依頼者と共に悩み、悲しみ、怒りながら最善の解決策を提案。社会人経験を活かして依頼者に寄り添う
困っている人の悩みを根本的に解決するため、不動産業界から転身
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
私が弁護士を目指したきっかけは、大きく2つあります。
1つ目は、不動産業界で働く中で、さまざまなトラブルに悩む人々を目の当たりにしたことです。
私は元々、不動産の売買を仲介する仕事をしていました。お客様が不動産を売却する理由はさまざまですが、多くのケースでは、経済的な問題や家庭の事情が背景にあります。例えば、離婚や家族が亡くなったことが理由で家を手放すケースが典型的です。
担当エリアが、経済的に困窮している方が多い地域だったこともあり、借金、離婚、相続など様々な困りごとを抱えている方々と接する機会が多くありました。苦しい状況を見聞きするたびに、「問題を解決するための力になりたい」という思いが募っていきました。
もう1つは、私の実家がトラブルに巻き込まれ、弁護士に助けてもらったことです。不動産の借地権に関する問題でしたが、法的知識がなかったため、何人かの弁護士に相談に行きました。しかし、争う金額が小さいこともあり、軽くあしらうような対応をする弁護士もいました。
当時、私は営業職だったので、「お客さんと話すときはこうするものだ」という自分なりの基準がありましたが、その基準から外れる弁護士の対応にショックを受けました。
しかし、その中でとても丁寧に話を聞いてくれる女性の弁護士がいました。相談に同行した母が、「話を聞いてもらっただけですごく救われた気がした」と言っていたことが、今でも印象に残っています。この経験から、私もその女性弁護士のように、困っている人々に寄り添い、真摯に話を聞くことで彼らの心を支える存在になりたいと思うようになりました。
これらの経験から、弁護士になりたいという思いが日に日に強まり、就職後3年経ったタイミングで退職し、弁護士を目指してロースクールに入学しました。
親身になって対応。依頼者と共に悩み、共に笑い合える関係に
ーー注力分野と、その分野に注力している理由を教えてください。
離婚・男女問題と刑事事件、交通事故に注力しています。
離婚に注力する理由は、不動産業界で働いていた際に、離婚に関するトラブルで悩む人々をたくさん見てきたからです。また、司法修習時代にお世話になった弁護士が離婚問題を専門としていて、その先生の指導のもとで多くの離婚案件に携わったため、経験を活かしたいと考えたことも理由の1つです。
離婚・男女問題は、夫婦関係のみならず、経済的な問題や子どもの問題など、さまざまな問題が絡み合うため、精神的な負担がとても大きいです。弁護士として、悩んでいる方の助けになりたいと思い、力を入れて取り組んでいます。
ーー刑事事件については、どのような部分にやりがいを感じますか。
刑事事件の依頼者の多くは、逮捕や勾留によって身体拘束を受けています。逮捕と勾留の期間は最大23日間にわたり、その間は通学も通勤もできません。それまで築いてきた家庭や仕事などの社会的信用が全て崩れてしまう可能性があり、皆さん、将来への不安を抱えています。
まだ刑事裁判が始まっておらず、有罪か無罪かがはっきりしない段階で、突然そのような状況に置かれれば、「これから自分はどうなってしまうのだろう」と戸惑うのは当然です。場合によっては、日本中で被疑者の味方が弁護士一人しかいないという状況もあり得ます。
そういった中で、被疑者の絶対的な味方として、苦しみや悩みに寄り添えることにやりがいを感じます。
ーー交通事故についてはいかがでしょうか。
交通事故案件は、所属している事務所が多く扱っていることもあり、注力しています。
事故の被害に遭った方は、身体的にも精神的にもダメージを負っています。ケガの治療や仕事などと並行して、保険会社と自ら交渉するのは大変なことです。
依頼者の負担をできるだけ軽減できるよう、気持ちに寄り添って話を聞き、適切な保険金を受け取ることを目指して保険会社との交渉を代行します。心身ともに辛い状況にある依頼者をサポートし、早期かつ適切な解決を導くことにやりがいを感じます。
ーー弁護士として活動する際に心がけていることは何ですか。
