常に依頼者の利益を最優先に、依頼者の思いに寄り添った解決を
「冤罪を失くしたい」その思いで弁護士を目指す
ーー弁護士を目指したきっかけについて教えてください。
私の父親から高校生の頃からいろいろ法律の話を聞かされていて、その頃から漠然と法律というものに興味を持つようになりました。
直接のきっかけは、大学の授業で冤罪について学んだときに、全く罪を犯していない人が罪に問われるケースがあることを理不尽に思い、「何とかしたい」と考えるようになったことです。
それからは在学中から司法試験のゼミに入り、現役の弁護士から答案添削の指導を受けたりして勉強を続け、卒業後はロースクールに進学しました。
実家が京野菜を作る農家なので、大学の空いた時間はその手伝いをしていました。春野菜の準備のため、真冬に、カチカチになった土に鉄釘を刺したり、体力勝負の仕事が多かったので、今でも体力には自信があります。
ーー注力している分野は何ですか。
刑事案件に注力する他、破産、交通事故、離婚、労働分野の依頼も多くいただいています。
刑事事件では、起訴前は不起訴を目指すことを重視しています。
たしかに裁判で無罪を勝ち取ることは、身の潔白を証明するという意味では重要です。ですが、起訴され裁判になると、その分依頼者が拘束される期間は長期化します。
仕事を失う可能性が高くなるし、社会的な信用も失われる可能性があります。もし、実際には罪を犯していなかったとしてもです。そういったこともあり、私は何よりも早期に不起訴処分に持ち込んで、依頼者を身体拘束から解放することを念頭に弁護活動を行っています。
常に依頼者の利益を最優先に
ーー弁護士として仕事をするうえで心がけていることはありますか。
簡単に言えば、「弁護士だけが儲かる仕事」は受けません。
民事事件の場合、多くは「経済的利益の獲得」が目的ですが、弁護士に依頼することで依頼者が赤字になるような場合、私は断るようにしています。
もちろん、民事事件においても、名誉の回復であったり、金銭とは異なる目的で弁護士に依頼したいという方はいらっしゃいます。そうした方の依頼は、依頼者の意向を十分に確認した上で引き受けるようにしています。
依頼をお受けする前から、「依頼者が何を大切にしているのか」という点についてしっかり汲み取ることを意識しています。たとえ経済的利益に直接つながらないような主張であっても依頼者が大切にしている思いであれば、できるだけ準備書面に書き加え、裁判官に、「依頼者が大切にしていること」を伝わるよう努力します。
ーーこれまで携わってきた事件のなかで、印象に残ったものはありますか。
一つは、労働者側の代理人として、未払いの残業代を求めて会社と争った事件です。依頼者は未払い(会社の主張は、残業代がゼロである、という主張でした。)だけでなく、自分の仕事が否定されたような会社の扱いにも憤っていました。
結果的にはこちらの主張が認められ、依頼者の時給が高かったこともあり、700万円の残業代が会社から支払われるという形で決着しました。依頼者は、お金のことだけでなく、「自分の名誉を守ることができた。やってきた仕事を否定されずにすんだ」ということを非常に喜んでいて、その姿が印象に残っています。このときの依頼者とは今でも親交があります。
ーー休日はどのように過ごしていますか。
基本的にあまり休みはないのですが、休みの日は子どもと一緒に遊んでいます。休みの日以外も子どもとの時間は大切にしています。家に帰ると子どもが近寄ってきてくれるのですが、嬉しくて仕事をがんばるエネルギーになります。
独身の時はバドミントンをしたりしていたのですが、子どもが生まれてからはなかなか難しいですね。またいつか時間ができたら、再開したいと思っています。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる人に、先生からメッセージをお願いします。
「こんなことを弁護士に聞いていいのだろうか」と思って弁護士へ相談することをためらわないでほしいです。もしその悩みが一見して、法的に問題無いように見えるとしても、弁護士が十分にお話をお聞きすることで、解決の途を示すことが出来る事案かもしれません。ひとりで悩まず、ぜひ気軽に相談してもらえたらと思います。