人の温かさに惹かれ、熊本で弁護士に〜依頼者が本当に望んでいる解決は何か、丁寧に汲み取る解決を目指す
弁護士を目指したきっかけは、一本の映画
ーー弁護士を目指したきっかけと、その理由を教えてください。
小学生の頃に見た「告発」という映画が、弁護士に憧れた最初のきっかけです。新人弁護士が刑務所が刑務内の不正を告発するストーリーで、実話を元にした映画です。
巨大権力にたった一人で立ち向かい、刑務所の不正を暴いて制度を変えようと奮闘する弁護士の姿に、子どもながらとても感動しました。
ーーどんな学生生活でしたか。
大学ではすぐに司法試験の勉強に打ち込んだわけではなく、2年生まではサッカーサークルに所属して、サッカーに飲み会にアルバイトに、大学生活を満喫していました。
2年生の後期くらいから、仲の良い友人たちが少しずつ司法試験の勉強を始め、私もつられて3年生から司法試験予備校に通うことにしました。そこから本格的にロースクール進学を意識して勉強に取り組むようになりました。
ロースクール入学後は、大学の時以上に必死に勉強しました。周りの人たちも必死に勉強していたので、勉強しなかったら罪悪感を感じるほどの環境でした。たまに息抜きで飲みに行ったり、ボーリングに出かけたりすることはありましたが、ほとんど勉強一色の毎日でした。
ーー司法試験合格後は司法修習地として熊本を選び、その後も熊本で活動されています。それまで地縁のなかった熊本という地を選んだのはなぜでしょうか。
学生時代に青春18きっぷで旅したとき、熊本に魅了されました。食べ物もおいしいし、温泉もある。程よく都会で、ちょっと行けば阿蘇山や天草など、自然を感じられる場所もあります。
実際に熊本に住んでみると、とにかく、人が温かく先輩弁護士もいい人たちばかりで、そのまま熊本に就職し、現在に至ります。このままずっと熊本に住むつもりです。
「依頼者が納得できる解決を」
ーー注力している分野と、その理由を教えてください。
労働事件に注力しています。
労働問題は、主に「会社という力を持った組織が、労働者という弱い立場の人に圧力をかける」という構図です。労働者という弱い立場の人を守るために、弁護士の正義感をストレートに伝えられるので、自然に力が入りますね。非常にやりがいを感じます。
ーー仕事をするうえで心がけていることは何でしょうか。
依頼者がどういう解決を望んでいるのか汲み取ることです。法的な争いは、基本的にはお金で解決することになります。一方で、依頼者の中には、お金ではなく、気持ちの面で納得できる解決を望んでいる方もいます。
依頼者は金銭的な解決を望んでいるのか、金銭面よりも気持ちの面で納得したいのか、依頼者の希望に沿った解決を進言するようにしています。
もうひとつ心がけているのは、依頼者の話をじっくり聞くということです。一見法的に関係ないように思える話でも、そこから解決の糸口が見えてくることもあります。依頼者の些細な話まで逃さずしっかり聞くことを心がけています。
ーーこれまで弁護士として活動してきたなかで、印象に残っているエピソードはありますか。
「法廷技術研修」という弁護士の研修に参加した際のエピソードです。それぞれ役割を振られ実際に演技をしながら模擬裁判を進めていく、いわゆる劇場型の研修です。主に、新人弁護士が受けます。
スパルタ指導で弁護士の間では有名な研修です。皆の前で恥をかくこともあるので、受けることをためらう弁護士も少なくありません。
模擬裁判の様子はビデオで撮影されて、全員の前で公開されます。時には厳しくダメ出しされることもあります。緊張感あふれる研修ですが、失敗してもその場ですぐ先輩弁護士から「こうしたらいいんじゃないか」と実践的なアドバイスをもらえるので、非常に勉強になります。
この研修で学んだ法廷技術を実際の裁判員裁判で実践した結果、被告人の刑を軽くすることができたんです。事件のエピソードではないのですが、私にとって、非常に印象に残っている出来事です。
ーー休日をどのように過ごしていますか。
子どもが生まれてからは、できるだけ家にいて子育てするようにしています。共働きで、平日は保育園に預けているので、休日は夫婦ふたりでできる限り愛情を注ぐようにしています。
子どもが生まれる前はフットサルをしたり、弁護士会のチームで野球をしたり、旅行をしたりしていました。子育てが落ち着いたら再開したいですね。
ーー今後の展望を聞かせてください。
今後も労働関係には力を入れていきたいので、その道のスペシャリストを目指したいと思います。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる人にメッセージをお願いします。
法律事務所の敷居は決して高くありません。そういうイメージを持つ人が多いようですが、もっと気軽に相談にきてほしいと思います。弁護士に相談していいのかどうか悩んでいるうちに、取り返しのつかない事態に陥ってしまう人も見かけます。早めに相談してもらえれば、傷も浅く済むかもしれません。どうぞお気軽に、法律事務所のドアをたたいてください。お待ちしています。