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ドワンゴ川上会長「津田さんのセルフプロデュースは日本一」(津田大介氏と議論・下)
電子書籍の出版イベントで笑顔を見せる津田大介氏

ドワンゴ川上会長「津田さんのセルフプロデュースは日本一」(津田大介氏と議論・下)

電子書籍の未来はどうなるのか――。ジャーナリスト津田大介氏のメールマガジンをまとめた電子書籍「津田本」の発売記念イベントが7月9日夜、東京都内で開かれた。津田氏のほか、ニコニコ動画を運営するドワンゴの川上量生会長らが登壇し、白熱したディスカッションを展開した。

ネット時代の「編集者」の役割をめぐる議論で、川上氏が注目したのは、津田氏のセルフプロデュース力だ。次のような意見が交わされた。

●津田氏「僕はセルフプロデュースできていると思いますか」

川上:ネット時代には、セルフプロデュースをする人が増えました。たとえば音楽では、自分で曲を作り、ツイッターやブログで宣伝して、人気になるミュージシャンが増えています。

今までは、才能のある人には、周りにいろんな人がついて、売り出してくれるというモデルがあった。でも、ネットでは良い曲を書いても埋もれて、みんなに知られずに終わってしまう。セルフプロデュースできる人しかネットでは人気にならないんですよ。音楽だけじゃなくて、ブロガーみたいな文章を書く人でも同じ構造です。

津田:僕は、セルフプロデュースできていると思いますか?

川上:むしろ、セルフプロデュースに特化していますね。日本の中で一番特化している人ですね。

津田:コンテンツを届けるところまで含めて、セルフプロデュースする必要があります。

●川上氏「ツイッターを使えなければ、ネット時代の編集者の資格はない」

川上:一人でやるのは大変でしょ。

津田:大変です。

川上:だから、分業しないといけないんですよ。でも、分業をどうやっていくのかという道筋については、まだ答えが出ていない。その答えに一番近いのは津田さんだと思います。

たとえば、音楽の世界では、自分自身がミュージシャンとして人気のあった人が、後輩のアーティストを育てるプロデューサーという役割を担うことがあります。それと似たようなことをやっているのが、津田さんです。津田メルマガでは、ほとんど自分で文章を書いていないですよね。

津田:そんなことないですよ(笑)。対談とかで話したことは他の人に構成してもらっていますけど、日記とか書いていますよ。

川上:津田さんがやっていることは、もはや文筆家というよりはプロデューサーに近いことだと思うんですよね。津田さんみたいな人がいると、逆に、文章しか書けない人がネット時代にも浮かび上がる可能性があるわけですよ。

津田:プロデューサーを育てるにはどうすればいいんですかね?

川上:ツイッターを使えなければ、ネット時代の編集者の資格がないと思っています。ネット時代は、作者自身が情報発信する必要がありますよね。ところが、情報発信できない人が多いわけですよ。やはり、モノを作る人は何かが欠けていますから。その人が自分で人間性を外に出せば出すほど、逆に人気がなくなる可能性もあります。ちゃんとイメージコントロールする必要があるんです。

(了)

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(弁護士ドットコムニュース)

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