「普通の生活と普通の笑顔を守るために」をモットーに、依頼者の思いに寄り添う
ーー橘先生が弁護士を目指したきっかけを教えていただけますか。
父が弁護士をしていたので、物心ついた時にはなんとなく弁護士という仕事を意識していました。
目標が明確になったのは、中学生か高校生ぐらいだと思います。当時、地元の沖縄では米兵による暴行事件など、基地問題に関心が集まっていました。その中で活躍する父の姿を見て、父のように人のためになる活動がしたいと思い、法学部に進学することを決めたんです。弁護士となった今でも、父は憧れの存在です。
ーーどのような学生時代を過ごしたのですか。
中学時代は放送部と化学部に所属していたのですが、名ばかりの部活動でした。ビーカーでお茶を沸かして、クーラーの効いた部室でただ友達とお喋りをするような部です(笑)。
高校からは音楽に夢中になり、軽音楽部に入っていました。ロックやメタルなど激しい音楽が好きでした。
大学でも軽音楽部に入ったのですが、司法試験の勉強に取り組んだので、自然と勉強中心の生活に切り替わりました。勉強会や先輩が開いてくれるゼミに参加したり、友人と一緒に自習室で勉強したりして人との交流は多かったので、勉強中心の生活でも楽しい学生生活でした。
依頼者に寄り添うためにメンタルケア心理士の資格を取得
ーー現在注力している分野は何でしょうか。
担当するのは家事事件が多いですね。特に離婚関係に力を入れています。男女のトラブルなので同性の方が話しやすいのか、女性からたくさん相談いただいています。かといって男性からの相談が少ないかというと、そうでもありません。相手の女性との交渉を円滑に進めるために女性の弁護士がよいという男性も多いです。
やりがいを感じるのは、解決した後の依頼者の表情を見ることです。離婚問題は生活においてすごく大きな比重を占めていると思います。DVやモラハラに悩む方はたくさんいます。人によってはパートナーの足音を聞くだけで心臓がドキドキするという方もいます。そういう方が問題を解決して、新しい人生を歩み出す瞬間って本当に晴れやかな表情をするんです。がんばって良かったと感じます。
ーー悩みを抱えている方とコミュニケーションを取る上で気をつけていることはありますか。
依頼者の中には、精神的な疾患を抱えている方も少なくありません。私たちとしては早めに相談に来てもらいたいのですが、病んでしまうまで自分ひとりで抱えこんでしまうのでしょうね。精神的な疾患への知識を深め、寄り添った対応ができるようにメンタルケア心理士の資格も取得しました。
苦しいことを他人に吐き出すのって勇気がいると思います。打ち合わせの時間を大切にして、時には雑談を交えながら信頼関係を構築しようと心がけています。
依頼後は、メールや電話での相談も受け付けていますが、依頼者をより一層理解するためにも顔を合わせて話をしたいと思っています。小さな子どもがいてゆっくり話すのが難しいという方のためにキッズスペースを用意するなど、依頼者が話しやすい環境づくりにも配慮しています。
ーー仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか。
当事務所は、今井誠弁護士が「普通の人たちの普通の幸福に尽くす」ことを基本理念に開設したのが始まりです。「普通の人たちの普通の幸福に尽くす」という言葉にすごく共感しています。
私には小学生の子供がいるので、依頼者から、育児の話など法の外の相談も受けることもあります。そんなときは自分の育児を思い出しながら、体験談を交えて、ねぎらったり、励ましたり、ときには私の子育ての悩みを話したりもします。弁護士はどうしても法律に当てはめて考えてしまいがちです。当たり前ですが依頼者は千差万別なので、人と人としての関係性を大事にしたいですね。
トラブルの予防のために弁護士を利用してほしい
ーープライベートな質問をさせていただきます。お休みの日は何をして過ごしているのですか。
子供と公園に行ったり、出かけることがほとんどですね。自分ひとりの時間は、サブスクで映画を観たり音楽を聴いたりしています。まとまった休みがあったら、子供が楽しめるような旅行をしたいですね。
ーー弁護士としての目標は?
法律面だけでなく、精神的な面においても力添えができる弁護士になりたいです。私たちは選択肢を与えることしかできません。最終的に決断をするのは依頼者本人です。ですから、その決断に後悔が生まれないよう寄り添い、解決後の人生についてもサポートできるようになりたいです。
ーー法律トラブルを抱えている方にメッセージをお願いします。
トラブルの予防として弁護士事務所を利用することが、非常に大切だと感じています。相談は、離婚するか結論が出ていない段階でも構いません。むしろその段階で相談をしておいた方がよいです。少し先の争いを避けることができるかもしれないし、考え方の幅も広がります。将来、本当に離婚したいという気持ちになったときのために、どんな準備が必要なのか、どんなことが証拠になるのか、知っておくことは非常に大切です。
「あと少し早く相談してくれたらもっとできることがあったのに」と感じることって本当に多いんですよ。相談が早いか遅いかだけで、離婚後の生活がまったく変わってきてしまうので、私としても悔しい思いを何度もしてきました。
「これくらいで相談したらおかしいかな?」と気を遣ってしまう方がいますが、本当にそんなことはないです。早い段階で相談していただくことに越したことはないです。