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「吹奏楽部をやめたの?」親に嘘がバレてしまい〈15歳の娘が妊娠vol.3〉
(イラスト:いくみ.)

「吹奏楽部をやめたの?」親に嘘がバレてしまい〈15歳の娘が妊娠vol.3〉

「娘が妊娠したが、相手の親に養育費を請求できないのか」。「息子が妊娠させてしまったが、中絶してもらうことはできないのか」。

弁護士ドットコムには、未成年の子どもの妊娠にまつわる相談が時折寄せられます。

この漫画では、15歳の娘が妊娠してしまったある親子、それぞれの目線で子どもの妊娠について考えます。入学早々、吹奏楽部をやめてどん底の精神状態だった美咲。第3話は、同級生の悠太との交際をこっそり始めた美咲ですが、ついに親にも部活をやめたことがバレてしまいーー。

●第3話:美咲「親に部活辞めたってバレた」

悠太とは、登下校も一緒にしていたので、ほとんど毎日会っていました。お母さんには時々、出かけようと誘われましたが、部活のことを聞かれたくなかったし、悠太と遊ぶ予定もあったのでいつも断っていました。

この間、お母さんに「もしかして彼氏いるの?」と聞かれました。校則を守っていたし、夜遅くなるようなこともなかったから、どうしてバレたのかわかりません。深く追及されることはなかったので、油断していました。

それが、夏休みに入る前、恐れていたことが起きたんです。

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この日、両親には全て話すことができました。「悔しかったね」「大変な思いをしたのに、気が付かずにごめんね」。怒られると思っていた私はホッとして、涙が止まりませんでした。

悠太に「恥ずかしいことでも、隠すことでもないんだから、言った方が良い。心配させるのはよくないよ」と背中を押されたことも、大きな力になりました。

私にとっては初めての挫折でしたが、この日、両親と悠太のおかげで、一つ大きな壁を乗り越えられたような気がしました。

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うちの学校は探求型学習に力を入れていて、夏休みには各自、レポートを作成しなければいけません。

私と悠太は同じSDGsをテーマに選び、一緒にそれぞれ課題に取り組むことにしました。

問題はどこでやるかです。夏休み期間は学校の図書室は閉館していて、市の図書館も私語厳禁。一緒に過ごすには不向き。かといって、私の家にはお母さんがずっといます。そこで、日中は親がいない悠太の自宅で勉強することにしたのです。

1年前の夏は「受験の天王山」と言われ勉強ばかりでしたが、今年は色々と遊びに出かけられそう。始まる前からワクワクしていました。

4話に続く。

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