依頼者に親身になって接することです。依頼者と共に悩み、共に笑うことが大切だと思っています。
例えば、離婚・男女問題では、金銭的な問題よりも感情的な問題の方が大きいことがあります。そのような場合には、依頼者の気持ちを受け止めて、一緒に怒ることもあります。依頼者と一緒に怒り、一緒に悲しみ、そして最終的には一緒に笑い合えるように、信頼関係を築いていきます。
また、依頼者へのわかりやすい説明も心がけています。例えば、依頼者の希望を実現することが法的に難しいケースでは、なぜ難しいのか、根拠を示して丁寧に説明します。併せて、「主張が通る確率は30%くらいです」というふうに、具体的な数字を用いて見込みを伝えるようにしています。
ただ、一見したところ実現の見込みが低くても、実際にはやってみないとわからないことも多いです。
ーー最初から諦める必要はないのですね。
そうですね。特に離婚・男女問題では、法的主張が通るかどうかよりも、相手に想いを伝えたいというニーズが大きい場合もあります。100%希望通りの結果にはならなかったとしても、「相手に言いたいことを言う」「最後まで妥協せず戦い抜く」といったプロセスを経ることで、依頼者の気持ちに区切りがつくことも少なくありません。
法的主張が通る可能性は高くないとしても、気持ちの上で納得できるようにアクションを起こした方がよいと思われる場合は、依頼者とよく話し合った上で、「一緒にやりましょう、私も全力でお手伝いします」と背中を押すこともあります。
ーー弁護士として活動してきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
薬物関係の刑事事件で、ある男性とその母親から依頼を受けた案件が印象に残っています。依頼者には将来海外で活動したいという目標があり、絶対に前科をつけたくないと希望していました。私としても、「この案件は何が何でも不起訴にしなければならない」という強い思いで臨みました。
依頼者のもとには、毎日のように接見に行きました。捜査機関に「うるさい弁護士がついている」と認識させるためです。また、身体拘束を受けている依頼者の不安を少しでも和らげるために、たくさん話をしました。
不起訴を得るために、最初から一貫して黙秘しようという方針を立て、依頼者もそのとおりに黙秘を続けました。しかし、警察から高圧的な取り調べを受けたため、警察や検察に抗議を行いました。このような弁護活動の結果、最終的には不起訴を勝ち取ることができました。
後日、依頼者とその母親から丁寧なお礼のメールををいただきました。「木村先生がいなければ、不起訴にはなれなかった。何度も接見に来てくれて、木村先生は自分にチャンスをくれた最高の先生だった」という内容で、メールを読んだときの感動は今も忘れられません。弁護士の仕事を始めてから一番嬉しかった瞬間でした。
依頼者の人生を終わらせず、多くの可能性を失わずに済んだことに意味があった案件だと思います。
あなたの絶対的な味方になります。言いにくいことでも気軽にご相談ください
ーープライベートについても伺います。休日はどのようにお過ごしですか。
休日は、映画を見たり、美味しいものを食べ歩いたりしています。特に古い映画が好きで、Netflixなどのサブスクリプションサービスを利用して楽しんでいます。
趣味は柔術です。司法試験に合格した頃に始めて、2年ほど続けています。柔術は何歳になってもできると言われています。学生時代は柔道をやっていましたが、年を取っても続けられる趣味を1つ持ちたいと思い、柔術を選びました。週に4回ほどトレーニングに行っています。今は青帯ですが、将来的には黒帯を取りたいですね。
ーー今後の展望を教えてください。
現在注力している離婚・男女問題、刑事事件、交通事故を今後も主軸としてやっていきたいと思います。多くの依頼者の悩みを少しでも軽くできるようサポートを続けていきたいです。
ーー悩みを抱えている方へのメッセージをお願いします。
法律トラブルを抱えて悩んでいる方々の力になりたいと思って弁護士になりました。まずは辛いと思っていることをすべて話してください。「こんなことを言っていいのかな」と思うことでも構いません。
どんな悩みであっても、あなたの絶対的な味方として、一緒に悲しみ、怒り、悩んで、問題解決に取り組んでいきたいと思います。お気軽にご相談ください。