常に依頼者の「応援団」でありたい 医療過誤、建築紛争など専門性の高い分野まで幅広く対応
司法試験の勉強にも遊びにも打ち込んだ学生時代
ーー弁護士を目指したきっかけや理由を教えてください。
弁護士である親の影響を受けて、幼稚園の頃から、立場の弱い人を助ける弁護士になりたいと思っていました。法学部に進学してからは、司法試験合格を目指すゼミに入り、同じ目標をもった仲間と勉強に励みました。
ーー大学生活は勉強漬けだったのでしょうか。
そんなことありません。大学1年生の時のクラスメイトと仲が良く、よく一緒に遊んでいました。特に麻雀が好きで、暇さえあれば麻雀ばかりしていました。
大学のイベントにも積極的に参加しました。学祭では、私が責任者になっておでんやぜんざいを売ったりしました。クラスメイトたちと過ごした楽しい時間が、学生時代の一番の思い出ですね。そのクラスメイトたちとの交流は今でも続いています。
高齢者や障がい者の権利を守る活動に尽力
ーー弁護士になられてからの注力分野について教えてください。
遺言、相続、離婚、企業取引、不動産、医療過誤など幅広く対応しています。特に、不動産と医療過誤は専門にしている弁護士が少ないため、相談を受けることが多いです。高齢者や障がい者の権利を守るための仕事に携わっています。
ーー高齢者や障がい者の権利を守る仕事に携わるようになったきっかけをお聞かせください。
直接のきっかけは、認知症などで判断能力が不十分な方の財産管理などを保護するために、「成年後見制度」が2000年にできたことです。
この年は、介護保険法が施行された年でもありました。それまでの福祉サービスは、行政がサービス内容を決定する「措置制度」が取られていました。そのため、利用者は入居する施設などを自由に選べなかったのです。
介護保険法が施行されて「措置制度」から「契約制度」へと変わり、利用者がサービス内容や施設を選べるようになりました。
しかし、措置制度から契約制度へ転換する過渡期は介護施設と利用者の契約をめぐるトラブルも少なくありませんでした。そのため、依頼者とその家族の希望が通るように、契約のサポートをするようになりました。
医者や建築士と協力して専門性の高い領域にも対応
ーー専門性の高い分野で特に気をつけていることをお聞かせください。
気をつけていることは三つあります。一つ目は、知ったかぶりをしないことです。私はあくまでも弁護士なので、専門的な領域は医者や建築士といった専門家に協力してもらっています。
二つ目は、依頼者の話をよく聞くことです。例えば、医療過誤の場合、病院側の記録は画一的なものが多く、実際の状況とは異なることがあります。依頼者やその家族の話を聞いて、事実を客観的に捉えるようにしています。
三つ目は、偏見や固定観念にとらわれないことです。「専門家であれば間違いがない」という偏見は持たず、丁寧に一つ一つ事実を確認します。おかしなところがあれば、問題点が見つかるまで手間を惜しまず調査します。最後まで諦めないことが大切です。
ーー弁護士として心がけていることをお聞かせください。
自分の持ち味は「話をじっくり聞いて相手に寄り添うこと」だと考え、それを心がけています。一般の方にとって、弁護士に相談することはまだハードルが高いことだと思います。勇気を出して相談に来てくれた依頼者に寄り添うことが大切だと思います。その一方で、必要な情報を聞き出すために論理的に考えることも必要です。
ーー弁護士として活動される中で、特に印象に残っているエピソードをお聞かせください。
じん肺被害の賠償を求めて国や企業を訴えた裁判です。大量の粉じんを浴びる環境で長年働いていた炭坑夫は、じん肺にかかって肺の機能が低下してしまいます。国や企業に対して賠償を求めて、弁護団を組んで筑豊じん肺訴訟を起こしました。私は控訴審から弁護団に入りましたが,一審では敗訴していましたが、あきらめずに何度も議論を重ね、それぞれの弁護士の持ち味を活かした懸命な訴訟活動を行い、最終的には控訴審、上告審ともに勝訴することができました。
落ち込んでいた依頼者が、トラブルが解決して元気になってくれると嬉しいです。依頼者の「応援団」になれたと感じます。
ーー休日の過ごし方を教えてください。
休日はテニスをします。司法試験を合格した頃からテニスを始めました。子育てが忙しかった時期は離れていましたが、最近また、テニス教室に通うようになりました。とても楽しく、リフレッシュになります。
他には、家族とドライブをしたり、ご飯を食べたり、料理を作ったりもします。愛犬との散歩や昼寝が癒しですね。家族と過ごす時間は大切にしています。
ーー今後の展望についてお聞かせください。
専門的な知識の勉強など、これからも努力を怠らず、依頼者の役に立ちたいと思います。弁護士が扱う案件にはまったく同じものはないので、一つ一つの案件に向き合うことで、日々成長することができると考えています。そうすれば、より多くの依頼者を助けられると思います。
もう一つは、高齢者と障がい者の権利を守るための活動をどのように後継者に引き継いでいくかを最近考えるようになりました。私がこれまで培ってきたスキルやマインドを次の世代に伝えていきたいと思います。
ーー法律トラブルを抱えて悩んでいる方へメッセージをお願いします。
トラブルを抱えている人は不安ばかりが増していくと思います。ひとりでトラブルを抱え込まず、弁護士に気軽に聞いてほしいと思います。気軽に話してもらえる弁護士でありたいと思いますし、そのための努力を続けていきたいです。
法律問題だと思っていなかったことが、実は法律で解決できるという案件は多くあります。弁護士が依頼者の話をよく聞いて解決に導きます。一人で悩まずに、法律問題か分からなくても気軽に相談してください。