塩澄 哲也 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
大学3年生のときに刑事訴訟法のゼミに入り、検察官になりたいと考え、司法試験を目指しました。合格後、検察の実務修習をみて、検察官はどちらかというとデスクワークの仕事が多いと感じ、自分のイメージしていた実務的活動は警察官のすることだということに気付きました。一方、弁護士の修習期間中に、幅広く、伸び伸びと仕事をしている弁護士の姿を見て、弁護士になろうと思いました。
今までの経験と現在の仕事内容
基本的になんでもやるという姿勢で今まで仕事をしてきました。私は地縁も血縁もない福岡(久留米)で弁護士を始めましたので、1年目は必然的に刑事事件(特に国選)が多かったですが、徐々に民事事件の依頼も増え、交通事故、離婚や遺産分割などの家事事件、労働事件、医療過誤、建築瑕疵、債務整理等々、いろいろな仕事をしてきました。
あと、弁護士登録1年目に、無駄な公共事業の典型と言われる諫早湾干拓事業を差し止めるための弁護団(よみがえれ!有明訴訟弁護団)が立ち上がり、私も最初から弁護団に参加し、今も活動しています。問題解決に向けて諸先輩方や同僚の弁護士と一緒に訴訟活動や議員要請活動等に参加し、とても多くのことを学ばせていただきました。
現在の仕事についても、何でもやるという姿勢の下、様々な種類の事件を受任しています。今後も、今まで経験したことのない問題にぶつかることもあると思いますが、その都度いろいろと勉強しながらやっていきたいと思っています。
また、有明訴訟は、開門判決が確定しましたが、未だに解決していませんので、有明海が再生するまで活動していきたいと思っています。他に、弁護団事件としては、九州建設アスベスト訴訟の弁護団にも参加しています。
弁護士としての信条・ポリシー
相談時には、相談者(依頼者)の当該事案について、紛争を解決するためにどのような方法があるのかを示し、それぞれのメリットやデメリットを説明することによって、どの方法がベストなのかを相談者と一緒に考えながら仕事をするように心がけています。
また、依頼を受けた場合には、弁護士は依頼者に寄り添うのはもちろんですが、紛争を解決するために、依頼者を説得することも必要ですし、大事な役割だと思っています。誤解を恐れずに言えば、相手方だけでなく、依頼者を説得する技術を磨くのが重要だと思います。依頼者が感情的になっていったことをそのまま書面にして相手方に渡してしまうと、紛争はかえって大きくなりかねません。
そのため、依頼者の感情をくみ取りつつも、理屈として成り立たないものは書かない(書いてもメリットはないし、デメリットが多いことを説明する)ですし、理屈としては成り立つけれども、証拠の裏付けがあるものとないものを区別した上で、裁判所がこちらの主張を認めてくれるかどうかという見通しも依頼者に説明した上で、書面を書くようにしています。
また、交渉、調停、裁判のそれぞれの段階に応じて、依頼者の利益になるためには、ここは強く出るべきか、あるいは引くべきかということを意識しながら仕事をするようにしています。
関心のある分野
特にこれというものはありません。空いた時間などに、なるべく今までに勉強したことのない法律の本を読むようにしています。
あと、弁護士の仕事をしていて思うのが、法律の知識ももちろん重要ですが、幅広くいろいろな問題に関心を持って、見聞を広める必要があるということです。今後も、枠にとらわれることなく、いろいろな分野に関心を持って勉強していきたいと思っています。
弁護士の魅力
弁護士は刑事事件であれば被疑者や被告人と真剣に向き合いますし、民事事件等でも通常、依頼者は一生に一度あるかないかという案件を解決してもらいたいと思って弁護士のところに来るわけですから、それらをきちんと受け止めるだけの力が試されると思います。
つらいことも多いですが、真剣勝負の場に身を置くことができるというのは魅力的だと思います。依頼者から喜ばれることも多いですから、弁護士の仕事は魅力的だと思います。
また、こちらの主張と相手の主張が食い違っており、双方ともに証拠を出し合って争っている場合に、こちらの主張する事実が裁判所で認定されたときも充実感を味わうことができます。
ページを見ている方へのメッセージ
弁護士は敷居が高いとよくいわれますが、中堅や若手の弁護士についていえば、そのようなことはほとんどないのではないかと思います。何か悩まれていることがあれば、お気軽に地元の弁護士に相談してください。ご自身に合う弁護士がいると思います。