医療問題の解決事例

内視鏡手術による血管の切断ミス

40代 女性
この事例の依頼主 40代 女性

相談前の状況 依頼者の夫は、設備業を営み、家族6人の生活を支えていた48歳の男性である。
突然、重症筋無力症に罹り、合併症である胸腺腫瘍を摘出することになった。
医師からは3,4日で復帰できると言われ、内視鏡手術を受けた。
ところが、手術医が胸腺静脈の切除部位を誤り、大出血に至るも、これを止血できず、間もなく脳死となり、植物人間となった。
遺族は、手術後に何があったのかを医師に何度も詰め寄ったが、明確な回答を得ることが出来なかった。

解決への流れ 当職は、妻から相談を受け、術後10日位に証拠保全手続を取り、カルテ等を押収した。
ビデオは機器の不具合で写っていなかったとして、押収できなかった。
約1年経ち、死亡した日、病院に行き、遺体を広島大学病院で解剖し、傷口を確定した。
当職は、手術医には、胸腺静脈が大血管から枝分かれした根元を切離した過失があるとして、1億5000万円の損害(休業損害、逸失利益、慰謝料等)の支払を求めて病院を訴えた。
争点は、切離した部位、止血方法、損害額であった。結果は4年もかかったが、ほぼ原告の主張に沿った判決を得た。完勝と言える。尚、被告は控訴した。

間所 了 弁護士 間所 了 弁護士からのコメント 相談があってから、すぐ、手術記録の証拠保全を行ったこと。
死亡後、その日の内に、他の病院で解剖をしたことは適切であったと思う。
ただ、ビデオが写っておらず、手術後に消去されたことが疑われた。極めて残念なことである。
病院は、手術中の大出血で死亡したのに、この件について、調査委員会を立ち上げないのは、病院のあり方として、極めて疑問である。d

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