「身近な問題を気軽に相談できる弁護士でありたい」相続・労働・借金問題に注力し、トラブルを解決
「生活は安定していて、会社に不満もなかった」それでも弁護士を目指した理由
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
私が20代半ばの頃に実家の建て替えをすることになったのですが、工事の途中で発注先の建築会社が倒産したため、家は完成せず負債だけが残りました。失意のどん底にあった両親を救ってくれたのが、そのとき相談に乗ってくれた弁護士でした。
支払った請負代金が戻ることはなかったものの、弁護士が示してくれた解決策で両親は前に向かって進むことができました。そのときの経験から、弁護士になって困っている人の手助けをしたいと思うようになりました。
当時の私はすでに社会人になっていて、メーカーで営業をしていました。生活は安定していましたし、会社への不満もなかったので、仕事を辞めることに迷いはありました。ですが、「自分が本当にやりたいことはなんだろう」と考えて、チャレンジするなら今しかないと思い、退職して弁護士を目指す決断をしました。
ーー司法試験合格までに苦労はありましたか?
法律の勉強をしたことがなかったので、ロースクールの授業についていくのは大変でした。周りの学生は法学部出身者が多かったため知識の差は歴然で、とにかく必死に勉強しました。朝8時半に図書館へ行き、ロースクールで授業を受け、学校の図書館で夜10時くらいまで勉強。そんな生活を約3年続け、司法試験に合格できたときは本当にうれしかったです。
依頼者の立場になって考え、俯瞰で判断する
ーー注力している分野と、注力している理由についてお聞かせください。
「相続」、「労働」、「借金」の三つを注力分野にしています。
相続については、紛争案件だけでなく、遺言や家族信託など生前対策にも力を入れています。弁護士をしていて思うのは「なぜ遺言を作らないのだろう」ということです。遺言を作っておけば、問題が生じることも少なくなるはずです。そうした思いから、『遺言書の書き方講座やセミナー』なども行っています。
労働は、私自身が会社員を経験していることもあり注力しています。経営者側にも、労働者側にも、もっと労働法の知識を持って欲しいという思いがあります。労働法を知ることで、働きやすい職場環境が作れるのではないかと思います。
借金問題は、依頼者の経済的不安を取り除き、再出発してもらうのが目的ですが、それだけではなく、同じことを繰り返してほしくないという気持ちで取り組んでいます。「借金がなくなってよかった」という気持ちだけだと、再び借金をして破産を繰り返す恐れがあります。そうならないためにも、依頼者には貸した側のことも考えてもらい、破産することがどういうことなのかを理解してもらうように努めています。また、節約の方法についてもアドバイスをしています。
ーー仕事をする上で心がけていることはありますか?
弁護士になりたての頃は、ひたすら依頼者の立場になって考えることを意識していました。ですが、それだけだと依頼者に共感しすぎて冷静な判断ができないおそれがあります。
今はいったん依頼者の立場になって考え、その後に距離を置いて俯瞰で見るようにしています。寄り添うだけでなく、冷静に判断し解決策を提示することが依頼者のためだと考えています。
また、弁護士になるときに考えていたのが、司法アクセスが不十分な人たちのために働きたいということでした。現在の事務所を安佐北区に開業したのも、弁護士が少ない地域だからです。私の両親のようなトラブルを防ぐためにも、身近な問題を気軽に相談できる弁護士でありたいと思っています。
80歳まで現役でいるために研鑽を積み続ける
ーー趣味や休日の過ごし方を教えてください。
趣味は登山です。友人に誘われたのがきっかけで、健康にもいいと思って始めました。山に登っているときは余計なことを考えず、汗をかきながらひたすら頂上を目指すのが気持ちいいです。近年中に富士山に登るのを目標にしています。
また、最近猫を飼い始めました。人生は長いようで短いこともあり、人生でやっておきたいことを100個書き出し達成しようと考えています。その中の一つが猫を飼うことでした。猫は昔から好きだったのですが、飼える環境になかったので、やっと願いが叶いました。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
現状維持ではなく、常に研鑽を積んで、自分を変えていきたいと思っています。年齢を重ねると世の中の流れについていけなくなることがあります。デジタル化などは、より若い弁護士の方が取り組みやすいと思うのですが、そういうものも積極的に取り組み、時代の変化に適応しながら、80歳までは現役でいたいと思っています。
注力分野でいうと、税の知見を深めたいと考えています。相続問題を扱う際、税金に関わることは税理士にお願いしているのですが、自分自身の知識を高めることで、依頼者によりより提案ができるようになりたいと思っています。
ーー法律トラブルを抱えていて、悩んでいる方へのメッセージをお願いします。
少しでも気になることがあれば、まずは相談をしていただけたらと思います。弁護士は、法律の専門家ですが、ある意味ジェネラリストです。ご相談いただいたことが弁護士には解決できないことだったとしても、他の専門職や公的機関へ繋ぐこともできます。どんな相談であっても、何かしらのアドバイスができると思うので、まずは気軽にご相談ください。