「法律以外の専門性も持ったスペシャリストに」
建築、刑事事件、相続問題に注力
ーー弁護士を目指したきっかけと、その理由を教えてください。
私は法学部出身ですが、大学に入学した頃は弁護士になると決めていたわけではありませんでした。法学部を選んだのも「法学部ならつぶしが効くだろう」というくらいの理由でした。
弁護士を目指そうと決めたのは大学3年生の頃でした。将来を考えたとき、公務員やサラリーマンより自由に仕事ができるのではないかと考えたのが理由です。親が自営業をしていた影響もあったと思います。
ーー大学時代はどのように過ごしていましたか。
自由な雰囲気に憧れて京都大学に入学し、サークル活動に打ち込んだり、友人と酒を飲んだり麻雀したりと、文字通り自由な大学生活を謳歌していました。私だけでなく、その頃の京大生はあまり授業にも行かずにサークル活動や趣味に没頭している学生が少なくなかったと思います。
司法試験は厳しい試験でしたが、もともとマイペースな性格なので、あきらめずに挑戦を続けて最終的に合格することができました。
ーー注力している分野と、その理由についてお聞かせください。
建築分野、刑事分野、相続分野の3つです。
建築分野に注力しているのは、弁護士登録をしてすぐに「欠陥住宅京都ネット」という団体に所属したことがきっかけです。
欠陥住宅京都ネットは、欠陥住宅被害の救済と予防を目的とした団体で、京都と滋賀の弁護士や建築士、学者などの専門家で構成されています。
欠陥住宅の問題に取り組むには建築の知識が不可欠です。建築士と連携して欠陥住宅問題に対応している先輩弁護士の姿を見て、法律だけでなく、別の分野の専門知識を身につける重要性を痛感しました。
そうした強みをもった弁護士になりたいと思い、弁護士になった当初から注力しています。
刑事分野では、被疑者や被告人という社会的に追い込まれた人を代弁して、警察や検察といった国家権力と対峙することが弁護人の仕事です。大げさかもしれませんが、これは弁護士としての原点に近い重要な仕事だと感じることから注力しています。
相続分野に関しては、それまでの人生で積もり積もった様々な思いが噴出して、収拾がつかなくなっているような場合も多いのですが、だからこそ解決した際に感謝される度合いも大きく、その点にやりがいを感じます。
ーー仕事をする際に心掛けていることはなんでしょうか。
依頼者の真意を汲み取ることです。トラブルを抱えていると、感情的になったり精神的に弱ってしまったりして、冷静な判断をすることが難しくなります。
感情的な言葉の裏にはどんな真意があるのか、少し話を聞いただけではなかなか分かりません。ですから、できるだけじっくり時間をかけて話を聞いて、依頼者が本当のところは何を望んでいるのかを汲み取るようにしています。
最高裁で勝ち取った逆転勝訴判決
ーー弁護士として活動してきたなかで、印象的だったエピソードがあれば教えてください。
土地の固定資産税評価額をめぐり自治体と最高裁まで争った裁判が印象に残っています。
一般的には、最高裁に上告しても門前払いになることがほとんどで、弁論が開かれることは非常に稀です。最終的に最高裁が私達の主張を認めてくれて、高等裁判所での判決がひっくり返り逆転勝訴判決を勝ち取ることができました。
弁護士として、最高裁で弁論が開かれる事件と関わることはめったにないので、非常に印象に残っています。
ーー休日の過ごし方を教えてください。
京都府弁護士会の野球部の活動をしています。ポジションはサードで、守備の確実性には自信があります。各地の弁護士会野球部との交流試合も月1回程度あるので、試合に向けて練習に励んでいます。
ーー今後の展望をお聞かせください。
弁護士としての視野が狭くならないように、いろいろな分野の案件に取り組みつつ、これまで注力してきた分野についてはさらに専門性を高めて行きたいと考えています。
ーー最後に法律トラブルを抱えて悩んでいる人に、メッセージをお願いします。
弁護士はまだまだ敷居が高いと思われがちですが、とにかく気軽に相談に来てほしいと思っています。ひとりで悩んでいても問題は解決しません。そんなときこそ弁護士を頼ってほしいです。