「被害者と加害者どちらの立場にも寄り添った対応を」保険事件に注力し適切な補償の実現に尽力
「友人のように辛い思いをする人を救いたい」
ーー弁護士を目指したきっかけは何でしょうか。
中学生の時、親友が重い後遺症が残るほどの交通事故にあったのですが、事故と後遺症との因果関係が認められず、十分な補償を受けることができませんでした。そうした理不尽を目の当たりにして、「友人のように辛い思いをする人を一人でも救いたい」と思ったことが弁護士を目指した原点です。
ーー学生時代はどのように過ごしましたか。
高校で膝を痛めるまでは中高一貫校のサッカー部に所属していました。強豪校ではありませんでしたが、楽しんで部活していました。今でもサッカーは好きで、弁護士会のサッカー部に参加しています。
大学に入ってから司法試験の勉強をはじめ、勉強以外では法律討論サークルの活動に熱中していました。もともと討論が好きだったこともあるのですが、弁護士の活動に通じると思いサークルに入り、全国大会では立論の部で3位、質問の部で1位という結果を残すことができました。
ーー法律討論サークルでの経験は弁護士になってからも活かされてますか。
法律討論会は出されたテーマに対して、文献を調べたりしながら筋の通る主張を考えるのですが、弁護士も同様に、依頼者が抱えているトラブルにどの法律を適用して、どう解決していくかを考えなければなりません。そうした理論の組み立ては、法律討論サークルでの経験が活きていると思います。
ただ、弁護士が扱う事件は理屈だけでは解決できません。実際の事件には依頼者をはじめ人が関わってきますので、法律的な理論だけでなく関係者の心情に配慮して、最善の解決策を見つける必要があります。そのためには関係者の話をしっかり聞くことが大事で、そうしたコミュニケーションの取り方などは、弁護士になってから経験した事件や先輩弁護士のアドバイスを通じて学びました。
交通事故をはじめ多様な保険事件に対応
ーー注力している分野を教えてください。
保険事故関係に注力しています。代表的なものとして交通事故がありますが、他にも火災保険や介護事故など、保険が関わるものを広く扱っています。
例えば、家のリフォームを請け負った施工会社が、工事中のミスで家に傷をつけてしまった場合、家の持ち主に賠償しなければなりません。施工会社が工事保険に加入していれば、損害賠償の責任を負うことによって被る損害に対して保険金が支払われます。こうしたときに、保険会社側の代理人として請求者と交渉を行ったりします。
保険に関する案件はこれまで数多く経験しているので、自信を持って対応できる分野だと思っています。
ーー事故案件を扱う際に心がけていることはありますか。
加害者側の代理人になるときでも、被害者の心情をくみ取ることが大切だと思っています。被害に遭った事実をないがしろにせずに、被害者のメンタルケアをしながら交渉にあたるようにしています。
加害者側のメンタルに関しても同様です。加害者も意図して事故を起こしたわけではありませんから、やってしまったことへの後悔や先のことへの不安などで苦しい思いをします。「後のことは引き受けるので心配いりません」と伝えるなど、不安を取り除けるように心がけています。
事故案件は加害者側だけでなく被害者側の依頼も受けていますので、どちらの心情もわかっているつもりです。どちらの立場であっても、適正な賠償金額になるように努めています。
新しい時代に柔軟に対応できる弁護士に
ーー弁護士のやりがいはどんなところに感じていますか。
依頼者から感謝されたときに「弁護士になってよかった」と思います。以前担当した離婚事件で、見通しよりも悪い結果になったのに、依頼者からはとても感謝されたことがありました。
相談を受けてから解決までの間、コミュニケーションを頻繁にとって、話をしっかり聞いていたことが依頼者の不安解消につながり、救いになっていたそうです。結果だけでなく、依頼者のためにとった一つ一つの行動や努力を評価してもらえることがやりがいに感じるところです。
ーー今後の展望をお聞かせください。
インターネット問題に取り組んでいきたいと考えています。SNSの発展にともなってインターネットのトラブルが増え、誹謗中傷の削除請求や発信者情報開示請求、損害賠償請求といった相談が多くなりました。この先、新たな問題なども出てくると思いますので、相談を受けた際にしっかり対応できるよう研鑽を積んでいきたいと考えています。
注力分野である事故関係についても、時代の変化に適応しなければならないと考えています。車の自動運転が発展すれば交通事故も変わってきますし、しっかりとアンテナを張って、新しい時代に柔軟に対応できるような弁護士になりたいと思っています。
ーー最後に、法律トラブルを抱えている方にメッセージをお願いします。
悩むより、まずは相談してほしいです。抱えている悩みが法律で解決できるかどうかは、法律を知らないと判断が難しいと思います。
弁護士だからといって緊張する必要なんてありません。フレンドリーに話してもらって構いませんので、気軽に相談してください。一緒にトラブルを解決していきましょう。