「弁護士は究極のサービス業」依頼者一人ひとりに寄り添い、問題解決をきめ細やかにサポート
模擬裁判で興味を持った「弁護士」の仕事
――弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
関西学院大学の法学部で学んでいたのですが、もともと弁護士になりたいとは思っていませんでした。運動の中でも特に球技が好きで、バスケサークルで汗を流すようなごく普通の大学生でした。
転機は大学3年の時、学部で半年間ほどの刑事模擬裁判の授業を経験したことです。裁判員裁判について、実際の刑事裁判になるべく忠実にやってみようという目的で、20人ぐらいが裁判所、検察、弁護人の3つのチームに分かれ、私は被告人の役を担当しました。
実際に模擬裁判が始まると、全員が役になりきっているので、検察役の人たちからは徹底的に追及され、傍聴人役の人たちからは冷ややかな視線を向けられました。模擬裁判が進んでいくうちに、実際の被疑者、被告人の方が頼れるのは弁護人しかいないんだなと身をもって感じました。そこで初めて弁護士という職業に興味を持ち、どうしたら弁護士になれるのかを調べ始めました。
大学3年の後半からのスタートだったので、他の志望者と比べるとだいぶ出遅れていたと思います。ですが出遅れたなりにとにかくしっかりと勉強しようと励み、ロースクールに進学し、2回目の試験で合格できました。
――現在の事務所を選ばれた理由を教えてください。
司法修習は福岡で行い、そのまま福岡で就職したいと考えていました。「弁護士法人きさらぎ」の話を聞きに行った際に、代表である高山桂弁護士の「弁護士は究極のサービス業だ」という考えに強く共感するところがあり、「ここで働きたいな」と思って入所を決めました。
あくまでクライアントに依頼されている代理人の立場として、いただくフィーに値する適切なサービスを提供していきたい。この思いは、弁護士になったばかりの当時も、今も、私の根本にあります。
交通事故で苦しんでいる被害者や遺族の力になりたい
――注力分野と、その分野に注力している理由を教えてください。
相続、家事事件、交通事故、債務整理などを扱っています。その中でも、特に注力しているのが交通事故案件です。事務所が損害保険会社の指定代理店になっているという理由もあり、多くの案件を手がけています。
交通事故は障害の程度の判定、通院のアドバイスなど医療的な知識も必要です。私自身、父が医師ということもあり、もともとまったく馴染みがない分野ではなかったため、取り組みやすいという気持ちがまずありました。
そういった前提はありますが、案件を手がける中で、私としても特に注力したい分野だと考えるようになりました。なんとか交通事故の重症案件の被害者の方、遺族の方の力になりたいし、ならなければいけない。苦しんでいる方のために力を発揮できるように、経験を積み、弁護士としてのスキルを磨いていきたいと思ったんです。
――交通事故案件で、弁護士が入ることの意義はどのようなところにあるのでしょうか。
重傷事故はもちろんですが、軽い事故だったとしても、被害者が自ら保険会社と連絡を取ることは負担になります。連絡を取ったら損保側に高圧的な対応をされ、精神的ダメージを負ってしまう方も少なくありません。
弁護士が代理人となれば、相手方の保険会社との適切な示談交渉をしたり、通院の仕方に関するアドバイスを提供したりするなど、様々なサポートができます。被害者の負担が大幅に減りますし、賠償額が増額する可能性も高いです。
また、私は被害者の方が「思いを述べる場」を提供することも大切だと考えています。弁護士がサポートし、きちんと法廷で裁判官を交えて、相手方に対して思っていることを伝える場を用意することも、我々の存在意義だと考えています。
依頼者と弁護士は対等。相談しやすい場作りを心がけています
――様々な案件に取り組む上で、心がけていることを教えてください。
3つあります。1つ目は、「わからないことをなくす」です。依頼者に対しては、「本当に簡単なことでも構わないので、疑問が解消するまで遠慮なく質問をしてください」と伝えています。
2つ目は「依頼者と弁護士は対等である」です。あくまで弁護士は依頼者の代理人であり、適切なサービスを提供するためには弁護士と依頼者の情報格差がないようにしなければなりません。示談するか、訴訟に進むかなど大事な選択をしてもらうときは、必ずそれぞれの選択肢のメリット・デメリットを伝えるようにしています。
3つ目は「相談しやすい場づくり」です。あくまで私の職業が弁護士であるというだけで、実際は偉くもなんともないのですが、どうしても堅いイメージを持つ方もいると思います。そういうイメージをできるだけ払拭したいので、依頼者とはなるべくフランクに話したり、本題とは関係がない雑談をしたりして、リラックスしてもらうように心がけています。
特に地方になればなるほど、営業時間は17時まで、土日が休みの法律事務所が多いです。これでは企業で働いている方が相談に来るのは難しいです。当事務所では平日は毎日、夜間相談の時間を設けており、zoomでのオンライン相談にも対応しています。できるだけ多くの方に門戸を広げたいと考えています。
――弁護士として活動してきた中で、印象的だったエピソードを教えてください。
男児が被害者となった交通死亡事故の案件で、遺族である母親と姉が事故から1週間も経たないうちに相談に来られたことがありました。2人ともショックが大きく、ほぼ声も出せない状態でした。唯一口にされたのが「朝、行ってきますって出て行ったきりなんですよね」と…。
なにげない日常の中で事故が起こり、大切な家族ともう一生会うことができない。それを受け入れられない一方で、相手方と賠償の話は進めていかないといけない。そこで唯一、依頼者の代理人になれるのは弁護士である我々で、自分たちにしかできない使命があると思い知らされました。
現状から一歩前進するためにも、ぜひ一度相談を
――プライベートについてもお伺いします。休日の過ごし方や趣味はありますか。
家にいることが大好きなので、一人で過ごす時は漫画を読んだりYouTubeを見たりしています。読んでいる漫画の話題で依頼者と盛り上がることもあり、意外と仕事にも役に立っています。あとは友人に誘われたらゴルフやフットサルなど、スポーツを楽しむことも多いですね。
――今後の展望、相談を迷われている方へのメッセージをお願いいたします。
もっともっと、相談しやすい環境を作っていきたいです。これまでも、LINEやzoomの導入、夜間相談など様々な工夫をしてきました。より気軽に相談してもらうために、他にどんなことができるかなと考えているところです。
また、依頼していただいた後も、依頼者に寄り添い、適切なサービスを提供できるように努めます。依頼者を不安にさせないように、こまめに連絡を取り合うなど、きめ細やかなサポートを心がけたいです。
悩んでいる方、迷っている方には「相談せずに悩むよりも、一度相談して取りうる選択肢を知って、そこから悩んだほうが一歩進んでいますよ」とお伝えしたいですね。どんな悩みでもかまいませんので、ぜひ一度ご相談いただければと思います。