借金・債務整理など社会生活における様々な問題を解決し、依頼者に安心感を提供
薬剤師から弁護士への転身
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
もともと私は、総合スーパーや調剤薬局で薬剤師として働いていました。薬剤師として7年目を迎える頃、待合室にあった新聞や雑誌を読んでいたら、ロースクール制度が導入されることが書いてあったんです。記事には、法学部出身者に限らず、多様なバックグラウンドを持つ人材を求める動きがあると書かれており、私のような法律の学習経験がない者も弁護士を目指せるのではないかと思ったんですよね。
ロースクール制度を知る以前から法律に興味を持っていたため、非常に魅力的に感じました。最初に就職した総合スーパーでは、労働組合の活動を通じて労働法に触れる機会がありましたし、その後に勤めた調剤薬局でも、許認可産業であることから行政法の知識を求められることがありました。そうした経験から、法律の重要性を感じていたのです。
ロースクール制度が導入されるタイミングは、私にとって30歳という節目の時期でもありました。薬剤師の仕事にやりがいを感じてはいましたが、新しいことにチャレンジしてみようと考え、思い切ってロースクールに入学して弁護士を目指すことを決めたんです。
ーー法律の勉強は大変でしたか。
ロースクール入学前の約1か月半、司法試験予備校の講義DVDを購入して勉強しました。毎日16時間座りっぱなしで講義を聴き、勉強時間は合計で500時間にも及びました。この勉強がなかったら、ロースクールを途中で挫折していたかもしれません。それくらい、ロースクールの授業についていくのは大変でした。
私が入学した年はロースクール制度が導入された初年度であり、学生の中には司法試験に何度も挑んでいたベテラン受験生も多く、ほとんどが法学部出身者でした。
そうした環境の中で、法学部出身でない私がロースクールを卒業し、無事に司法試験に合格できたのは、周囲の支えのおかげだと感じています。答案の書き方すらわからない私に、マンツーマンで指導してくれた法学部出身の先輩や、授業が終わった後に相談に乗ってくれた先生方など、多くの方に助けられました。
ーー弁護士になってからのキャリア形成について教えてください。
最初に就職したのは、弁護士会によって設立された都市型公設事務所です。都市型公設事務所とは、弁護士が少ない弁護士過疎地域に弁護士を派遣したり、経済的理由などにより弁護士への依頼が困難な方に対して法的支援をする事務所です。
公設事務所に入所したきっかけは、ロースクール時代に、弁護士過疎地域で活動する弁護士の講演を聞いたことです。「休む暇がないほど忙しいけれども、やりがいがある」という話を聞いて、弁護士過疎地域のような、自分が必要とされる場所で働きたいと考えました。
東京の公設事務所に入所して経験を積み、その後、山形県新庄市に赴任しました。弁護士が1人しかいない新庄市での活動は、大変なことも多々ありましたが、充実した日々でした。
新庄市の任期を終えた後、公設事務所を退職し、文部科学省原子力損害賠償紛争解決センターや小田原市役所で経験を積みました。新庄市での経験から、弁護士が少ない地域での活動に魅力を感じていましたので、札幌市手稲区に事務所を開設しました。これまでの経験を活かしながら、地域の法的ニーズに応えることを目指しています。
弁護士は社会生活上の医師
ーー現在の注力分野を教えてください。
地域の方々が抱える様々な問題に対応していますが、相談件数の多い借金・債務整理は特に注力しています。
手稲区に来て感じたのは、すでに時効にかかった債権を取り立てられそうになっている方が意外と多かったことですね。借金には時効があり、5年もしくは10年以上返済していない場合、借金の返済が不要になることがあります。ただし、時効が完成したことおよびその時効を援用することを債権者に伝えなければ、借金を消せないんです。
今お話ししたとおり、最近、債権回収会社が自宅を訪問して、時効を迎えている借金の取り立てをするケースが増えています。時効援用をおこなえば返済義務はなくなる場合であっても、取り立てに対してなんとかその場を逃れようとして少額でも一部返済してしまうと、時効援用で借金をなくす権利がなくなってしまう可能性があります 。
都心の場合、オートロック付きの集合住宅に住んでいて、見知らぬ人の訪問には応答しない方が多いため、債権回収会社が自宅を訪問するケースは少ないように思います。しかし、手稲区のように一戸建て住宅が多い地域では、債権回収会社にとって自宅訪問しやすい環境なのだと思います。
もし、時効を迎えている借金の返済を請求をされた場合、債権者に対して一切返答はしないでください。そして、すぐに弁護士に相談してください。
ーー仕事をする上で心がけていらっしゃることはございますか。
嘘をつかないことです。依頼者だけでなく、相手方や裁判所に対しても、誠実さを持って対応することが大切だと考えています。「弁護士・石垣徹郎」という看板を背負って仕事している以上、看板を傷つけるような行動があってはなりません。弁護士は社会正義を実現するために活動している存在ですから、不正な手段を用いることは許されないと思っています。
