タレントの川崎麻世さんが10月19日、妻カイヤさんとの離婚成立を自身のブログで発表した。
川崎さんは「 先日、判決に基づき離婚届を提出し、ようやく新しい一歩を踏み出すスタートラインに立つことが出来ました」とブログで報告。続けて「長きに渡り、私事で皆様をお騒がせしてしまい誠に申し訳ございません」とした。
川崎さんとカイヤさんは1990年に結婚。川崎さんは2018年10月、「私は離婚訴訟を申し立て、現在離婚に向けて裁判を行なっております。話し合いや、離婚調停での解決を目指しましたが、相手方の出席が無く、今回このように裁判を起こす次第となりました」とブログで発表。前年の2017年から裁判が始まっていたと明らかにした。
報道によれば、その後、カイヤさんも、川崎さんのDVなどを理由に反訴した。2020年2月、東京家裁は離婚を認める判決を下し、カイヤさんは控訴したが、東京高裁は今年(2023年)9月に棄却。カイヤさんは上告せず判決は確定した。
ネットでは「離婚が成立するまで、こんなに時間がかかるのか」という驚いた人の声もあった。通常、離婚裁判はどのくらいの時間がかかるのだろうか。山口政貴弁護士に聞いた。
●「6年というのはさすがに相当長期間」
——川崎麻世さん、カイヤさんは提訴から離婚成立まで6年かかったことに、ネットでは「長い」と驚く声も多いです。
山口弁護士:離婚訴訟で6年というのはさすがに相当長期間であると思われます。通常は早ければ半年、長くても1年半程度のことが多いです。
——長くなった理由として、どのような事情があったと考えられますか?
山口弁護士:一般的に離婚訴訟が長期間かかる要因というのは、大抵は財産分与の争いが絡む場合です。
財産分与は夫婦双方の財産を全て開示することになるのですが、自分が持っている財産を正直に全て開示するとは限りません。
ですので、「相手にはもっと財産がある」「いや、開示した財産が全てだ」というやり取りを何度も繰り返すことになり、その結果、訴訟が長期化するのです。逆に言えば、婚姻期間が短い夫婦の場合、ほとんど財産分与がないので、かなり短期間で離婚訴訟が終わります。
川崎さん、カイヤさんの離婚訴訟でも、報道によれば、判決でカイヤさんに対して多額の財産分与の支払いを命じたとのこと。双方とも多額の財産を有しており、その調査に時間がかかったものと思われます。