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生成AI、JASRACが強い懸念「フリーライド容認はフェアではない」
JASRACの建物(2022年5月/弁護士ドットコム撮影)

生成AI、JASRACが強い懸念「フリーライド容認はフェアではない」

JASRAC(日本音楽著作権協会)は7月24日、生成AIと著作権の問題に関する考え方を発表した。この中で、AIによる生成物が大量に流通すれば、「創造のサイクルが破壊され、文化芸術の持続的発展を阻害する」という強い懸念を示している。

また、生成AI開発をめぐっては、著作物が自由に利用できる点(著作権法30条の4)について、多くのクリエイターが問題を指摘しているが、これについてJASRACは「フリーライドを容認している」と強く批判している。

●クリエイターが安心して創作できるよう

JASRACが発表した「考え方」では、次のような点が述べられている。

1 人間の創造性を尊重し、創造のサイクルとの調和を図ることが必要です 2 フリーライドが容認されるとすれば、フェアではありません 3 AIには国境がないので、国際的は調和を確保すべきです 4 クリエイターの声を聞き、懸念の解消を図るべきです

特に2つ目について、JASRACは「営利目的の生成AI開発に伴う著作物利用についてまで原則として自由に行うことが認められるとすれば、多くのクリエイターの努力と才能と労力へのフリーライド(ただ乗り)を容認するものにほかならず、フェアではない」と懸念を強めている。

JASRACでは、クリエイターが安心して創作できるよう、AIの利活用の枠組みの実現に向けて検討していくという。

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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