「依頼者と社会全体の利益のために」消費者事件の解決に意欲的に取り組む
依頼者の負担を少なく、回収額を多く
ーー弁護士を目指したきっかけや理由について教えてください。
高校に入学した頃に法科大学院制度が始まって、これまでよりも弁護士になりやすくなったという話を聞き、自分も目指してみようと考えました。
学生時代はサークルなどの課外活動はあまりしていませんでしたが、授業は真面目に受けていました。3年生の頃から法科大学院の入試に向けた勉強を始めました。大学卒業後は法科大学院で勉強漬けの日々を送り、司法試験に挑みました。
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
消費者問題に注力しています。司法修習期間中にお世話になった事務所で、消費者被害にあった依頼者の被害を回復するプロセスを見て、興味を持ったことがきっかけです。
かねてから、社会全体が向上するような活動をしたいと思っていました。消費者事件の解決は、依頼者だけでなく社会全体のためにもなる事件だと考え、力を入れるようになりました。
消費者事件を手がける際には、依頼者の負担、つまり費用や解決までの時間を少なくすることと、回収額をできる限り多くすることを心がけています。
レスキュー商法被害者を救うため、弁護団に参加
ーー消費者事件の最近のトレンドは何ですか?
副業に関する詐欺です。たとえば、最近多いのは「スマホで写真を送るだけで簡単に稼げます」などという広告による被害です。
SNSで登録すると、マニュアルを5000円ぐらいで買うように連絡が来ます。マニュアルを買うと業者から電話がかかってきて、「このマニュアルを読むだけでは稼げないので、結果を出せるように数か月間サポートします。サポート料は100万円です」などといって、大金を支払わせるというやり方です。
業者の言うことを信じて、消費者金融で借金までして実際にやってみたけれど、全く稼げず、騙されていたことに気づく。最近はこのような詐欺が横行しています。
詐欺に巻き込まれている方は、自分が被害にあっていることになかなか気づけないことが多いです。少しでも「何かおかしい」と思ったり、不安を感じたりした場合は、家族など、業者とのやりとりを客観的に見てくれる人に相談してみてください。そして、少しでも不審な点があると感じたら、すぐに弁護士などの専門家に相談してもらえればと思います。
ーー弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
鍵や水回りのトラブルに関する「レスキュー商法」の事件の弁護団に入り、多くの被害を回復したことです。レスキュー商法とは、ホームページでは低額な基本料金を謳っているのに、実際に依頼するとあれやこれや金額をプラスして高額請求するという手口です。
関西ではもともと神戸を中心に発生していたのですが、その一味が京都に移ってきて被害が多く発生するようになったため、弁護団が組まれました。この弁護団では、昨年1年間で、同様の事件を40件ほど手がけました。同じような手口の事件は各地で発生していて、大阪でも、ある詐欺業者の一味が30人くらい逮捕されています。
消費者事件に巻き込まれたら、できるだけ早く相談してほしい
ーー休日の過ごし方や趣味を教えてください。
休日でも仕事をしていることが多く、なかなかゆっくりできないんですよね。コロナ禍が落ち着いたら、のんびりする時間を作って家族とどこかに出かけたいと思っています。
最近はしていませんが、以前は食べ歩きに凝っていてラーメンやカレーの有名店を巡っていました。
ーー今後の展望について教えてください。
引き続き消費者事件に注力し、さまざまな案件を解決していきたいと思います。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
消費者事件に巻き込まれた場合は、できる限り早く、消費生活センターや弁護士に相談することをお勧めします。私はメールでのご相談にもご対応いたしますので、気軽にお問い合わせください。