小池 麻里子 弁護士 インタビュー
弁護士を目指したきっかけ
両親から「生きていくために資格を持ったほうがいい」と言われて育ちました。司法試験の勉強を始めたのは大学2~3年生のときです。組織に属さず、市中で直に依頼者の声を聞き、解決の手助けをする弁護士という仕事に魅力を感じました。裁判所や検察庁での修習はとても有意義な時間でしたが、職業選択において迷ったことはありません。
仕事の中で大変なこと
トラブルや悩みの渦中に飛び込むことが仕事なので、精神的・肉体的にハードだなと感じることはあります。事件は一つとして同じものがなく、さまざまの背景や考え方を持つ方と接しますので、場面や立場に応じた、臨機応変な対処が必要です。多くの人に接する機会があることは、大変ではありますが、弁護士という職業の醍醐味でもあると思います。
興味のある分野
日常業務では、民事・刑事、分野を問わずに取り組んでいます。傾向としては、一般民事、とくに離婚・相続・債務整理・高齢者や障害者の方の財産管理や身の回りのことをサポートする成年後見事件など、生活に根ざしたプライベートな事件を手がけることが比較的多いです。弁護士として勉強を深めたいと考えているのは、社会保障法、労働法の分野です。
家庭と仕事の両立に関して、弁護士の良い面・悪い面
現在の制度では、法曹資格は一度取得すると一生なくなりません。家庭の事情などから前線を退いても、自分の志と環境次第でいつでも復帰できることは良い面だと思います。資格さえあれば良いという時代ではないけれど、自分のペースで仕事量や内容を決められるという点では、やはり資格は心強いです。
悪い面は、代替が難しいという点です。弁護士業務は、依頼者との信頼関係で成り立っているので、1つの案件は、最初から最後まで1人の担当弁護士が責任をもって関わるのが大原則です。事件によっては、夜間・休日にも対応しなければなりません。家庭との両立は、家族の理解や支援機関のサポートがないと難しいと思います。
弁護士として気をつけていること
弁護士は「文系のお医者さん」だと思っています。身体の調子が悪いとき、信頼しているお医者さんに診察してもらって「大丈夫だ」と太鼓判をもらうだけでホッと楽になることがありますよね。まだまだ修行中ですが、私もいつかそのような存在になりたいです。
良い仕事をするためには、まず依頼者の方と信頼関係を築くことが大切です。コミュニケーションの不足で誤解を生じることがないよう、丁寧に聞き取りをすること、こまめに意思疎通を図ること、などを心がけています。
おすすめの勉強法
暗記というよりも、何故そうなるかを突き詰め、焦らずに勉強することが大切だと思います。私自身も、知識として覚えることをやめ(諦め)、どうしてその法律や判例があるのだろう?など歴史まで遡って狭く深く考えるようになってから、勉強が面白くなりました。
択一試験も、ただ過去問を解けば良いわけではありません。表面上の知識問題を何回解いても同じことです。法律の条文に照らして「何故?何故?」と考えることが大切です。そうでないと、応用がききません。