小沢 一郎 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
私が、外資系企業に勤務していたころ、様々なシーンで弁護士等の専門家と打合せをする機会がありました。その時に感じたのがリーガル「サービス」の質の低さでした。打合せは弁護士の都合に合わせて弁護士の事務所で行う、顧客の理解度を忖度せずに難解な言葉で説明する、といった専門家に出会う度に、自分であれば、より質の高いサービスを提供できると考え、弁護士に転職しました。
例えば一般企業であれば、自らクライアントのもとに出向くのは当たり前ですから、私も顧客のもとに出向いて打合せ等を行います。
しかし弁護士の世界では、弁護士の都合が優先されるほうが普通の感覚になっているように感じました。
今までの経験と現在の仕事内容
イソ弁時代の2年間は、京都の個人事務所で様々な業務に取り組ませていただきました。現在は、相続対策業務・事業承継対策業務を中心に、企業法務・一般民事案件に取り組んでいます。また、メガバンク等で、相続対策・事業承継対策の講演を年100回以上行っております。
相続対策・事業承継対策に注力する理由
もともと保険会社に勤めていて、そのころから相続対策業務をしていました。ですから弁護士になった当初から力を入れてやりたい業務ではありました。
この分野は、とりわけ予防法務の観点が重要です。相続が発生する前に対策をとることで、多くの問題を事前に解決できます。問題発生後にかかるコスト(お金、時間、親族関係の悪化)と比べても、事前に対策をとれば、そのコストは少なくて済みますし、かつ、大きな効果が期待できます。
講演活動について
現在、日本の個人金融資産は約1400兆円といわれており、この莫大な資産を次世代に上手に承継するための対策が現在求められていますが、相続対策や事業承継対策は、必ずしも相続「税」対策だけではありません。また、相続や事業承継で生じる様々な問題は、当事者が問題意識を有していないことに大きな原因があります。
「うちは資産家でないから大丈夫」、「子どもたちは仲がいいから財産分けで揉めたりしない」、といった話はよく聞きますが、資産家でなくとも相続でもめるケースはいくらでもありますし、もめ事が起こらないだろうというのは多くの場合、親の願望に過ぎません。講演等を通じて多くの人々に相続や事業承継に対する問題意識を持ってもらえればと考え、多数の講演を行っています。
弁護士としての信条・ポリシー
顧客満足度をいかに向上させるか、を常に意識しています。顧客の問題を解決するには、その過程も重要です。例えば顧客が理解しているかどうかも考慮せず、ただ独断で進めるだけでは結果的に不満がくすぶってしまいます。ですから顧客が理解できる言葉で問題の要点を説明し、顧客と一緒に問題を解決する、そうした取り組みを日常の業務で心がけています。
一緒に解決していく時に、具体的に気を付けている点
一緒に解決していくという事を考えるときには、もちろん報告することが重要になってくるのですが、専門的なところをすべて、逐一報告してしまっては、かえって顧客に理解していただけません。そこで、弁護士がイニシアチブをとり、情報の交通整理をしてから、理解をしていただけるような形で、それを提供するということを心がけています。
関心のある分野
重複しますが、相続対策・事業承継対策です。この分野は、法務のみならず税務の知識が必須ですので、税理士としても、資産税関係の知識の習得に日夜励んでいます。
法律は日々変わっていくものですから、日々の勉強は必要です。確かに時間もありませんが、例えば移動に車ではなく電車を使ったりして、時間を生み出し、知識の習得に努めています。