牛丼チェーン店「吉野家」で、卓上の紅ショウガを自身の箸で直接食べるなどしたとして、 大阪市在住の男性2人が4月4日、威力業務妨害と器物損壊の疑いで大阪府警に逮捕された。
逮捕報道を受けて、株式会社吉野家は「捜査いただいた警察関係者へ御礼申し上げます」と弁護士ドットコムニュースの取材にコメントした。
「お客様へ不快・不安な思いをさせ、当社だけでなく外食全体の安全安心が問われる大きなニュースとなったことは誠に遺憾でした。今後このようなことが再び起きないことを切に願っています」(同社)
●該当店舗を一時閉店するなどの対応を迫られていた
朝日新聞デジタル(4月4日)によると、2人は共謀し、2022年9月29日、大阪市住之江区の吉野家で、共用容器内の紅生姜を自身が使用した箸で直接食べるなどし、その様子をスマートフォンで撮影して、今年2月上旬まで同店の業務を妨害した疑いがあるという。
1人は「みんなを笑わしたいと考えた」などと供述しているそうだ。
その動画がSNSで拡散され、「迷惑動画」として注目されていた。
同社では、2月5日には動画を確認し、特定した店舗を同日中に一時閉店して、紅生姜の廃棄や交換、カウンターの什器や調味料入れなどの備品を消毒・洗浄したという。
また、翌6日には、飲食店での迷惑行為防止のため、全従業員に向けて、店内の様子の確認や衛生管理の徹底などを通知したとしている。
「卓上の紅生姜については現時点では変更する予定はございませんが、お客様の利便性や安全性を考慮して検討してまいります」(同社)
「迷惑動画」をめぐっては、回転寿司チェーン「くら寿司」などでも醤油さしを直接舐めるなどした男性らも逮捕されている。