関東地方を中心にパソコンやスマホの販売・サポートなどの事業を展開する「PC DEPOT」(ピーシーデポ)が、高齢者に合わないサポート契約を結ばせていたとして、インターネット上で物議をかもしている。運営会社のピーシーデポコーポレーション(東証一部)は8月16日、同社サイト上に「お騒がせし申し訳ございません」というコメントを発表した。
ことの発端は、あるツイッター投稿者の「怒り」のつぶやきだ。この投稿者は8月14日、「80過ぎの独居老人である父が、PCデポに毎月1万5千円の高額サポート契約を結ばされてました。解約に行ったら契約解除料10万円を支払わされました」とツイートした。契約解除料「10万円」のレシート画像も添付。投稿は5000回以上リツイートされている(8月16日15時現在)。
投稿者によると、一人暮らしの父親はノートPCの修理のために、ピーシーデポの店舗へ行ったところ、「ファミリーワイドプラン」というサポート契約を結ばされた。そのうえ、iPad Airやさまざまなオプションを付けられて、月々総額1万5000円を支払わされていたという。気づいた投稿者が解約しようとした際、「解除料」として20万円を求められ、最終的に10万円を払うことになったそうだ。
●「インターネット上をお騒がせし申し訳ございません」とコメント
一連の投稿はブログなどにまとめられて、インターネット上で拡散された。「高齢者をカモにした契約ではないか」といった批判もあがっている。こうした事態を受けて、ピーシーデポは8月16日、「弊社のサービスに関しインターネット上をお騒がせし申し訳ございません」というコメントを発表した。
コメントの中で、同社は「ご契約者様とご家族の皆様には、ご理解・ご納得いただけるように働きかけをしてまいる所存です。 またお客様、特に高齢者のお客様に弊社のサービスをより十分にご理解いただきご 契約いただけるように改善策を検討して参ります」と説明している。
ピーシーデポ社長室の担当者は16日午後6時半ごろ、弁護士ドットコムニュース編集部の取材に応じた。「私どものサービスの契約の際は、重要事項にマーカーを引きながら説明するなど、ルールに則って対応している」と説明。今回の騒動については、「お客さまとの契約なので詳細は控えたい」としながらも、「もう少し丁寧に確認するなど、お客さまに対する配慮が足りていなかった部分もあったのかもしれない」と話していた。