「あなたの『困った』を『よかった』に変えたい」北海道に根ざして国際問題に注力
農林水産省から弁護士の道へ
ーー弁護士を目指すまでのキャリアについて教えてください。
学生時代からずっと魚の研究をしていて、その頃から地方の活性化や環境保護に興味を持っていたため、最初のキャリアは農林水産省に入ることを選びました。
農林水産省での10年間で、捕鯨問題に関わったり、留学を経験したりする中で、人と環境が共生できる社会へ変えていける政治家になりたいと次第に考えるようになりました。
社会や世の中の制度を変えるには、世の中の仕組みをしっかり理解していなければならない、そのためには憲法や法律をしっかりと学ぶ必要があるーー。そう考えたときに、どうせなら司法試験にチャレンジしてみようと思ったんです。
ーー司法試験合格までの道のりは大変でしたか?
幼い頃からずっと海や川で過ごしていて、学生時代も魚の生態を調べるようなフィールドワークが好きだったので、司法試験の勉強のような座学は正直苦手でしたね。
ですが、高校時代に弓道部で培った「やるべきときにきちんとやる」という積み重ねが役に立ちました。毎回毎回勉強する内容は違えども、その姿勢を貫いて最後までがんばり続けることができました。
司法試験に合格してからは、自然豊かで農林水産省時代に研修にも来たことがある北海道で独立して弁護士として活動をはじめました。
北海道の地で、国際問題に注力
ーー現在の注力分野とその分野に注力する理由についてお聞かせください。
まずは私は農林水産庁出身の唯一の弁護士ということで、農林水産の分野に注力しています。自分自身の興味もありますし、北海道という土地柄のためこの地域に必要な法務だということもあり、日々専門性を高めるために努力しています。水産業経営アドバイザーの資格を持っているので、経営面の相談を受けることも可能です。
もう一つは「長友国際法律事務所」という名前にもある通り、国際問題の分野です。入管に関する事件や、外国人との労働問題、海外企業との契約書の作成など、さまざまな事件があります。
もともと北海道は、ニセコを中心に海外からの投資が非常に多いので、国際問題が地域振興と観光保護、漁業に密接に関わっている地域です。自分の経験を活かしつつ、独立当時から注力しています。
特にロシアに関しては、北海道と関わりの強い地域であるため事件も多いです。私の事務所では、ロシア語ができる弁護士や、日本語ができるロシア人と連携しながら対応しています。私自身が何度もロシアを訪れた経験があり、日弁連の国際交流委員会でロシアグループに所属しているので、自信を持って対応することができます。
ーー弁護士として活動してきた中で印象的だったエピソードを教えてください。
弁護士になって1週間後に、はじめて担当した案件が印象に残っています。
ロシアのタンカーが漁師の定置網の上を通ったために生じた数億円の損害を、タンカーを所有するロシアの企業に請求したいという依頼でした。
水産庁時代の先輩から相談を受けたのですが、その頃はもちろん弁護士としてのノウハウはなかったので、海事事件に詳しい弁護士にアドバイスをもらいながら取り組みました。
ロシアのタンカーのはずなのに、登記上の名義はカリブの小さい島の会社になっていたり、タンカーが出発するギリギリまで差押交渉をしたり、日本ではありえないことが何度も起こりました。
先輩弁護士をはじめ様々な方の力を借り、紆余曲折ありながらありましたが、最終的に依頼者に納得してもらえる結果を勝ち取ることができました。弁護士になって初めて担当した事件ということもあり、今でも印象に残っています。
「あなたの『困った』を『よかった』に変えたい」をモットーに
ーー休日の過ごし方を教えてください。
高校生の頃から渓流釣りが趣味なので、夏になると休みの日は山に登ってニジマス釣りをしています。
冬はスノーボードのバックカントリーを楽しんでいます。バックカントリーというのは、スキー場に隣接したところから始まるのですが、圧雪されてないパウダースノーの上を自然の地形のまま滑ります。楽しいですが遭難の危険もあるスポーツなので、気を引き締めつつ楽しんでいます。
スノーボードをしている動画は私のYouTubeチャンネルにも載っているので、ぜひ一度見てほしいです。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
これからも国際問題分野や農林水産分野に力を入れながら、事務所経営の土台をしっかりと作っていきたいと考えています。
海外の方との離婚、交通事故など個人の事件も含めて、安心感を持ってもらえるような事務所にしていきたいです。
また、農林水産分野に関しても誰にも負けない経験と知識と能力を備えていきたいです。技術だけでなく、資料のクラウド保存や大型ディスプレイの完備など、新しい技術や設備も積極的に取り入れていきたいですね。
ーー最後に、法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
私がこの事務所を設立するにあたって「あなたの困ったをよかったに変えたい」というスローガンを掲げました。
皆さんが困っていることが、私の事務所にくれば「来てよかった」に変わるように心がけていますので、困った時は専門家に躊躇なく相談してください。
弁護士に相談すると「お金がかかる」「大ごとになる」とか心配に思うことがあるかもしれないですが、弁護士は本来困難に立ち向かっていく人の味方です。
事件にならなくてもお金にならなくても、困った時に気軽に相談できる弁護士でありたいと思っています。ぜひ気軽に相談に来てください。