依頼者の意思を尊重し、真に納得できる結果につなげる〜問題解決の伴走者として親身にサポート
「正しいこと」を追求するために弁護士の道へ
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
子どもの頃から、理不尽なことが嫌いで、正しいことを追求したいという思いを強く持っていました。映画やドラマで弁護士が正義のために戦う姿を見て、「格好いいな」と憧れていましたね。ただ、当時はまだ弁護士を目指そうとまでは考えていませんでした。
転機が訪れたのは大学3年生のときです。アルバイト先の学習塾に出勤したところ、正社員の方から「実は、経営上の理由で塾が閉鎖されることになった」と告げられたのです。私は突然のことに気が動転してしまい、その社員の方も苦渋の決断をしたことに疲れ切り、涙を流していました。そして生徒である子どもたちも、先生や塾の仲間と会えなくなることにショックを受けて泣き出してしまって…。
誰も悪くないのに、みんなが悲しみ、泣いている。そんな状況を前にしても何もできない自分に無力感を覚えました。
塾の閉鎖という出来事をきっかけに、やり場のない思いを抱えて辛い状況に耐えている人を救いたいと考えるようになりました。当時はちょうど、法科大学院制度が創設され、より多くの人に法曹への門戸が開かれた時期でした。子どもの頃に憧れた弁護士になれば、困っている方の権利を守り、正しいことを追求できる。そう考えて、ロースクールに進学し、弁護士を目指そうと決意しました。
自立した生活を取り戻すための解決策を提案
ーーどのような分野に注力していますか。
自分では特に分野を選んでいるわけではないのですが、最近はコロナ関連融資に関する案件が増えています。業績が完全に回復しない中で、コロナ禍の中小企業を資金面で支えた無利子無担保融資の返済が本格化していることが背景にあると考えています。
個人の方からは、離婚や債務整理の相談を受けることが多いです。特に、個人再生の案件を数多く手がけています。
ーー債務整理の案件で心がけていることは何でしょうか。
破産を中心に考えないことです。「破産手続きをして免責を受けられれば、その分、生活再建も早い」という考え方もあるでしょう。しかし借りたものを返すのは当たり前なので、まずは利息をカットするなど返済条件を変更して返済を進める、任意整理から検討すべきだと思っています。借金が多額で任意整理では返済が難しい場合は、より減額幅が大きい個人再生を使うことを検討します。そして、他に取りうる選択肢がない場合の最終手段として、初めて破産を検討すべきだと考えています。
債務整理において最も大切なことは、債務整理をした後の人生をどう過ごすかです。任意整理、個人再生、破産は、あくまでも自立した生活を取り戻すための道具にすぎません。依頼者1人ひとりに合った債務整理の方法を提案するとともに、家計管理の仕方を指導するなど、二度と借金をしないためのサポートにも力を入れています。
ーー依頼者とのコミュニケーションで心がけていることはありますか。
法律用語や解決までの流れをわかりやすく説明することです。複数の事務所を経て私のもとに来た方から、「先生の説明が一番わかりやすい」と言われることもよくあります。塾で講師をしていた経験が生きているのかもしれません。
ーープライベートについてもお聞きします。休日はどのように過ごしていますか。
子どもと家で遊んだり、家族で外出したりすることが多いですね。日中はなかなか自分の時間が取れないので、子どもが寝た後にとことんゲームをするのが密かな楽しみです(笑)。
弁護士の仕事は家でもできますが、休日はなるべく仕事をせずにリフレッシュするようにしています。オンとオフを切り替えることで、月曜からまた集中して案件に取り組めます。
困ったらまずは相談を。適切なアドバイスで悩みを解決に導く
ーー最初の相談はどのような流れで進むのでしょうか。
初回の相談時間は通常30分ですが、1時間は聞く前提で対応しています。まずは依頼者に思いの丈を話してもらいます。話を聞いた上で、これまでの経緯を整理しながら、悩みの本質を探っていきます。依頼者が何に対して怒り、悲しんでいるのか。求めているのはお金か、感情的な納得かーー。
これらのポイントを明確にし、目指すゴールとそこに至るまでの道筋を依頼者と一緒に考えます。スムーズに問題を解決するために欠かせないプロセスです。
ーー法律トラブルを弁護士に相談・依頼するメリットは何でしょう。
弁護士が伴走者になることです。弁護士は依頼者の問題を解決するために、知識と経験に基づいて最適な方法を提案し、遂行します。解決の過程で不安や疑問に思うことがあれば、すぐに弁護士に相談できます。弁護士のサポートを受けることで、「自分は決して1人ではない」「心強い」と感じられるでしょう。
ただ、弁護士はあくまでも伴走者であり、主役は依頼者です。解決の方法を提案し、手続きを進めるのは弁護士の役割ですが、どの解決方法を選ぶのかを決めるのは依頼者自身です。依頼者が主体的に意思決定してこそ、最も納得できる結果につながると考えています。もちろん、適切な意思決定をしてもらうためのサポートは惜しみませんので、気になることがあれば何でも質問してもらえればと思います。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
悩みがあっても家族や友人に相談できず、辛い思いをしている方もいるでしょう。あなたの悩みを解決するために、弁護士が力になれるかもしれません。相談相手の1人として、ぜひ、弁護士を加えていただければありがたいです。
ご自身の悩みが法律トラブルかどうかわからない方も、まずはお問合せください。弁護士に相談すれば、悩みを解決できるのは弁護士なのか、それとも司法書士や行政書士といった他の士業なのかをはっきりさせることができます。弁護士には他士業とのネットワークがあるので、適切な専門家を紹介することが可能です。
あるいは、この悩みはそもそも士業が介入する内容ではないと判断した場合は、公的機関の相談窓口などを案内することもできます。
ご事情を聞かせてもらえれば、その場でさまざまな提案ができます。「こんなことを相談していいの?」と遠慮する必要はありません。1人で抱えず、悩んだら弁護士に連絡してみてください。