刑事・相続が2本柱〜よりよいサービスを目指しスキルを磨く「依頼者のために全力を尽くしたい」
憲法97条にパッションを感じ、法律の世界へ
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
大学時代は経済学部で、法律の勉強は全くしていませんでした。卒業後は証券会社に就職したのですが、わりと早い段階で退職し、その後は国税局で公務員として働いていました。
専門性が高い仕事なので研修を受ける機会が多く、あるとき租税法の研修を受けたんです。登壇されたのが租税法の世界でとても有名な先生で、講義を聞いて「法律の考え方ってすごく面白いな」と、初めて法律に興味を持ちました。
もっと法律を勉強してみたいと思って、まず憲法の入門書を読み始めたところ、憲法97条の条文にすごく熱いパッションを感じたんです。
憲法97条は基本的人権についての条文で、「基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」などと書かれています。この条文を見たときに、「法律って、実はすごく血が通っているんだな」「この条文ができるまでにどれだけの人が犠牲になったんだろう」といろんな思いが湧き上がってきて、法律についてもっと深く知りたい、勉強したいと強く思いました。
当時はちょうどロースクールが創設される頃で、「司法試験の合格者数を増やすらしい」「弁護士になるチャンスが広がるかも」といった情報が耳に入っていました。せっかく法律を勉強するなら、弁護士になって世の中の役に立ちたいという思いが強くなり、仕事を辞めてロースクールに入学しました。
刑事事件のトップランナーの背中を追い続ける
ーー注力分野とその分野に注力している理由を教えてください。
刑事事件と相続事件を2本の柱としています。
弁護士を目指した当初は、国税局で働いていた経験を活かして、税金に詳しい弁護士になりたいと思っていました。
刑事事件にはあまり関心を持っていなかったのですが、ロースクールで実務家の先生の講義を受けてから意識が変わりました。
私が通っていた早稲田大学のロースクールには、当時、全国でも5本の指に入るような素晴らしい刑事弁護人の先生が何人もいたんです。講義で先生方の話を聞いたことで、刑事弁護が弁護士にしかできない本当に大事な仕事だと知り、トップランナーたちがどれほどの熱量で刑事事件に取り組んでいるのかを目の当たりにしました。
先生方との出会いによって、「一生をかけるにふさわしい仕事だな」「弁護士になる以上、刑事事件に真剣に取り組みたい」と思うようになりました。
弁護士になって初めて所属した事務所は刑事事件と企業法務に注力しているところで、1年目から刑事事件の経験をたくさん積ませてもらいました。それ以来、刑事事件のトップランナーたちに少しでも近づこうと、その背中を追い続けています。
経歴を活かし相続事件にも注力
ーーもう1つの柱である相続事件は、国税局での経験を活かしたいという思いで取り組んでいるのでしょうか。
そうですね。相続の手続きには必ず税金が絡んでくるので、税金の知識が豊富なことや、数字が読めることは私の強みだと思っています。遺産の額や会計帳簿などを見ても、内容をパッと把握できるので、案件をスムーズに進めるうえでとても役立っています。
税金の額は、遺産の分け方やタイミングによっても変わってくるんです。少しでも税金を抑える方法を知っていることは、依頼者にとって大きなメリットだと思います。
また、自分の性格にもマッチしていると感じます。
相続事件は、それまでの家族・親族関係のなかで生じた様々な事情が、すごく複雑に絡み合っていることが多いんです。私は人の話を聞くことが好きなので、依頼者それぞれが抱えてきた思いや人生模様をじっくり聞きながら解決のポイントを見極めることに、とてもやりがいを感じています。
まずは依頼者の不安を和らげる
ーー依頼者と接するときに心がけていることは何でしょうか。
弁護士のところに来る方は、基本的に、何かしらの問題や不安を抱えています。初めて弁護士に相談する方が多く、皆さんとても緊張しているので、不安や緊張をできるだけ和らげることを心がけています。
弁護士がむすっとしていると依頼者が余計に不安になってしまうので、なるべく笑顔で話すことはもちろん、最初の挨拶や打ち合わせ中に雑談を挟んだりして、少しでも緊張をといてもらえるようにしています。あとは、なるべくゆっくり話したり、専門用語を使わないようにしたりといった当たり前のことをしっかり実践することですね。
依頼者の不安を解消することは、刑事事件を手がける際には特に意識しています。刑事事件の依頼者は、初めて犯罪行為をしてしまって警察沙汰になり、「これからどうなるんだろう」と、かなり不安な状態で弁護士のところに来る方が多いです。