また、難しい状況でも客観的な見通しを伝えることと、適切なアドバイスが重要だと思っています。
たとえば、収入が300万円で借金が1000万円ある依頼者から、任意整理の相談を受けたとします。依頼者の希望に従って任意整理の方向で進めるという選択もあると思います。しかし、収支のバランスを考慮すれば、賢明な判断とは思えません。無理して月々の返済額を捻出しても、いずれ返せなくなった場合には、それまで費やした時間や支払ったお金が無駄になってしまいます。
安易に受任するのではなく、その後の展望やリスクを依頼者に正しく伝えることが必要です。依頼者にとって最善の解決策だと思う代替案を提案した上で、最終的に判断してもらうようにしています。
ーーどんなときに弁護士のやりがいを感じますか。
弁護士は「社会生活上の医師」と称されることがあります。私たちの役割は、社会生活における問題を解決し、依頼者に安堵感や安心感を提供することです。事件が解決し、依頼者がほっとした表情を見る瞬間は、非常に感慨深いものがあります。
薬剤師として人々の健康に貢献していましたが、感謝の言葉をかけられることは稀でした。しかし、弁護士は事件解決後に依頼者から感謝され、依頼者とともに喜びを分かち合うことができます。
借金や離婚、相続の争いなど、家族や友人には相談しにくい悩みを抱える依頼者が多くいます。その悩みを共有し、解決策を見つけるお手伝いができることに、弁護士としての存在意義を感じます。
地域に根ざした法律事務所を目指す
ーーこれまでの活動で印象に残っているエピソードはありますか。
新庄市の公設事務所での経験が、忘れられない思い出です。
新庄市では、地元の青年会議所や商工会議所青年部など多くの団体に所属し、「新庄まつり」をはじめとした地域の活動に積極的に参加しました。地域の活動を通じて、地元の方々との交流を深め、信頼関係を築くことができました。
赴任した当初、地域の弁護士は事実上私だけでしたので、一般民事から家事事件、刑事事件まで、幅広い問題に対処しなければなりませんでした。特に印象深いのは、雪に関するトラブルです。新庄市が属する最上地域は雪が多い地域で、ちょっと山の方へ行くと積雪量は4メートルから5メートルに達することがあります。
「職場の雪かき作業中に怪我をした場合、労災が認定されるか」「3メートルの積雪に耐えられるという車庫が積雪2メートルで崩壊したから損害賠償を請求したい」など、雪国ならではの相談が多数ありました。
空き家問題も深刻で、空き家の雪下ろしがされないと、周囲の建物に被害が及ぶことがあります。隣の空き家から落ちた雪で車や家屋に損害を受けたものの、隣人の居場所がわからないために賠償を求められないという案件もありました。こうした地域特有の問題を含め、幅広い問題に対処する経験を得られたことは、弁護士としての成長につながったと感じています。
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
趣味はスキーです。新庄市の公設事務所で働いていたときは年に1度くらいしか行けなかったので、札幌ではもう少し行く機会を増やしたいと思っています。札幌は山が多いので、スキーシーズン以外にもハイキングに行っています。
野球観戦も好きです。横浜出身なので、横浜DeNAベイスターズを子どもの頃から応援しています。北海道に来てからは球場で応援することができなくなりましたが、動画配信サービスを利用して試合を観戦しています。もちろん、現在は私も札幌市民ですから、パ・リーグではファイターズを応援していますよ。

ーー今後の展望を教えてください。
地域に根ざした法律事務所を目指しています。身近な法律家として、地域のみなさんの相談に乗れるような温かみのある法律事務所を目指したいと思っています。
ーー最後にメッセージをお願い致します。
弁護士への依頼が必要な問題なのか、ご自分で判断する前に弁護士に相談してください。どんな小さな問題でも構いません。ぜひご予約をいただいて、お話しを聞かせてください。弁護士のサポートが必要かどうかもあわせて、最善のアドバイスをいたします。
当事務所では、借金問題と離婚問題は初回の相談料が30分無料ですので、ぜひご利用ください。その他の問題は30分5500円ですが、相談料はあなたの生活を守るための適切な投資と考えていただければ幸いです。
法律問題は病気と同じように、早期の対処が重要です。ちょっとした風邪だと思ってそのままにしておいたせいで、後で大きな手術が必要となってしまうことってよくありますよね。法律の問題も同様です。5500円の相談料で解決したかもしれない問題が、何十万円、何百万円の損失に膨れ上がってしまうこともあるのです。
弁護士に対して「敷居が高い」「おかしな相談をしたら怒られそう」というイメージをお持ちの方もいるようです。私は30歳になるまで薬剤師だったので、法学部をストレートで出て純粋培養で弁護士になったわけではありません。そのため、いわゆるエリート風の敷居が高い感じの弁護士ではないと自分では思っています(笑)。初めて弁護士と接する方でも緊張せず話せるんじゃないでしょうか。臆することなく、気軽にご連絡ください。