依頼者が納得できる解決を目指して〜交渉力を磨き、いい着地点に導くことが弁護士の責務
依頼者が納得できる解決を目指して〜交渉力を磨き、いい着地点に導くことが弁護士の責務
友の言葉をきっかけに弁護士を目指す
ーー弁護士を目指したきっかけを教えてください。
小学生のときに、弁護士会主催の模擬裁判を傍聴したことが1つのきっかけです。裁判の内容自体は難しくてよくわからなかったのですが、それまでテレビでしか見たことがなかった弁護士を初めて間近で見て、「かっこいいな」と憧れました。
もう1つ、小学生時代の友人の言葉も弁護士を目指した大きなきっかけです。友人はいじめられていたことがあり、卒業するとき「岡田には、弱い立場に置かれている人を助けられる人になってほしい」と言葉をかけられたんです。
友人の言葉は胸に残りました。模擬裁判で見た、依頼者のために弁護士が戦う姿も重なり、「弁護士になって弱い立場に置かれている人を助けよう」と心に決めました。
ーー学生時代はどのように過ごしていましたか?
大学に入ったとき「司法試験に向けて勉強漬けになる前に1年だけサークルを楽しもう」と思ってボーイスカウトサークルに入りました。テントを担いで日本中を旅行したことはいい思い出です。2年生以降は司法試験の勉強に集中する生活を送りました。
大学卒業後はロースクールに進学し、そのときに司法修習の給費制の復活を求める活動に参加しました。司法試験合格後の修習期間中は国から給与が支給されるのですが、2011年に一度、この給費制が廃止されたんです。修習期間中はアルバイトが禁止なので経済的に困窮する人も多く、復活を求める声があがっていました。
給費制の活動に参加したことは、セーフティネットの重要性を深く考える機会になりました。生活困窮者や高齢者への支援に取り組んでいることにもつながっている経験です。
交渉力を活かして円満な解決を目指す
ーー注力されている分野とその理由を教えてください。
離婚、相続、刑事事件です。最近は不動産関係の案件も増えています。
離婚や相続は、感情的に紛糾しやすく、当事者間で冷静に話し合うことが難しいケースが多いです。だからこそ、弁護士が間に入って調整する意義が大きい分野でもあります。私が舵取り役となることで、円満な解決を目指すサポートができればと考えています。
刑事事件は他の士業には扱えないので、弁護士として力を発揮すべき分野だと思い注力しています。
不動産分野は、弁護士の交渉力によって結果が左右されやすい分野です。話合いの舵取りをするという意味では離婚や相続と共通しているかもしれません。いかにして依頼者にとっていい着地点を導き出すのか、弁護士の腕が試される分野なのでやりがいを感じます。
ーー生活困窮者や高齢者への支援もしているということですが、どのような活動をおこなっているのですか。
主に2つの活動をしています。1つは成年後見業務で、高齢者の方の財産管理や身上監護を中心に取り組んでいます。
もう1つはボランティア活動です。地域の高齢者や生活困窮者の居場所作りをおこなっています。私が所属している事務所が主体となって、夏祭りや新年会などのイベントを開催しています。
ーー仕事をする際に心がけていることは何でしょうか。
依頼者に納得してもらえる仕事をすることです。依頼者のお話をしっかり伺うことは、事案の正確な把握だけでなく、依頼者の満足にも繋がるため、大切にしています。
客観的には良い内容の仕事ができたとしても、依頼者が納得できないなら良い解決とは言えません。一方で、仮に裁判で負けても、依頼者が納得できる結果になったなら良い解決だと考えています。
以前、相続の案件で、法定相続分以上の財産を取得できるかどうかを争う事件を受任したことがあります。裁判では依頼者の思いを込めた陳述書を提出し、親族に対する不満を伝えました。結果としては法定相続分内の財産しか取得できなかったのですが、依頼者には「思いをぶつけられてよかった。これで満足です」と言ってもらえました。
必ずしも、依頼者が求めているとおりの結果を出せるとは限りません。でも、求める結果には及ばなかったとしても、前を向いて新しい一歩を踏み出してもらえるように精一杯力を尽くすことが弁護士としての責務だと思います。
「弱い立場に置かれている人を助けられる人」として成長したい
ーープライベートについても伺います。お休みの日はどのように過ごしていますか。
京都市内を散策し、寺社を巡ったり、喫茶店で本を読んだりして過ごしています。
ビリヤードや釣りも好きです。以前、嵐山にニジマスを釣りに行ったときに、60センチ近い大物が取れたんです。シーズンになったらまた行きたいですね。
ーー先生の今後の展望について教えてください。
依頼者により信頼してもらえる弁護士になるために、1件1件の事件を確実に解決し、実績を積み上げたいです。
また、将来的には、医師の友人と一緒に、法的サービスと医療サービスの連携事業を展開することも考えています。医師から見て「弁護士につなぐべきだ」と思う患者さんがいたら、速やかに連携できる仕組みを構築していきたいです。
かつて友人に言われた「弱い立場に置かれている人を助けられる人」を目指して、今後も研鑽を積んでいきます。
ーートラブルを抱えて悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。
法律相談はトラブル解決へのスタート地点です。弁護士に悩みを話すことで心が軽くなり、解決の糸口も見つかります。緊張せず、気軽に相談してください。
また、相談時も依頼後も、進捗状況や気になることは何でも聞いてもらえればと思います。弁護士と依頼者は対等な関係です。遠慮せずにお互いが話し合える関係を作ることで、信頼が生まれ、良い解決につながると考えています。