不安を解消するために、今後の見通しを伝えたり、レスポンスを早くしたりといった基本的なことは、決して疎かにならないように気をつけています。あとは、何も進捗がないときでも「今は特に動きはないですよ」と連絡するようにしています。
たとえば在宅起訴の事件の場合、数か月かけてゆっくり捜査が進むことが少なくなく、長い間新しい動きが起こらないことがよくあります。依頼者としては、「しばらく警察から連絡がないけれど、自分が知らないところでどんどん捜査が進んでいるんじゃないか」と思って不安になるんです。
でも実際はそうではなくて、本当に何も起こっていないケースがほとんどです。「新しい動きはないから大丈夫ですよ」と報告して依頼者の不安を解消することは意識的におこなっています。
ーー弁護士として活動をされてきた中で、印象に残っているエピソードを教えてください。
相続の事件で、既に他の弁護士に依頼している方が、「解決までに10年かかると言われてしまったのですが、もっと早く終わらせられないでしょうか」と、セカンドオピニオンを求めて来所されたことがありました。
遺産が多く、家族・親族関係も複雑で、確かにかなり難しそうな事件でした。ただ、よくよく話を聞いてみると、本当に重要な争点は限られていて、そこを解決すれば周辺の問題も一気に解消するなと思ったんです。
依頼者に見通しを伝えたところ、「先生にお願いしたい」ということで事件を任せてもらい、1年ほどで解決できました。依頼者には、「10年かかると言われて途方にくれましたが、こんなに早く解決できて本当によかったです」とすごく喜んでいただきました。いい解決ができた事件として印象に残っています。
ーー理想の弁護士像はありますか。
大前提として、弁護士はサービス業だと思います。
法的な手続きの多くは、依頼者自身でもできることです。ただ、自分でやるには複雑すぎるから、専門知識を持っている弁護士に「代わりにやってください」と依頼しているわけです。
依頼者から手続きの代理を依頼されて報酬をいただく以上、サービス業としての基本は絶対に忘れないようにしようと思っています。
当たり前のことですが、時間を守る、すぐにレスポンスをする、依頼者が置かれた状況を見極めて適切な対応をとる…といった、サービス業として当然の対応を常にできる弁護士でありたいです。
一方で、刑事弁護など弁護士にしかできない仕事もありますし、依頼者は極めて高度な専門性を期待して仕事を任せてくれているので、職人として、腕が錆びないようにいつまでも磨き続けなければならないとも思っています。
サービス業としての側面と職人としての側面を同時に高めていく。常に、そういう弁護士像を目標に掲げて、仕事に取り組んでいます。
依頼者のため、さらなる高みを目指して
ーープライベートについても伺います。休日はどのようにお過ごしですか。
ひたすら娘と遊んでいます。今年から小学生で、まだお父さんになついてくれる年齢のうちに、めいっぱい一緒の時間を過ごそうと思っています。
平日は妻が娘の面倒を見てくれているので、妻の休養も兼ねて、土日は私が娘と過ごしたり、ご飯を作ったりしています。
弁護士の仕事はオンとオフの切り替えが難しくて、気になる事件があると休日でもずっと考えこんでしまうこともあります。ただ、心身ともにタフさが求められる仕事なので、休むときはしっかり休んでおかないといいパフォーマンスを保てません。
娘といるときはできるだけ仕事のことを考えずに真剣に遊んで、気持ちをリフレッシュしています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
弁護士の、サービス業としての側面と、職人としての側面を、どちらも高いレベルまで引き上げることが目標です。熊本一、できれば日本一のレベルにまで高めたいと思っています。
そして、私を選んでくれた依頼者のために全力を尽くすことを、この先もずっと続けていきたいです。
ーートラブルを抱えて悩んでいる方へ、メッセージをお願いします。
不安な状況だと思うので、まずは気軽に問い合わせていただきたいです。
私の事務所は、家族が逮捕された方・警察から呼び出されている方からの電話相談は無料で承っています。突然警察から連絡があったら、どうしていいかわからない方が多いと思います。お電話をいただければ、弁護士が話を伺って今後の動き方についてアドバイスするので、1人で悩むよりまずはご連絡ください。
相続も、初回の相談は無料です。1時間かけてじっくり話を伺い、トラブル解決のための適切な方法をご提案します。
法律相談だけで解消できる悩みならそれに越したことはないですし、弁護士が介入すべき問題であれば、早期にご相談いただくことで火種が小さいうちに対処できます。ご自身で抱え込まず、お気軽に、弁護士のアドバイスを聞きに来ていただければと思います。