金融関係の会社に就職しました。この業界は関連する法律が多いため、私も、仕事をする中でたびたび法律を勉強することがありました。
仕事で必要な部分だけをかいつまんで勉強していたのですが、しだいに、「もっと体系的に法律を学んでみたい」と思うようになりました。弁護士や司法書士と一緒に仕事をすることもあり、彼らと接する中で仕事内容に興味を持ったことも、法律家を志す1つのきっかけでした。
もう1つ大きなきっかけとなったのは、お客様との会話で借金問題の深刻さを実感したことです。金融関係という業種柄、お金の返済に困っている方と接する機会が多くありました。「借金を整理したいが、どこに相談すればいいかわからない」「士業の先生は怖いイメージがあり、費用も高そうで相談しづらい」…。こうした声を聞くたびに、自分が弁護士や司法書士になり、「怖い」「費用が高そう」といったイメージとは異なる、誰でも気軽に相談できる存在になりたいという思いが募っていきました。
一念発起して法律家になろうと決意したのですが、司法試験にチャレンジするのはハードルが高いと感じ、司法書士になることを目指して勉強を始めました。司法書士試験合格後、8年ほど勤めた会社を退職して事務所を立ち上げ、司法書士の仕事をスタートしました。
ーー司法書士から弁護士に転身したのはなぜだったのでしょうか。
司法書士は弁護士と同じように債務整理の案件を扱えるのですが、借金が140万円以下の案件に限るという縛りがあります。140万円を1円でも超えてしまうと、せっかく相談してもらっても「弁護士の先生に依頼してください」と言わざるを得ません。
取り扱える事件の範囲に制限があることに対して、物足りなさや依頼者の期待に応えられないことへのもどかしさを感じるようになりました。弁護士になれば、権限の制限を受けず、全ての法律業務を扱えます。手がけられる事件の幅を広げ、困っている方を1人でも多く救いたい。そう考えて弁護士に転身しようと決意しました。
「借金で命を絶つ人をなくしたい」債務整理に注力
ーー現在注力している分野と、その分野に注力している理由を教えてください。
会社員時代の経験が原点となり、司法書士時代から債務整理に注力してきました。
私が会社員だった頃は多重債務が社会問題化していて、借金を苦に自殺する方が非常に多かったんです。個人再生や破産など、法的な手続きを経れば解決できる問題がほとんどなのに、命を絶つのはあまりにも悲しい。借金で人生を終えてしまう人をなくしたいと思い、司法書士時代から今に至るまで、ずっと力を入れて取り組んでいます。
債務整理の他には、離婚や労働問題など、個人の方が生活を送る中で遭遇するトラブルを中心に、幅広い相談を承っています。
ーー仕事をする上で心がけていることを教えてください。
できる限りわかりやすく説明をすることです。専門用語を一般の方にもわかりやすい言葉に噛み砕いたり、具体例を示したりして、依頼者がイメージしやすいように工夫しています。
話すペースや言葉の表現に常に注意を払い、依頼者がまだ理解していないのに先走って説明したりすることがないよう気をつけています。
ーー弁護士として活動してきた中で印象に残っているエピソードを教えてください。
弁護士1年目で、否認事件、つまり無罪を争う事件を受けたときのことです。国選事件だったのですが、まだ経験が浅い中で難しい事件に取り組むことになりました。依頼者には、「新人なので、どこまでできるかわからない」と正直な気持ちを伝えたのですが、「自分は先生に任せたい。先生が頑張っても無理だったら、諦めて刑務所に行きます」と言ってくれました。
裁判所に否認の主張を認めてもらうため、全力を尽くして弁護活動をおこないましたが、最終的には有罪判決が下り、依頼者は刑務所に入ることになりました。
通常であれば、依頼者と弁護士の関係はここで終わります。もう会う機会はないだろうと思っていましたが、驚いたことに、依頼者は出所してすぐに事務所に挨拶に来て、「先生に依頼してよかった」と感謝の言葉をかけてくれたんです。加えて、「先生にお願いしたいことがある」と仕事まで紹介してくれました。
事件が終わった後、しかも、いいとは言い難い結果だったにもかかわらず感謝されたエピソードということで印象に残っています。決して手を抜かず、依頼者の無実を信じて必死に取り組んだことで、依頼者の信頼を得られたのかもしれません。
当然ながら、弁護士は依頼者が希望する結果を実現するために活動するので、思い通りの結果が出て依頼者に感謝された事件は非常に嬉しく記憶に残ります。でもそれ以上に、「結果は駄目だったけれど、先生に依頼してよかった」と言われた事件は、そのありがたい言葉とともに私の胸に深く刻み込まれています。
他の弁護士に断られた案件にも応えていきたい
ーー今後の展望をお聞かせください。
正直、そんなに大きな野望はないんです。事務所を拡大して、弁護士を増やして、大きい仕事をして…ということは考えていません。
事務所の規模が大きくなるほど経費もかさむので、経営を続けていくためにはどうしてもお金に意識が向きます。そうすると、効率よく稼げる仕事ばかりを優先的に受けるようになって、効率が悪い仕事は断らざるを得なくなってしまう。そういう仕事の仕方は望んでいません。他の弁護士が「割に合わないから」と受けない仕事やあまり収益が見込めないような仕事も、できるだけ受けたいと思っています。
規模を拡大するのではなく引き続き少数精鋭のメンバーで仕事に取り組み、助けを求めている方の力になれればと考えています。
ーーこれから力を入れたい分野はありますか。
中小企業の経営者や個人事業主で、経営に苦戦している方のフォローをもっとしていきたいと思っています。事業を立て直すために借金を圧縮するなどのサポートを通して、頑張っている事業者の力になりたいです。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
今はインターネットを通じて弁護士へのアクセスがしやすくなっています。悩みを抱えたら、とりあえず弁護士とコンタクトを取っていただきたいです。
悩みの内容が法律トラブルかどうかわからなくても構いません。弁護士が対処できないことであっても、「その問題はこういう専門家に頼んだ方が早く解決しますよ」「こうすればご自身でも対処できますよ」と、解決に向けたアドバイスを提示できます。どのような悩みでも、弁護士に一声かけていただければ必ず何らかのヒントは提供できるので、ぜひお問合せください。弁護士、司法書士、そして会社員としての経験をフル稼働して、現状を打破するための方法をお伝えします。
弁護士に連絡する際に勇気は必要ありません。どうぞお気軽にご相談ください。