夫や妻がいるからこそ、その義父母との関係がうまく保たれている家庭も多いでしょう。もし、夫や妻が突然亡くなってしまったら、一体どうなってしまうのでしょうか。
今回のマンガの主人公・絵美(41)は、夫と長男と義母と4人で暮らしています。しかし、夫が急死したことで、平和だった暮らしは一変します。
果たして、絵美の運命は?
●平和な日々に突然の悲劇
私たち夫婦は、長男・蓮(3)と義母の妙子さん(68)との4人暮らしでした。妙子さんはいつも何かと口を出してくるお節介な人ですが、夫が間に入ることで、それなりに平穏な日々を過ごしていました。
そんなある日のこと。夫の隆正がくも膜下出血のため、45歳の若さで急死したのです。前日まであんなに元気だったのに…。
私は突然のことに悲しみにひたる余裕もなく、葬儀の手配や保険会社との連絡など、色々な手続きに追われました。
長男の蓮はまだ3歳。父親の死をまだ理解できないようで、無邪気に「パパは?」とたずねてきます。その度に胸がはりさける思いがしましたが、まだ手のかかる蓮の世話をすることで、私は悲しみにひたる余裕もなく、日常生活を送ることができたのかもしれません。
ところが、妙子さんは現実を受け入れられないようでした。
夫が亡くなってからというもの、私は毎日のように「やっぱり、あなたの食事の塩分が多すぎたのよ」、「ストレスをかけすぎていたんじゃないの」と責められたのです。
●義姉も家に入り浸りはじめ…
さらに、妙子さんの様子を見にくるという建前のもと、義姉も家にしょっちゅう入り浸るようになりました。
夕方に帰ってくれればまだ良いのですが、当然のようにうちで夕ご飯を済ませていくんです。お姉さんと妙子さんがリビングでおしゃべりする中、私はいつも食事の準備に追われていました。
夫が亡くなってから日も経っておらず、私の心の傷はまだ癒されていませんでした。やんちゃ盛りの蓮の相手をすることもしんどくなって来て、不眠などの症状も出るようになっていました。
妙子さんたちと少し距離をおいて、ゆっくり過ごしたい——。私は思い切って妙子さんに「実家で静養したい」と伝えると、予想はしていたのですが激怒し始めて…。
妙子さんは私が外出するのも気になるようで、いちいち「何時に戻るの」「今日はどこに行くの」と質問攻めしてきます。それに答えるのも嫌で、外出もしづらくなっていました。
精神的に追い詰められていた時のこと。友人から体調を気遣う連絡がきて、思わず愚痴を聞いてもらいました。そしたら…。
友人から「自立したほうがいい」「いつまで、あの家にいるの?」と言われ、目が覚めました。このままこの家にいたら、一生妙子さんやお姉さんの世話をし続けなければいけないの?
私は情報を調べ始めました。そしたら、なんと義母と縁を切る方法を見つけたんです——。
<下に続く!>
(弁護士ドットコムに寄せられた相談を元に作成しています)
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